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武藤彩未、新たな一面魅せた[OWARI WA HAJIMARI]

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武藤彩未

武藤彩未

武藤彩未が昨日12月27日に東京・赤坂BLITZにてワンマンライブ「[OWARI WA HAJIMARI]」を開催した。

毎回豪華なステージセットを組んで実施されてきた武藤の単独公演。今回は大量の乳白色のビニール傘が目を引くステージに、ギター、キーボード、ドラムセット、そして大きなお立ち台が設置されていた。事前に生バンドを従えてのパフォーマンスになると予告されていたこのライブでは、影ナレをサポートバンドのメンバーであるnishi-ken(Key)、楠瀬タクヤ(Dr)、SHINJI OHMURA(G)が担当。武藤と何度もリハーサルを重ねてきたという3人は「ツアーファイナルの気持ちで臨みます!」と意気込んでいた。

そんな前説を経て、場内におなじみの「ナウシカ・レクイエム」をモチーフにしたSEが流れ出すと会場に集まった大勢の彩未family(ファンの総称)からハンドクラップが沸き上がる。先にバンドメンバーが定位置につき、続いてマロンブラウンのボブウィッグを装着した武藤がステージの真ん中に登場。「赤坂BLITZ盛り上がっていくよ!」という宣言ののち、赤、青、白のレーザーが飛び交う中「A.Y.M.」で勢いよくライブをスタートさせた。

傘をイメージしたという白いビニール素材のボリューミィなドレスを着ていた武藤は、「A.Y.M.」が終わるとネオンカラーのカラフルなケープとメタリック素材のワンピースに早着替え。楽曲の世界観をカラフルな照明で演出した「Seventeen」を元気いっぱいにパフォーマンスすると、武藤は「今日は最初からテンションMAXな武藤彩未です!」と弾けんばかりの笑顔を見せ、今年8月に東京・渋谷CLUB QUATTROにて行った単独ライブでデモバージョンを届けた「Doki Doki」を初披露。ループするメロディとキャッチーな歌詞が印象的な楽曲で会場の熱気を引き上げた。

ステージに設置された4つのミラーボールがまばゆい光をキラキラと放ち、赤坂BLITZに夜空を描き出した「宙」、傘に投影される映像がメロディの切なさをより増幅させた「とうめいしょうじょ」を経て、武藤は一度ステージを去る。ブルーを基調としたプロジェクションマッピングの映像をバックにバンドメンバーは雄大なインストナンバーを奏でていき、花をモチーフにしたレインボーカラーのワンピースに着替えた武藤がステージに現れると、「エレクトリカルパレード」のテーマを思わせるイントロから、新曲「ミラクリエイション」をお披露目した。MCで武藤は高校生活最後の期末テストの結果を発表。公民が81点、国語表現が85点、歴史が87点、英語が88点、家庭科が91点、ライティングが92点と、どの教科も高得点で、彩未familyは驚いた様子を見せていた。

ポップなEDMサウンドにみずみずしい歌声を乗せた新曲「パラレルワールド」のあと、武藤は「私は去年も同じ時期にこの場所に立たせていただきました。でも今日はまったく景色が違うでしょう? 心強いメンバーがいるので紹介させてください」とバンドメンバーを紹介。その後、4つ打ちビートとアグレッシブなシンセサウンドでフロアを揺らした「交信曲第1番変口長調」や、軽やかなリズムとエモーショナルな歌声で観客を魅了した「彩りの夏」などを披露すると、本編は残すところあと1曲に。彼女は「今年一番のライブになったんじゃない? いやあ……幸せっ」とほほ笑み、続けて「今年1年間本当にあっという間でした。4月にデビューさせていただいて、初めての経験もたくさんありました。でもやっぱりソロって簡単じゃないなっていうのは実感してます。だからこそ、そのデビュー時に思った『ソロで一番を目指す』っていう気持ちはもっともっと強くなっています」「時間はかかるかもしれないけど、自分の道を信じて、皆さんの力もお借りして、一緒に私の目標の道に一歩一歩近付けたらうれしいです。これからも応援よろしくお願いします」と思いを語った。そしてラストに「明日の風」をオーディエンスに贈り、本編は幕引きとなった。

アンコールに武藤はライブTシャツをリメイクしたワンピースに、靴底が光るスニーカーという出で立ちで登場。彼女は2ndアルバム「I-POP」を2月25日にリリースすることと、4月29日に東京・渋谷公会堂でバースデーライブ「BIRTH」を行うことを告知し、この日一番の歓声を浴びた。アンコール一発目に披露したのは、これまでの武藤のイメージを覆すようなロックチューン「OWARI WA HAJIMARI」。ライブタイトルにもなったこの曲は、バンドサウンドが強くフィーチャーされたパワフルなナンバーで、会場内のボルテージを最高潮へと導いた。武藤が沸騰したフロアに向けて「永遠と瞬間」「女神のサジェスチョン」をさわやかに届けたところでアンコールは終了。しかし場内の拍手は鳴り止むことはなく、それを受けた武藤とバンドメンバーは再びステージに舞い戻り、「OWARI WA HAJIMARI」をもう一度プレイ。約2時間にわたるライブは彩未familyからの拍手喝采の中、鮮やかに幕を下ろした。

なお武藤は開演前にメディア向けの囲み取材に出席。記者に「来年挑戦してみたいことは?」と聞かれると「10代のうちに歌以外のこともやってみたいです。特にファッションショーに出てみたいですね。さくら学院で同期だった松井愛莉と三吉彩花がモデルとしてもがんばってるのを見てて、共演したいなって。あとBABYMETALを『Mステ』で観ていて、いつか一緒に出れたら最高だなって思いました」と口にした。また「デビュー時に10代のうちに武道館をやりたいって話していたんですけど、それはやっぱり変わらずですね。(その思いを)心に込めてどんどんキャパを大きくして、私の歌を届けていきたいです」と来年の抱負も語っていた。

武藤彩未「[OWARI WA HAJIMARI]」
2014年12月27日 赤坂BLITZ セットリスト

01. A.Y.M.
02. Seventeen
03. Doki Doki
04. 桜 ロマンス
05. 宙
06. とうめいしょうじょ
07. ミラクリエイション
08. パラレルワールド
09. RUN RUN RUN
10. 交信曲第1番変口長調
11. 彩りの夏
12. 明日の風
<アンコール>
13. OWARI WA HAJIMARI
14. 永遠と瞬間
15. 女神のサジェスチョン
<ダブルアンコール>
16. OWARI WA HAJIMARI

武藤彩未「BIRTH」

2015年4月29日(水・祝)東京都 渋谷公会堂
OPEN 17:15 / START 18:00
料金:1900円
チケット一般発売日:4月4日(土)

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