ムックが7月17日に東京・新木場STUDIO COASTにて、単独ツアー「Episode 5.『THE END OF THE WORLD』」の東京公演を開催した。
今回のツアーは約7カ月におよぶライブシリーズ「SIX NINE WARS-ぼくらの七ヶ月間戦争-」の第5弾で、最新アルバム「THE END OF THE WORLD」を携えて各地で実施中。アルバムの曲を軸に構成されたセットリストが組まれ、「THE END OF THE WORLD」の世界が映像や照明、スモークなどの特効演出を交えながら表現されていった。
紗幕を使ったドラマチックなオープニングを経て、逹瑯(Vo)が「新木場! てめえらが思い描いた世界始めようぜ!」と叫びライブが本格的に幕を明ける。序盤からヘヴィチューンの連発にフロアの温度は上昇していき、早々に履いていた靴を脱いだ逹瑯が、暴れながら情熱的に歌い上げる一幕も。またSATOち(Dr)の繰り出す太いリズムにあわせて逹瑯、ミヤ(G)、YUKKE(B)が舞うようにパフォーマンスし、観客の視線を奪った。
一見ライブは順調に進行していたが、中盤に差し掛かる頃にミヤのギターにトラブルが発生してしまう。逹瑯、YUKKE、SATOちの3人はライブをストップさせまいと演奏を続けるも、ミヤのギターが肝になるパートでやむなく中断。逹瑯は「ま、こういうこともあるよね。粘ったけどね」「俺、トラブル起きるとテンション上がるのよ」と豪快に笑い、ミヤのギターなくしてはライブが成立しないこと示唆した。トラブルに見舞われるも、これまで数々のライブを重ねてきた4人は機材が復帰するや否や、中断前以上の熱量のプレイでバンドのタフな一面を証明した。
MCで逹瑯は「今日はまたいいライブになる気がする。やっぱ新木場いいね。思う存分『THE END OF THE WORLD』の世界を楽しんで。耳じゃなくて、心と身体で」と述べると、より深い世界へとオーディエンスを誘っていく。リリース間もないアルバムの楽曲にも関わらずシンガロングが自然と沸き、中にはフロアにサークルモッシュやクラウドサーファーが発生する曲も。これからライブアンセムとしてファンに根付いていくことを予感させるナンバーが続いた。
本編終了後、盛大なフットストンプとハンドクラップに呼ばれて戻ってきた逹瑯は「本編盛り上がりすぎて、1曲飛ばしちゃった」と衝撃的な告白で観客を驚かせる。そしてその曲を“リベンジ”とばかりに披露したあとでMCコーナーに突入した。逹瑯は「ムック、新木場似合うわー」と会場との相性のよさを語り、「長いようで短くて……」とここまでの「SIX NINE WARS-ぼくらの七ヶ月間戦争-」を振り返る。そして唐突にYUKKEに「今日、親来てるんでしょ?」と来場している母親へのコメントを促した。それに素直に応じたYUKKEは母親に「ツアーが始まるとなかなか帰らないけど、代々木の前に石岡に帰ってお母さんのごはんを食べようと思います」と伝え、続けて「代々木まであと2カ月もないけど、すげえ最高のムックを見せる自信があるから」とファンに誓った。またミヤも96歳を迎えた祖父のことを語り、その流れでSATOちも自身の祖母とのエピソードを明かす。逹瑯は家族ネタに終始したMCの流れに笑いつつ、「まあみんな家族ってことで。一緒に年とっていこうよ」と観客に語りかけた。
「Episode 5.『THE END OF THE WORLD』」終了後は、対バンツアー「-Episode 6.『ARMAGEDDON』」へと突入するムック。9組の猛者たちとの対決を終えたあとは、「SIX NINE WARS-ぼくらの七ヶ月間戦争-」の最終公演を9月23日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催する。
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