たこやきレインボー、虹家族と“作った”ライブでアカペラ初披露

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たこやきレインボーが昨日3月1日に京都・新風館 Re-Cue Hallにて行われた、雑誌「ソトコト」とヴィレッジヴァンガードによるイベント「ソトコト的 でんきの教室 with Village Vanguard Vol.5」に出演した。

「ソトコト的 でんきの教室 with Village Vanguard Vol.5」の様子。

「ソトコト的 でんきの教室 with Village Vanguard Vol.5」の様子。

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発電する虹家族。

発電する虹家族。[拡大]

「ファンが作ったでんきでライブはできるのか」というサブタイトルが冠された今回は、イベント後半で行われるたこやきレインボーのミニライブで使用する電気を、彼女たちのファンが自転車発電機で発電するという内容。会場に集まった虹家族(たこやきレインボーファンの総称)たちは、12:00から16:00までの4時間で6曲分のパフォーマンスに必要な電力1200Whを10台の自転車発電機を使って1分ずつ交代で発電していった。

発電する堀くるみ。

発電する堀くるみ。[拡大]

開始2時間でたまった電気は1曲分の200Wh。その後も虹家族たちが懸命に自転車を漕ぎ続けるもなかなか電気はたまらず、かなりの苦戦を強いられた。そんな状況を知ったたこ虹メンバーは急遽会場に駆けつけ、発電する虹家族を応援したり、自ら発電機を漕いだりと1曲でも多くパフォーマンスできるように尽力する。しかし4時間で虹家族とたこ虹メンバーが作った電気は412.4Wh。ライブがどのようなものになるのかわからないまま、発電タイムは終了となった。

「ソトコト的 でんきの教室 with Village Vanguard Vol.5」の様子。

「ソトコト的 でんきの教室 with Village Vanguard Vol.5」の様子。[拡大]

17:00になると「ソトコト」の指出一正編集長に呼び込まれて、たこ虹メンバーが歓声を浴びながらステージに登場。自己紹介が終わり、堀くるみは「編集長はなぜこんなことをやろうって思ったんですか? コンセントにブスッと挿せば(ライブが)できるのに」と指出編集長に尋ねる。指出編集長は「そのほうが確かに簡単に電気が手に入れられますよね。でも僕たちは難しいことを面白く提案できたらと思って雑誌を作ってるんです。堅苦しいと頭に入ってこないじゃないですか。だから普段使ってる電気も実はみんなで作れるんだということを知ってもらいたいと思ったんです」と実施理由を丁寧に説明した。

「ソトコト的 でんきの教室 with Village Vanguard Vol.5」の様子。

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まず5人は「再生可能エネルギー」とはどういうものなのかを学ぶことに。何回も繰り返して作れるもの、またその資源が減らないものという条件が挙げられると、堀は「風力発電ですか?」とさっそく正答を口にする。続けて春名真依も「太陽光もそうですか?」と言い、指出編集長は「そうです。みんなすごいですね。これからクイズをやるんですけど、もう全問正解する勢いがありそうです」とメンバーの知識に驚いていた。たこ虹メンバーは指出編集長の予想通り「再生可能エネルギー」にまつわるクイズに全問正解。そしてお待ちかねのライブは根岸可蓮の「たこやきレインボーとたこ虹家族による『ソトコト的でんきライブ』スタート!」というかけ声を合図に「絶唱!なにわで生まれた少女たち」で開始された。

「ソトコト的 でんきの教室 with Village Vanguard Vol.5」の様子。

「ソトコト的 でんきの教室 with Village Vanguard Vol.5」の様子。[拡大]

ハイテンションに1曲目を終えた5人は間髪入れずに「なにわのはにわ」を歌唱。その勢いのまま3曲目を始めようとするもやはり電気が足りず、清井咲希は「ここに自転車あるからやってもらったらええんちゃう?」と発電してもらいながらパフォーマンスを行うことを提案する。メンバーが観客の中から10名を選び、その精鋭たちの健闘により5人は「踊れ!青春カルナバル」を無事に歌い終えた。たこ虹メンバーは「やったー!」「歌えた!」とはしゃぎ、協力してくれた虹家族たちとハイタッチ。清井は「電気を作れて、ライブもできて、体力も増えて、これは一石三鳥じゃないですか!」、彩木咲良は「“たこ虹家族発電所”の電気はほかにもいろいろ活用できそうですね」と目を輝かせる。リーダーの堀は「発電するのは大変なことなんやなと知りました。これからは節電に取り組みたいと思います」と感慨深そうに語った。

たこやきレインボーと「ソトコト」の指出一正編集長。

たこやきレインボーと「ソトコト」の指出一正編集長。[拡大]

「3曲だけじゃ寒い中がんばって発電してくれた虹家族に申し訳ない」という思いから、5人はもう1曲だけパフォーマンスしたいとスタッフに志願。しかし電気を使い果たしてしまっていたため、急遽アカペラで「オーバー・ザ・たこやきレインボー」を虹家族のコールや手拍子に合わせてアカペラで歌い上げた。最後に堀が「こうやって皆さんと一緒にライブを作れて本当に忘れられない日になりました。これからもたこやきレインボーは皆さんにエネルギーやパワーを与えられるようにがんばります!」と感想を述べ、観客からの盛大な拍手をもってイベントは締めくくられた。

なおこのイベントの様子は4月4日発売の「ソトコト」2015年5月号に掲載予定。虹家族はこちらのチェックもお忘れなく。

※記事初出時、一部のキャプションおよび発言したメンバー名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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たこやきレインボー 終演後コメント

堀くるみ

普段電気について考えることがあまりなかったんですけど、このイベントで電気を作るのが大変だということを知れて電気のありがたさを痛感しました。お客さんの前で初めて披露したアカペラも成功してよかったです。

清井咲希

自分たちで電気を作るというのは初めてだったので、どうなるのかなと思ったんですけど、みんなが一生懸命漕いでくれてうまくいってよかったです。でもこんなに漕いでも電気ってちょっとしか作られへんのやなって感じたので、これからは節電もしていきたいです。

春名真依

ファンの皆さんと一緒に作った電気でライブをすることで、みんなでライブを作ってる感じがあって、いつもとはまた別の一体感がありました。アカペラも不安だったんですけど、虹家族の皆さんも一緒に歌ってくれて感動しました。

根岸可蓮

自転車発電機を漕がせてもらって、足が筋肉痛になりそうなぐらい疲れました(笑)。でもこうやってライブができて楽しかったです。

彩木咲良

虹家族さんたちが自転車を漕いでくれて、みんなの団結力みたいなものがすごく伝わってきました。アカペラで歌ったときも虹家族の皆さんがコールをしてくれたりして、ちゃんと歌うことができて、涙が出そうになりました。

「ソトコト」指出一正編集長 終演後コメント

アトラクションやエンターテイメントとして、“電気を作ること”を楽しく伝えられる「エコライブ」の第一歩になるイベントになったと思います。目標値まで電気を作ることができなかったことで、電気を作るのが簡単じゃないということも伝えられました。好きなアーティストの曲を聴くために、自分たちが発電に参加するということは昨今のDIYの風潮にマッチしていたように感じました。

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ex.たこやきレインボー公式 @taco_staff

【レポート掲載】
虹家族の皆さんと一緒につくったライブ「ソトコト的でんきの教室」イベントの模様がナタリーさんに掲載されています!ぜひチェックして下さい!(SDRおおの)→http://t.co/vyj69rlDJ3

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