ももクロ、極寒の西武ドーム公演で国立サプライズに号泣

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ももいろクローバーZが昨日12月23日、埼玉・西武ドームで「White Hot Blizzard MOMOIRO CHRISTMAS 2013 美しき極寒の世界」と題したクリスマスライブを行った。

国立競技場ライブの発表を聞いて呆然とするももいろクローバーZ。

国立競技場ライブの発表を聞いて呆然とするももいろクローバーZ。

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集まったファンに肉声で感謝の言葉を送るももいろクローバーZ。

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「行くぜっ!怪盗少女」での百田夏菜子のエビぞりジャンプ。

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ももいろクローバーZ

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「サンタさん」での高城れにの人体切断マジックの様子。

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「黒い週末」をパフォーマンスするももいろクローバーZ。

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「White Hot Blizzard MOMOIRO CHRISTMAS 2013 美しき極寒の世界」の様子。

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「White Hot Blizzard MOMOIRO CHRISTMAS 2013 美しき極寒の世界」の様子。

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公演中の最低気温4度という文字通り極寒の西武ドームに4万人を集めて実施された今回のライブは、全国52会場70スクリーンでライブビューイングされ、計2万5000人を動員する盛況ぶりをみせた。当初の予定より30数分過ぎた頃、会場内に「We Wish You a Merry Christmas」が流れ、ステージ上のスクリーンにはオープニング映像が上映される。続いてピアノ伴奏にあわせて、アリーナ中央に設置されたセンターステージにフィギュアスケート選手の村主章枝が登場。モノノフたちは村主選手の出現にどよめきを上げるも、センターステージに特設されたスケートリンクにて華麗な舞いが披露されると大歓声を送った。

続いて「ももクリ」恒例のオープニングSEからオープニングナンバー「僕等のセンチュリー」に突入すると、大型氷山風のステージセット上方にエスキモー風の衣装を着たももクロの5人が姿を現す。武部聡志(Key)を音楽監督に迎え、本間昭光(Key)、清水俊也(Key)、松原“マツキチ”寛(Dr)、安達貴史(B)、西川進(G)、佐藤大剛(G)、若森さちこ(Per)、竹上良成(Sax)、村瀬和弘(Sax)、竹村直哉(Sax)、ルイス・バジェ(Tp)、小林太(Tp)、竹内悠馬(Tp)、榎本裕介(Tb)、鹿討奏(Tb)、加藤いづみ(Cho)、marron(Cho)と豪華な面々が参加した「ダウンタウンももクロバンド」の演奏に乗せて、5人は力強い歌声を会場に響かせる。そして「ミライボウル」「労働讃歌」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」といったヒット曲の数々を次々に披露していった。

最初のMCでは百田夏菜子が「どうですか、西武ドームの皆さん。寒いですかーっ?」、玉井詩織が「ちゃんと厚着してきたか? 隣りの人は(寒さで)寝てないか?」と客席に向けて叫ぶと、4万人のモノノフたちは大歓声を上げる。その後1人ずつ恒例の自己紹介をしながら、「タンクトップ着てきた奴? 本当にアホだな!(笑)」(高城れに)、「白い雪とみんなの熱で、会場を真っピンクにしたいと思います」(佐々木彩夏)、「メリークリスマス!」(有安杏果)、「今日はみんなの笑顔を、100倍返しだ!」(百田)などとメッセージを送った。

百田の「それじゃあお前ら、凍えながら燃え上がれ!」という合図に続いて、ももクロは「GOUNN」「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」を立て続けに熱唱。ミディアムテンポの「空のカーテン」で会場の空気が一旦クールダウンすると、スクリーンにはももクロの5人が声優を担当したアニメが上映される。そして映像が終わったところで、ステージにはテレビドラマ「天使とジャンプ」に登場する架空のアイドルグループ・Twinkle5が現れ、「TwinkleWink」をパフォーマンスした。1曲歌い終えると、阿部柚希(ユズリン)役の飛鳥凛が「今までダンスもあまり踊ったことなかったけど、みんなと一緒にやれて楽しかった」とモノノフに向けて挨拶した。またここでは本日20:00からNHKオンデマンドをももクロがジャックすることも発表。さらに「天使とジャンプ」のオンエアを観逃した人のために、オンエア終了後に配信されることも伝えられた。

飛鳥凛がステージを去ると、百田を除く4人が「あれっ、うちのリーダーどこ行った?」と百田を探し始める。するとセンターステージ上に百田が突如現れ、「DNA狂詩曲」からライブを再開。ここでは「きみゆき」を歌唱した際に、ステージ上空から雪を降らせる演出で会場を沸かせた。この演出に百田は「いやあ、雪が降ってますね。ホワイトクリスマスだ!」とうれしそうな表情を見せる。続いてステージにマイクスタンドが5本用意されると、この日のライブを記念して限定発売されたシングルの収録曲「鋼の意志」を初披露。THE ALFEEの高見沢俊彦が書き下ろしたこの曲は力強い歌詞とサウンドが印象的なナンバーで、曲中ではももクロの5人が自分のイメージカラーを施した旗を持ち、氷山風のステージセットに突き刺してみせた。また「走れ!」では5人がセンターステージから上空にせり上がる演出で、モノノフを驚かせた。

