「まだ観てない」映画「ブラフマン」試写会でTOSHI-LOWネタバレ寸前

7月4日より全国公開されるBRAHMANのドキュメンタリー映画「ブラフマン」の完成披露記念イベントが、本日6月30日に東京・新宿バルト9にて開催された。このイベントにBRAHMANのTOSHI-LOW（Vo）と箭内道彦監督が登場し、映画にまつわるトークを展開した。

冒頭では箭内が「『シーチキン食堂』を作りました箭内です」、TOSHI-LOWが「『シーチキン食堂』の漁師をしてますTOSHI-LOWです」と、かつて制作と出演で携わったCMに引っ掛けた自己紹介を行って観客を笑わせる。その後はファンから寄せられたさまざまな質問に2人が答えるコーナーへ。箭内が質問を読み上げようとすると、すかさずTOSHI-LOWが「箭内さんは今は誰と付き合ってるんですか？」と問いかけ、会場は大爆笑に包まれた。

「今までの（子供のための）お弁当作りで会心の出来だったのは？」という質問にTOSHI-LOWは「つけ麺！ 固めに締めて油まぶして、ポットにつけだれ入れて持たせて。そしたら班の友達が二度見したって（笑）」と回答。また、「『今までのアルバムはベストじゃねえの？』とほかのバンドに言っていたTOSHI-LOWさんがベストアルバムを出すに至った経緯を教えてください」という質問には会場から笑いが起こるが、TOSHI-LOWは「そんなこと言ったっけかな？（笑）でも自分で作ろうって言ったんじゃないんだよね。20周年という区切りだから、20年分を並べて聴けるものを作りたいってレコード会社の人がいうんで、『じゃあどうぞ』って感じで」と説明した。

また、「新しいことを始めるときに不安はないですか」という質問には箭内も回答。「俺は不安について詳しく考えない才能があるんですよ。『映画を撮れ』って言われて不安だったけど、詳しく考えると撮り始めることもできないし。だから何も考えないで始められたのは自分でも『変わってるな』と思いましたね」と語る。しかしTOSHI-LOWは「そういう感じで撮りに来てたじゃん。で、俺らが『これどんなふうになるの？』って聞いたら『いや、全然わかんないです、超不安です』って言うのやめてもらっていい？（笑）」と突っ込み、ファンの笑いを誘った。

トークの途中でTOSHI-LOWはまだこの映画を観ておらず、このイベント終了後の試写会でファンと一緒に初めて観ることが明かされると客席からは驚きの声が上がる。そんなTOSHI-LOWは映画の主題歌「其限 ～sorekiri～」に対する思いについて尋ねられ「観てないから『主題歌作れ』って言われても、何の映画かもわかんないし（笑）。わからないことを題材にして曲なんか作れないから、最後はテーマを箭内からもらうんだけど……あれ、そのメールって（映画に）映ってるの？」と箭内に確かめる。箭内が「映ってる」と答えるとTOSHI-LOWは「じゃあ言っちゃダメじゃん！ ネタバレになるよ！（笑）」とあわてて話を打ち切った。

映画を観ていないTOSHI-LOWは、ポスターなどこの作品にまつわるあらゆることをノーチェックで通したと箭内は語る。ライブハウスの楽屋の様子を収めた写真が使われたこのポスターについてTOSHI-LOWは「もっと映画っぽい写真なかったの？」と箭内に聞くが、箭内は「これ、特に何も起きない映画だからね（笑）」と返す。TOSHI-LOWは「SFじゃないんだね（笑）。CGも使われてないの？」と納得した様子を見せていた。

イベントの最後には箭内が「BRAHMANを嫌いな人もこの映画を観たら好きになると思うし、元々好きな人はさらに好きになってくれると思います」とアピール。TOSHI-LOWは「箭内さんのカメラに詰まってるものは俺らにとって何一つ隠すものではないし、楽しみにしています。文句は観終わってから言います（笑）」と、期待を高めていた。