沖ちづる、新作リリース直前イベントで秘蔵エピソードを披露

昨日6月4日、沖ちづるがミニアルバム「景色」のリリース記念イベントを東京・風知空知にて開催した。

「景色」は6月10日にリリースされる、彼女にとって初のミニアルバム。会場には沖が考案したノンアルコールカクテル「むこう水」や、手作りのクッキー「特製むこうみずさんクッキー」なども用意され、アットホームな雰囲気の中でイベントがスタートした。

最初に沖は「大学の入学式で着たドレスなんですけど……（笑）」と照れ笑いしながら、シックなワンピース姿で登場。そのまま1stシングル「光」のミュージックビデオ完全版の上映が始まった。このビデオの監督を務めたのは彼女の姉・沖ひかる。沖ちづるが1人2役を演じたこの映像に、観客はじっくりと見入っていた。

上映後は「演じることも好き」という沖が撮影時のエピソードを語った。このビデオの中に登場する、彼女が鋭い目つきでレンズを見据えた写真は高校時代に自撮りしたものとのことで、司会者からの「笑ってないですね？」というツッコミに沖は「暗いですよね……でもとにかく必死だったんです（笑）」と苦笑いで答えた。さらに姉のひかるから寄せられた「1人の人間として地に足をつけてやってきたんだね」というサプライズメッセージに、思わずほろりとする一幕も。その後は「景色」の試聴会がスタートし、彩り豊かな5曲にオーディエンスが耳を傾けた。

試聴会が終わると、沖は「景色」のブックレットと同じワンピースに着替えて再登場。アルバム制作に関わったスタッフたちのコメントを交えながら、レコーディング秘話やそれぞれの曲のテーマ、ジャケット写真撮影現場の様子などを明かした。モノクロのジャケット写真で着用している衣装は実際には“どぎついピンク色”とのことで、「今日着てこようかと思ったけど、躊躇しました（笑）」という沖の言葉に、会場は笑いに包まれた。

イベントの最後に行われたのは「景色」の収録曲全曲を披露する弾き語りライブ。沖はそれぞれの曲に込めた思いを伝えるかのように丁寧に歌い、最後に「もう1曲やっていいですか？」と前置きして新曲「下北沢」を歌った。ライブが終わると、沖は8月19日に1stフルアルバム「わたしのこえ」をリリースすることを発表し、観客を沸かせた。このアルバムは5月10日に東京・北沢タウンホールで開催したライブの模様を収録したライブアルバムで、全11曲が収録される。