コントありのスペシャドラマライブ、ラストはセッションも

昨日12月4日に東京・TSUTAYA O-EASTでライブイベント「HighApps Vol.22 -collaboration『スリーピース～クソバンドたちの逆襲～』」が開催された。

これはHIP LAND MUSICの主催企画「HighApps」と、スペースシャワーTVのドラマ「スリーピース～とあるクソバンドが自然消滅するまで～」のコラボイベント。ドラマに挑戦したメンバーが所属するTHE ORAL CIGARETTES、赤い公園、KEYTALK、SAKANAMONによるライブに加え、ライブ開始前や転換中にはドラマ出演者によるミニコントも行われた。

トップバッターとして登場したのはTHE ORAL CIGARETTES。彼らは「Mr.ファントム」からライブの口火を切り、「モンスターエフェクト」「出会い街」といったアップテンポなナンバーを畳みかけ、フロアの熱気を高めていく。MCでは山中拓也（Vo, G）がドラマを振り返り、「自分が演じたヤマタクは、借りた金を返さないようなゲスなキャラでした」と話すと、ライブを観ていたたけっち役の小野武正（G, Cho / KEYTALK）から「金返せボケー！」と突っ込まれる一幕もあった。

居酒屋の店長と店員に扮したKEYTALKによるミニコントのあと、赤い公園のライブがスタート。メンバーは「絶対的な関係」や「のぞき穴」などを披露し、パワフルなパフォーマンスで会場を盛り上げる。途中ドラマでのエピソードを回想する場面もありつつ、ラストは轟音の鳴り響くナンバー「ふやける」で締めくくった。

THE ORAL CIGARETTESの面々によるミニコントをはさみ、続いてKEYTALKがステージに。彼らは「MABOROSHI SUMMER」「UNITY」といったキャッチーなナンバーを連発し、観客のボルテージを一気に上げていく。途中のMCで小野は「ドラマの打ち上げがしたいがために集まったイベントです」と冗談交じりに語っていた。しかしその言葉とは裏腹にバンドはハイテンションなナンバーを次々に演奏して観客を熱狂させ、切ないメロディのラストナンバー「エンドロール」まで一気に駆け抜けた。

ラストを飾るSAKANAMONのステージには、メンバー3人とマスコットキャラクターのサカなもんが登場。彼らは疾走感あふれる「マジックアワー」から勢いよくライブをはじめ、「幼気な少女」ではサビのかけ声で会場の一体感を生み出していく。また「空想イマイマシー」の曲間には藤森元生（Vo, G）がTHE ORAL CIGARETTES「STARGET」、赤い公園「NOW ON AIR」、KEYTALK「MONSTER DANCE」をメドレーで歌う場面もあり、バンドはこの日ならではのアレンジで会場を沸かせた。

アンコールでは冒頭にドラマ出演者による寸劇が展開された。その後出演バンド4組の全メンバーがステージに登場。鈴木重伸（G / THE ORAL CIGARETTES）、津野米咲（G / 赤い公園）、小野が代わる代わるギターソロをプレイするなど、にぎやかなセッションが行われた。

なお終演後にはライブイベント「HighApps SPECIAL!! ～SPRING ROCK PARTY 2015～」が4月5日に大阪・大阪城野外音楽堂、12日に東京・新木場STUDIO COASTで開催されることがアナウンスされた。こちらの出演者第1弾は12月18日（木）オンエアのUstream番組「夜のぶっちスタジオ」で発表される。