スクリーンにて上映されたアニメ映像に続いて、アニマル風着ぐるみに身を包んだももクロが再登場し「サンタさん」を元気いっぱいにパフォーマンス。曲の合間には、高城が人体切断マジックを披露した。最初は玉井の体を切断しモノノフをアッと言わせた高城だが、さらに自分も箱の中に入り自身の体を切断してもらうことに。佐々木が鉄板を箱に突き刺すと、高城は上半身と下半身に分かれる。その後箱をもとに戻して蓋を開けると、玉井と高城の体は元どおりとなっており、高城のマジックは大成功を収めた。これに気をよくした彼女は、「来年は火を使ったマジックで」と2014年のももクリへの意欲を伺わせた。

その後、広瀬香美による新曲「泣いちゃいそう冬」を初披露すると、「いつか君が」ではトロッコを使ってスタンド席の通路を移動しながら歌唱。続く「全力少女」ではトロッコを降りた有安が自転車でスタンド席通路を爆走し、百田は1人スタンド席を歩きながら歌いモノノフを驚かせた。ステージに戻ったメンバーは「ママがサンタにキッスした」をワンコーラス歌ったあとに「行くぜっ!怪盗少女」を熱唱。そしてしっとりとしたバラード「白い風」ではスケートリンクを舞う村主選手に5人が小物や衣装を付けていき、最後に百田が村主選手にティアラを乗せるなど、絶妙なコラボレーションを見せた。曲が終わりメンバーがそれぞれ曲の感想を述べる中、有安は「みんな! この曲でライブは終わりなんだよ?」と衝撃の事実を明かす。有安の発言にモノノフたちは驚きの声を上げるものの、百田は「『白い風』の雰囲気のままでライブが終わるのもいいね」と言って、改めて客席に挨拶をしてからステージを降りた。

5人がステージから去ると、会場中にアンコールを求める声援と手拍子が鳴り響き続ける。そこに突如、スクリーンに「このあと、アンコールのあるタイミングで『あの人』が登場します。メンバーにも知らせていません」などのメッセージが映し出される。このメッセージに会場は一瞬シーンとするものの、スクリーンには「あ、モノノフの皆さんはこのままコールを続けてください」と表示され、このあとに控えた「メンバーも知らないサプライズ発表」を前にアンコールを求める声はより大きくなっていった。

そして「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が爆音で流れ始めると、会場のボルテージもさらに加速。ステージにはシスターを彷彿させる白い衣装を着たももクロが登場し、佐々木が高城の腹部をパンチすると高城が「ゴホッ、ゴホッ」と咳き込んだところで「黒い週末」へとなだれ込む。ステージ前方に火柱が立ち上がる演出で客席は大きな盛り上がりを見せるも、続く「灰とダイヤモンド」では空気が一変。5人は歌詞に気持ちを込めてじっくりと歌い上げていった。

2曲歌い終えると、百田を「給食のおばちゃんみたい」とほかの4人がいじり始める。しばらくステージ上で5人がじゃれ合っていると、突然「愛のメモリー」のイントロが流れ始め、スクリーンには松崎しげるの姿が映し出される。すると「正月にみんなで誓ったあの夢を今叶えるよ」と歌い、3月15、16日に東京・国立競技場でライブを行うことを発表した。このビッグニュースを事前に知らされていなかった5人は驚きのあまりステージにへたり込み、寄り添って涙を流しながら喜びを分かち合った。しげるの歌が終わってもしばらく涙を流しながら呆然としていた5人だったが、百田が「(国立競技場が)改修される前にできるの?」とつぶやくと改めてその事実を認識し、喜びを表現した。そのあとの「あの空へ向かって」では涙で歌えなくなる場面もあったが、続く「スターダストセレナーデ」では再び笑顔を見せ3時間半におよぶ極寒の野外ライブを無事終了させた。

出演者全員の紹介を終え、最後に5人がステージに残ると、メンバーが1人ずつ挨拶をしていく。再び目に涙を浮かべる高城は「この状態で何をしゃべれと……」と前置きしてから、「ついこないだ、7年後のオリンピックの際には絶対に(国立競技場の舞台に)立とうねってみんなで言ってたのに、あと3カ月後に立てるなんて。国立の2DAYSはみんなと盛り上がれたらいいなと思います」とコメント。続いて佐々木は「1人ひとりにありがとうと言いたいです。みんなが叶えてくれた国立(でのライブ)なので、来年も精一杯がんばりたいと思います」、玉井は「今年の始めに国立競技場の前で『(単独ライブを)目指します』って宣言して。でもその前から国立は憧れのステージで、こうやって紅白のあとに夢の続きを見られてすごくうれしいです」、有安は「みんなもビックリしたよね? この5人だけじゃなくて、スタッフさんやここにいるファンの皆さんや、ここにこれなかったファンの皆さんみんなで叶えた夢なんだろうなって、今感じています」と、それぞれ泣きながら現在の心境を口にした。

