新レーベルお披露目でBAWDIES、detroit7ら競演

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ビクターが新たに立ち上げたレーベル・Getting Betterのコンベンションライブが、1月19日に東京・代官山UNITで開催された。

THE BAWDIES

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detroit7

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隼人加織

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BAGDAD CAFE THE trench town

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Getting Betterは、海外でも通用するアーティストの発掘・育成を目的にビクター洋楽部内に設立された邦楽レーベル。この日のライブには、同レーベルに所属するTHE BAWDIES、detroit7、BAGDAD CAFE THE trench town、隼人加織(はやとかおり)の4アーティストが出演。大勢の関係者を前に熱いステージを繰り広げた。

トップバッターを飾ったのはBAGDAD CAFE THE trench town。女性陣はボーカルのmaiを筆頭にエキゾチックな衣装に身を包み、会場をさっそく自分たちの世界へ引き込む。濃厚なビートと管楽器隊が織り成す艶やかなサウンド、maiの細い体から放たれるパワフルな歌声は1曲目から好調。関西出身のバンドらしく、MCでは数百人の観客を前に「1万人の皆様ようこそ!」と叫び笑いを取ることも忘れない。新曲「Joyfully」やボブ・マーリィの名曲「Try Me」をBAGDAD流にカバーした「Try」などサービス精神たっぷりのステージを繰り広げた後、ラストは夏気分を全開にした「Get It Together」を演奏。何度も「こんなんでは終わりませんよ!」と客席を煽り、陽気なパフォーマンスで魅了した。

BAGDADの熱気が少し冷め、スクリーンに隼人加織の経歴が映し出されると、SEをバックに本人がステージに姿を現す。自らの手でステージ上に設置された機材を動かしながら、繊細で甘い歌声をフロアいっぱいに響かせる。1曲目の「Slow Motion Bossa Nova」を終えた後、共演経験のあるセルソ・フォンセカからの愛のこもったメッセージを照れくさそうに読み上げ、会場を一気に和ませた隼人。その後はキュートなボッサポップス「Fato Consumado」や、“子猫ちゃん”という意味をもつ「GATINHO」など彼女の魅力を存分に引き出したナンバーをささやくような歌声で歌い上げ会場をリラックスさせていく。最後は、ギタリストの伴奏をバックにThe Beatlesの名曲「Here, There and Everywhere」をしっとりと披露。わずか30分という短い時間ながら、天性の歌声とその魅力を存分に発揮したパフォーマンスで観客を酔わせた。

3番手のdetroit7は、轟音SEに迎えられステージへ。鮮やかな赤いライトがステージを照らす中、メンバー3人は定位置に付くや否や、爆音で「Baby in Galaxy」「魔法使いサリー」を続けざまに演奏。「いつもと違ったライブですけど、楽しんでください」と短いMCを挟みソリッドな雰囲気を持つ「STOOGES」、ヒステリックなギターリフが耳をつんざく「COLD HEAT」、暴走ロックチューン「WHY?」といった新曲3曲を連発。菜花知美(Vo,G)はワンピース姿にも関わらずステージ上で叫び、暴れ、バンドは破壊力抜群のプレイでフロアを圧倒していく。全8曲、新旧の楽曲をバランスよく配置したセットリストをあっという間に消化し、その強烈な存在感を印象づけステージを去っていった。

そして、イベントのトリを務めたTHE BAWDIESは、ユニフォームとも言えるスーツ姿で礼儀正しく登場。シャツはストライプ柄で揃え、ネクタイもビシッと締めている様が初々しい。冒頭から古き良きロックンロールを踏襲したナンバーを次々と披露し、60年代に迷い込んだような錯覚を覚えさせる。「I'M IN LOVE WITH YOU」では、見事なコーラスワークを響かせ集まった観客を沸かせた。フロアの雰囲気が伝わったのかステージ上のメンバーも始終笑顔を浮かべ、顔を見合わせながらセッションしたり、コールを求めたり自由にライブを楽しむ様子も。ラストの「I BEG YOU」のイントロではこの日一番の歓声が上がり、会場はコンベンションとは思えぬ熱気に包まれていた。

普段のライブとは異なる雰囲気の中で行われたこの日のライブ。サウンドのタイプは異なれど、一聴したら忘れられない個性は観客の耳に深く刻まれたことだろう。なお、各アーティストともに続々とリリースが控えているので、今後の発表をお楽しみに。

「Getting Betterコンベンションライブ」セットリスト

BAGDAD CAFE THE trench town
1. Intro (One Love~Message)
2. Family
3. Try Me
4. Joyfully
5. Get It Together

隼人加織
1. Slow Motion Bossa Nova
2. Fato Consumado
3. GATINHO
4. WATASHI
5. Here, There and Everywhere

detroit7
1. Baby in Galaxy
2. 魔法使いサリー
3. STOOGES(新曲)
4. COLD HEAT(新曲)
5. WHY?(新曲)
6. Beautiful Song
7. KISS THE MOON
8. おわりははじまり

THE BAWDIES
1. STOP YOUR LYING
2. FORGIVE ME(新曲)
3. I'M IN LOVE WITH YOU
4. BABY SUE
5. MY LITTLE JOE
6. WHAT'D I SAY
7. EMOTION POTION(新曲)
8. I BEG YOU

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音楽ナタリー @natalie_mu

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