エゴ、鎮座、RANKIN TAXI熱演でGL大成功

東京・銀座界隈の複数会場を舞台にしたライブイベント「GL」が、9月6日に実施された。

「銀座の町おこし」を目的に2006年に始められた「GL」。10回目という節目となった今回は、昼夜2部制で実施された。昼の部は日比谷野外大音楽堂にてライブイベントスタイルで行われ、さまざまなバンドやDJ、ラッパー登場。また夜の部では銀座2～8丁目のさまざまなバーやラウンジを舞台に、多数のアーティストがパフォーマンスを実施。銀座の街を夜通し盛り上げていた。

DJ MAS aka SENJU freshのDJプレイからスタートした昼の部。この日のライブが再結成のステージとなったBig Frogが爽やかなバンドアンサンブルで観客を魅了すると、彼らのステージにDJ Quietstormが登場。DJ QuietstormによるエフェクティブなサウンドやスクラッチとBig Frogの演奏が心地よいアンサンブルを構築し、2組のコラボレーションがこの日最初のハイライトを作り出した。飄々とした様子でステージに現れたRANKIN TAXIはいきなり「実の娘をナンパ」「チンチンピンピン」など盛り上がり必至のキラーチューンを連投して観客の笑顔を作り、最後は政治への風刺をしっかりと盛り込んだ新曲を披露した。

キッズダンサーチームをバックに熱いステージを披露したGSB & MonsterやDJ IKUのサービス精神あふれるDJパフォーマンスが場内を盛大に盛り上げると、イベントも中盤に突入していく。「バーチャル」で観客の胸を打ったDAG FORCEのパフォーマンスを皮切りにAGARI CREWやENMCが巧みな掛け合いでオーディエンスのテンションを上げていった。

さらに「GESTICULATION」で圧巻の雰囲気を醸したB.D. & NIPPSが登場した頃から、GORE-TEXやDELI、SUIKEN & S-WORD、MACKA-CHIN、DJ YAS & RINO LATINA ll from LAMP EYEなど重鎮たちが姿を見せる豪華なブロックに突入していく。ここでは「GOROAWASE」「Vengeance」などが投下され、会場は一層“ドープ”な雰囲気に。またDELIはこのステージで地元・千葉県松戸市の市議会議委員選挙に出馬することを伝え、「PLANET ROCK」というフレーズが印象的な楽曲を熱くパフォーマンスした。ラッパー陣が次々と登場した時間を締めたのは、鎮座DOPENESS & DJ UPPERCUT & CHAN-MIKA。鎮座DOPENESSの独特のフロウとCHAN-MIKAの伸びやかなボーカルが場内にカラっとした風を送り込み、爆発的なテンションで会場に一体感をもたらした。

昼の部の最後を飾ったEGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXXは序盤から「BIG NOISE FROM WINNETKA～黒アリのマーチングバンド」「10万年後の君へ」を連投し圧倒的なライブスキルを見せつける。さらに「A Love Song」「BRIGHT TIME」「だるい」「くちばしにチェリー」といった人気曲を続々と披露してファンを喜ばせていった。「GO ACTION」で本編を終了させるも、アンコールを求める応えるべく再び登場したエゴは「BRAND NEW DAY」でヘヴィなサウンドを届け、多彩なジャンルの猛者たちがそれぞれの魅力を存分に発揮したGL昼の部を終了させた。

なお雨に見舞われる時間もあった「GL」は夜の部では、朝本浩文はじめさまざまなアーティストが登場し朝まで盛り上がったGINZA SUKI BAR、KILLER BONGやWADAKEが存在感を見せたBAGUS銀座、野音に登場したアーティストやDJ BAKUがパフォーマンスを披露したTHE BAGUS PLACEなど、 銀座2～8丁目のさまざまなバーやラウンジで同時多発的にライブが行われ、来場者たちは朝まで音楽と飲食を楽しんだ。現在「GL」のWEBサイトでは、来年2015年にもイベントを開催することが発表されている。