AKIHIDE「月と星のキャラバン」の世界観彩ったソロ初ホール公演

AKIHIDE（BREAKERZ）が2月28日に東京・東京国際フォーラム ホールCにて自身のソロキャリア初となるホールライブ「AKIHIDE Special Live 月と星のキャラバン ～旅の終わり、そして始まり～」を開催した。

この公演は2月18日にリリースされた4thアルバム「月と星のキャラバン」を携えて行われたもので、同アルバムの収録曲を中心としたセットリストが展開された。スクリーンにアルバムのジャケットなどでも使用されているAKIHIDEによる描き下ろしイラストが映し出されたのちに、AKIHIDEはギター、ベース、ドラム、キーボード、サックス、アコーディオンからなるバンドを率いて登場。1曲目に「Aurora」を披露したあと、AKIHIDEはエレクトリックシタールを奏でた「Silver Rain」や、哀愁漂うナンバー「Starlight Wizard」などアルバムの収録曲を次々に演奏した。

5曲を届けたところで、AKIHIDEは「旅には休憩がつきもの」と話してから、アコースティックコーナーへ。星空を表現したきらめく照明のもと、映画「ティファニーで朝食を」の主題歌「Moon River」のカバーをソロで披露した。その後バンドメンバーとともに2ndアルバム「Lapis Lazuli」の表題曲などを届けた。アコースティックコーナーのあと、AKIHIDEは自身の愛して止まないジブリ作品の中から映画「ハウルの動く城」のテーマ曲「人生のメリーゴーランド」を演奏した。ライブ終盤には「AMAOTO QUALTET」「DEVIL'S TRUMPET」などでロックギタリストとしての本領を発揮し、激しいギタープレイを観客に見せつけた。

その後AKIHIDEは「この曲でキャラバンの旅は始まり、そしてこの曲でキャラバンの旅は終わります。どうぞ皆さんの心に、月と星のように音の輝きが残りますように」と話してから、新作のタイトル曲「月と星のキャラバン」を優しく奏でて本編を締めくくった。アンコールでAKIHIDEは和風の優しいメロディが印象的な新曲「待雪草」（まつゆきそう）を観客にプレゼント。最後に「Hello! Mr. Sadness」「黒猫のTango」という初期ナンバーを歌って、約2時間半のライブを終えた。