そして最後に百田が「去年の今頃は、結成当初からの目標だった紅白歌合戦に出られるのが決まって、本当にうれしくて。夢は叶うんだって思ってた時期だったんですよね」と感慨深げに話し、「こうやってたくさんの夢を叶えてる自分たちにビックリしながらも、どこまで行けるのかなって考えてみたりもします。もうこうなったら、ちょっと本当にあり得ない世界まで行ってみたいなって。みんなが想像できないような、モノノフさんがついて来れなくなるくらい私たちは走っていきたいなって思うし、なんだかんだついて来てくれることは知っているので(笑)、みんなであり得ないところまで進んでみませんか? みんなと一緒ならなんでもできる気がするんです」と力強く宣言した。さらに「これからもたくさんの笑顔を届けていきたいなと思っています。みんなからの笑顔を……1兆倍返しだ!(笑) 皆さんこんな私たちですけども、これからもよろしくお願いします!」と挨拶。最後に5人はマイクを通さず肉声で「本当にありがとうございました!」と叫ぶと、会場中から大歓声が沸き起こった。その歓声は次第に「世界のももクロナンバーワン!」コールへと変わっていき、これにももクロはうれしそうな笑顔を浮かべた。そして5人は再び肉声で「モノノフさん、大好きです!」と叫び、ステージを降りた。

なおナタリーではライブ終了後、高城にライブの感想と国立競技場への思いを聞いた。

高城れに コメント

今まで西武ドームで何回かやらせていただいた中で、今日のライブは一番お客さんが多かったって聞いていて、サイリウムの量を見たらものすごくてオープニングから感動しました。本当にクリスマスって感じがしてすごく楽しかったです。

国立競技場の発表については、いつもは内容まではわからなくても「今日は何か報告がありそう」とか「怪しいんじゃない?」とか疑うんですけど、今回は本当に発表がないと思ってたんです。松崎(しげる)さんは今日はディナーショーがあるって聞いてたから発表する人もいないし、「今回は自分たちのパフォーマンスを見せるのが肝だ」って言われてたから予想外の展開でびっくりしました。本当に腰が抜けるってああいうことなんだなって。頭が真っ白になりました。

(国立まであと3ヶ月もないですが?)そうですよね……全然想像つかない! しかも2DAYSですよね? なんかもう何がなんだかわからないけど、でもその景色を見てみたいです。この目標は今年Ustreamで宣言したばかりだし、驚くことがありすぎて。でも今年宣言する前からずっとやりたいと言っていたし、国立はずっと憧れていたんです。私たちは国立でライブがやりたいから、立川に”国”って無理矢理つけて”国立川”って言ってイベントをやっていたりして。それがスタートだったから、本当に国立でライブができるなんて、未知なる世界っていうかいまだに夢なんじゃないかなって思います。

本当に行けるところまで行きたいです。今度は国立の向こう側を見たいなって思います。国立で全力を尽くしてすごくいいステージにしたら、たぶん国立の向こう側が自然と見えてくるはずだから、まずは国立を全力で、お客さんを満足させたいです。がんばります!

ももいろクローバーZ「White Hot Blizzard MOMOIRO CHRISTMAS 2013 美しき極寒の世界」
2013年12月23日 埼玉県 西武ドーム セットリスト

01. 僕等のセンチュリー
02. ミライボウル
03. 労働讃歌
04. サラバ、愛しき悲しみたちよ
05. GOUNN
06. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
07. 空のカーテン
08. TwinkleWink [Twinkle5]
09. DNA狂詩曲
10. 仮想ディストピア
11. きみゆき
12. 鋼の意志
13. Chai Maxx
14. 走れ!
15. サンタさん
16. 泣いちゃいそう冬
17. いつか君が
18. 全力少女
19. 行くぜっ!怪盗少女
20. 白い風
<アンコール>
overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
21. 黒い週末
22. 灰とダイヤモンド
23. あの空へ向かって
24. スターダストセレナーデ

ももいろクローバーZ 春の一大事 2014

2014年3月15日(土)東京都 国立競技場
2014年3月16日(日)東京都 国立競技場

※記事初出時、曲名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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読者の反応

さがわ / 広告会社の採用人事 @tkmsgw76

久しぶりに2013年のももいろクリスマスのライブ映像をBlu-rayで観ていました。バトルアンドロマンスからももクロにはまりましたが当時は高校生。実はライブに初めて足を運んだのはこのライブでした。初めて生の歌声を聴いた、僕センはずっと大切な曲です。

▼当時のレポート
https://t.co/K4na79ygBu

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