東京都現代美術館で現在開催されている、2007年に亡くなった山口小夜子現代美術館の展覧会「山口小夜子 未来を着る人」にてに展示中の宇川直宏の作品「小夜子の世界夜話」が、本日6月22日(月)20:00からDOMMUNEで配信される。
この展覧会は、1972年のパリコレクション初参加以降の山口の軌跡をアーカイブとともに辿るセクションと、晩年の彼女とコラボレートしてきた宇川や山川冬樹、生西康典、掛川康典、エキソニモといったクリエイターたちの新作インスタレーションで構成。「小夜子の世界夜話」は「もし存命であれば絶対DOMMUNEでレギュラー番組を依頼していた」と考える宇川が、「小夜子さんに観ていただくためだけの小夜子さん番組」というコンセプトのもと映像を制作し、それを山口のマネキンが視聴するという設定で東京都現代美術館に展示されている美術作品だ。司会は展示を企画した東京都現代美術館学芸員の藪前知子。第1部のトークパートには丸山敬太、立花ハジメ、中西俊夫などが出演し、第2部ではA.K.I.PRODUCTIONS、山川冬樹による追悼ライブが行われる。
第1部のトークパートは、山本寛斎やイッセイミヤケのモデルとして生きた1970年代の山口から、資生堂の専属モデル時代、寺山修司や勅使河原三郎、山海塾らと出会って舞踏や演劇に積極的に参加したパフォーマー時代、そして晩年のオルタナティブアーティスト時代まで個人史をたどる3時間半の大作。長尺ゆえ美術館で全編を鑑賞することができなかった観客から配信のリクエストが続出したため、まだ展覧会が開催中にもかかわらずストリーミングが行われることになった。
また美術館で全編を見届けた来場者への感謝を込めて、今回限りのスペシャルプログラムとして、5月30日に東京都現代美術館エントランスホールで行われたイベント「小夜子 光と闇の夜」での宇川直宏 with ハチスノイトの約15分のパフォーマンス「Requiem for the Wearist / ウェアリストに捧ぐレクイエム」も初めて配信される。2000年に山口、藤乃家舞(YAMP KOLT)とともに「SUNZU(三途)」というバンドを組んでいた宇川は、このライブで山口に哀悼を捧げてモジュラーシンセを演奏。ライブはステージを祭壇に見立てて山口の遺影を投影しながら行われ、宇川が神主役、ハチスノイトが巫女役を担当して祈祷を行った。
「DOMMUNE『小夜子の世界夜話』~Dedicated to 山口小夜子 9.19.1949 - 8.14.2007」
配信日時:2015年6月22日(月)20:00~
配信URL:http://www.dommune.com/
第一部<Talk Part>
・POPアイコンとしての山口小夜子(トップモデルとして)
出演:下村一喜、丸山敬太
・資生堂と山口小夜子(エキゾチックミューズとして)
出演:天野幾雄、富川栄
・演じる山口小夜子(パフォーマーとして)
出演:天児牛大、藤本晴美、林英哲
・オルタナティブ・アーティストとしての山口小夜子(アーティストとして)
出演:立花ハジメ、中西俊夫、ヴィヴィアン佐藤、宇川直宏(声の出演)
司会:藪前知子
第二部<Live Part. 1 / 追悼>
・Memorial Peformance 1:A.K.I.PRODUCTIONS
・Memorial Peformance 2:山川冬樹
第三部<Live Part. 2 / 法要>
・2015.05.30「小夜子 光と闇の夜」at 東京都現代美術館エントランスホール(約15min)
「Requiem for the Wearist / ウェアリストに捧ぐレクイエム」演奏:宇川直宏 with ハチスノイト
リンク
- 展覧会|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
- DOMMUNE (ドミューン)
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ブンカ服装博物館 @BUNKA_MUSEUM
山口小夜子を追悼する3時間半の映像作品、今夜DOMMUNEで配信 - 音楽ナタリー http://t.co/sKxrSBIBoj