
再生数急上昇ソング定点観測 (2023年11月1週目) [バックナンバー]
しょこたん「空色デイズ」が16年の時を経てギザ進化 / egg流行語大賞6位の「話題のGAL」って何?
今、盛り上がり始めている曲 / これから盛り上がりそうな曲について詳しく解説
2023年11月3日 18:30 2
YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週刊連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで10 月20日から26日にかけて集計されたミュージックビデオランキングのトップ100と、TikTok上における人気を測るBillboard JAPANのチャート「TikTok Weekly Top 20」の中から要注目トピックをピックアップします。
文
今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、谷村新司と
小川知子 with 谷村新司「忘れていいの -愛の幕切れ-」
そのほか7位には、11thミニアルバム「SEVENTEENTH HEAVEN」の初動売上がK-POP史上初の500万枚超えの快挙を成し遂げた
The Kid LAROI, Jung Kook, Central Cee「TOO MUCH」
29位にはオーストラリア出身のラッパーでありシンガーのザ・キッド・ラロイ、世界が認めた圧倒的歌唱力を持つ
中川翔子「空色デイズ」THE FIRST TAKE
※YouTubeミュージックビデオランキング17位
アニメ「天元突破グレンラガン」のオープニングテーマ「空色デイズ」がリリースされたのは、今から16年前のこと。「新世紀エヴァンゲリオン」に多大な影響を受けた中川にとって、同じGAINAX制作のロボットアニメ作品に関わることは、特別な思いがあったはずだ。さらに、「空色デイズ」はオリコン週間シングルチャートにて初登場3位を記録し、中川はこの曲で「第58回NHK紅白歌合戦」にも初出場。海外のライブでこの曲を歌うと客席から大合唱が起きた。
中川本人も「20年間ずっと支えてくれた曲」と話す大事な楽曲を、彼女は今回THE FIRST TAKEで披露。当時と比べて声の深みや厚み、表現力も増しており、バックバンドのギザレンジャーによる演奏も含めて、16年の間で格段に進化した姿が話題となった。
中川翔子「中川翔子」THE FIRST TAKE
11月1日には中川のTHE FIRST TAKE第2弾として、芸能生活20周年記念ソング「
¥ellow Bucks「Higher Remix(feat. YZERR, Tiji Jojo, eyden, Bonbero, SEEDA)」
※YouTubeミュージックビデオランキング19位
YouTubeでMVが公開されると、わずか2週間で120万回再生を突破。「参加ラッパーのオールスターぶりがヤバい」と注目を浴びている本楽曲は、
ここでは原曲の¥ellow Bucks、YZERR(
ぺろぺろきゃんでー「話題のGAL」
※Billboard JAPAN「TikTok Weekly Top 20」初登場7位。
ぺろぺろきゃんでーは、兄・SUNNY-PLAYと妹・Janet真夢叶による、TikTokのフォロワー数30.5万人、YouTube登録者数20万人、SNS動画の総再生数が2億2000万回超えを誇るポップラップユニット。そんな2人が8月にリリースした「話題のGAL」が、TikTok上における人気を測るBillboard JAPANのチャート「TikTok Weekly Top 20」にて初登場7位にランクインした。アートワークや歌詞も含めてゴリゴリのギャル感でいっぱいなこの曲。クセになるジングルやパーカッションっぽい人の声、不穏なリードなど、いろいろなギミックを盛り込んだ中毒性の高いSUNNY-PLAYのトラックに、細かくリズムを刻んだJanet真夢叶の低音ボーカルが心地いい。
田中れいな「話題のGAL」
もちろん今の10代や20代の人が聴いても楽しめるが、
- 真貝聡
-
ライター / インタビュアー。雑誌やWebで執筆するほか、MOROHA「其ノ灯、暮ラシ」、BiSH「SHAPE OF LOVE」、PEDRO「SKYFISH GIRL-THE MOVIE-」といったドキュメンタリー映像作品や、テレビ特番「Mrs. GREEN APPLE ~Review of エデンの園~」にインタビュアーとして参加している。
バックナンバー
- (2025年8月2週目) DECO*27「Cherry Pop」しぐれういverも話題 / SixTONES「Stargaze」の男くさい青春の輝き / 「このサメ飼ってもいい?」せなすけって誰?
- (2025年8月1週目) anoの嘆きと復讐心がタコピーに寄り添う / 篠澤広「サンフェーデッド」で存在しない思い出が続々 / 乃木坂46の6期生曲に凝縮された青春のすべて
- (2025年7月4週目) 「夏色花火」でわかるSnow Manの歌声の魅力 / しぐれうい「ひっひっふー」の“数分間のエール” / MAZZELユニット曲は歌ってよし、踊ってよし
- (2025年7月3週目) B&ZAI初のオリジナル曲が示す完成した実力 / Creepy Nuts新曲はまさかのアフロビート / HALVES「嫌々」が1年半を経て初ランクイン
- (2025年7月2週目) 致死量の平成を浴びる「イケナイ太陽」令和版 / 「T氏の話を信じるな」のT氏って誰? / ROF-MAOは「アガれ」ではなく「AGATTA」
- (2025年7月1週目) 超とき宣「超最強」の天井知らずな自己肯定感 / ニセ明デビュー曲が頭に入らない(いい意味で) / 櫻坂46「港区パセリ」ってどんな食材のこと?
- もっと見る
真貝 聡(シンカイ サトシ) @shinkai3
【連載】ナタリーで執筆している「#再生数急上昇ソング定点観測」が更新されました!
今週も宜しくお願いします! https://t.co/H2Y7ghI5Zp