ミュージシャンの楽曲制作に欠かせない“お供”を掲載する本企画。第13回は
構成
楽曲制作を支えるアイテム
畳ベンチ
適当な木の板とツーバイフォーの木材を組み合わせて作った正方形のベンチに、市販の畳パネル(60cm×60cm)を置いたデスクチェアです。今までさまざまなデスクチェアを試してみたけど、ギターを弾くときに肘置きが邪魔になったり、鍵盤やMIDIパッドを触るときにキャスターがコロコロ動いたり、どうにも落ち着かない。というか、ずっと正しい姿勢をとり続けるのがそもそも苦痛……。畳ベンチなら普通に座るだけでなく、上半身だけ乗せて腰のストレッチをすることも、上に乗っかって正座することもできる。
楽曲制作におけるこだわり
短期集中。「あの音を入れて、この音を抜いて……」と出口のない暗闇でもがき続けていると、楽曲のことを第一に考えていないような妙なこだわりが生まれたり、「これでいいのか」という気持ちから、だんだんと考えが飛躍して、音楽をやっていること自体に自信が持てなくなってきたりする。だからまずはスマホのメモ帳で大まかな構成を決めて、実際の作業は「楽しい!」が持続してくれる制限時間の中で行うようにしています。
楽曲制作の喜び / 苦しみ
とにかく手を動かせば成果が出る、というわけでもないので、取っ掛かりを見つけることができないでいる“無の時間”がつらい。その苦しさはすさまじく、ようやくアイデアが浮かんだ瞬間はうれしさもあるけど、ホッとするような感覚のほうが大きい。でも、人生で交わる瞬間などなかったはずの誰かが、僕の音楽を一瞬でも耳にしてくれたら、と考えるとわくわくします。僕が観測できないほどの未来で待っている人と交わることだってできちゃう。あらら、ロマンチックじゃないですか。
プロフィール
meiyo(メイヨー)
1991年生まれのシンガーソングライター、ドラマー。2015年にワタナベタカシ名義、2018年にmeiyo名義でソロ活動を開始。2021年、TikTokに投稿した楽曲「なにやってもうまくいかない」でバズを巻き起こし、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビューを果たす。2022年にはTikTokで30億回再生を記録したasmi「PAKU」、濱家隆一(かまいたち)と生田絵梨花によるユニット・ハマいく「ビートDEトーヒ」を制作。ソニー生命、Netflix、カップスター、トヨタ自動車などのCMソング、ドラマやアニメの主題歌などを手がける中、2023年12月にメジャー1stアルバム「POP SOS」をリリースした。2025年1月27日には東京・青山 月見ル君想フでワタナベタカシの活動10周年を記念したライブ「WT×meiyoにまつわるエキストラ」を開催する。
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おもしろい切り口の記事を書かせてもらいました。
氏は語る。
ーーーストレッチも、正座もできる
良い記事書けたと思います。読んでね。 https://t.co/sxYaIUor4x https://t.co/Ayt2czwIcs