6月25日、
「Coffee Bar Cowboy」は、藤井が約11年ぶりにリリースしたオリジナルアルバム。この日のイベント会場にはアルバムをいち早く購入して貴重な整理券を手に入れたファン350名が集まり、藤井のライブパフォーマンスを存分に楽しんだ。
DJ Michelle Sorryが鳴らす四つ打ちのリズムに乗せて藤井がステージに登場すると、オーディエンスは大歓声と拍手で迎える。1曲目は「YOU OWE ME」。心地よいビートに観客が身体を揺らし、藤井も気持ちよさそうに歌声を響かせる。続く「I just want to hold you(RAM RIDER REMIX)」のイントロでは、「一緒に踊ってくれますか?」という藤井の声にフロアから歓声が沸き起こり、彼の煽りに合わせて観客が一斉にジャンプ。会場の一体感はどんどん上昇していった。
ここで藤井は満員の会場を見渡し、「言葉にすると陳腐になってしまうんですが、こんなにうれしいことはありません」と涙ぐみながら集まったオーディエンスに感謝の言葉を述べる。フロアから励ましの拍手が起こると、藤井は「もう43歳になりましたのでね、感情の浮き沈みが激しくなりまして(笑)」と照れていた。そしてアルバムのリリースを祝ってくれた周囲の人々とのエピソードを語り、「CDショップにご挨拶に行くと試聴機で聴いててくださる人や、CDを買ってくださる人がいて。ああ、やってたことは間違ってなかったんだなと実感しました」と、全国のファンが支えになっていることを明かした。
そんなエピソードをMichelleと振り返ったあと、アルバムに収録された楽曲を会場で聴きながら藤井が曲に関するトークを繰り広げるというコーナーへ。ここではtofubeats、YOU、西寺郷太(NONA REEVES)と、このアルバムに携わったアーティスト陣について、藤井がそれぞれの印象やエピソードを明かした。さらに藤井は自身の主宰レーベル「SLENDERIE RECORD」を立ち上げたことについて触れ、「品川(ヒロシ)君が映画を撮るとか、たむけん(たむらけんじ)が焼肉屋をやるとか(笑)、みんなが責任取りながら何かをやってるのを見てすごいなと思ってて。僕は今までそういうことをやってこなかったんですけど、このたびレーベルを立ち上げさせていただきました。そうしたらアルバムの状況をはじめ、いろいろなことをスタッフの皆さんがすごく細かく教えてくれて、こんなによくしていただけるんだと思って。これからも歌とか、誰かをプロデュースするとかやらせていただきたいです」と音楽活動を継続していく意志を表明し、観客から大きな拍手を浴びていた。
その後は7月26日に東京・代官山UNITで開催するリリースパーティの豪華ゲスト陣を発表し、オーディエンスを驚かせる。さらに本編最後の曲では「妻の乙葉が歌っている曲を私が歌わせていただきます!」と、乙葉をフィーチャリングゲストに迎えた「make over」を歌うことを明かすと、観客は大喜び。「どうですか? なんか変な感じですね、照れますね(笑)」と話しつつも、重低音のビートに乗せて歌声を響かせた。
アンコールを求める拍手に応えて再びステージに現れた藤井は、最後に「Quiet Dance」を披露。軽やかなサウンドと宇多丸のラップに合わせて、深みのあるボーカルを聴かせる。曲が終わると「どうもありがとうございました!」と、フロアに向けて深々と頭を下げていた。
藤井隆 タワーレコード渋谷店スペシャルイベント
2015年6月25日 タワーレコード渋谷店B1 CUTUP STUDIO セットリスト
01. YOU OWE ME
02. I just want to hold you(RAM RIDER REMIX)
03. She is my new town(tofubeats west-kobe remix)[試聴&トーク]
04. I'M IN with YOU[試聴&トーク]
05. I OWE YOU NOTHING[試聴&トーク]
06. make over(藤井ver.)
<アンコール>
07. Quiet Dance
リンク
- SLENDERIE RECORD | YOSHIMOTO R and C CO.,LTD./よしもとアール・アンド・シー
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