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二階堂ふみが妖艶な金魚役で大杉漣と共演する「蜜のあわれ」、監督は石井岳龍

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「蜜のあわれ」

「蜜のあわれ」

二階堂ふみが、2016年に公開される「蜜のあわれ」に主演することが明らかになった。

この映画は、大正時代の詩壇を牽引し、「幼年時代」「あにいもうと」といった小説も発表した室生犀星による1959年の小説「蜜のあはれ」を原作としたもの。「狂い咲きサンダーロード」「ソレダケ / that’s it」の石井岳龍が監督を務めた。石井とは「ELECTRIC DRAGON 80000V」以来、約15年ぶりのタッグとなる笠松則道が撮影を担当し、室生の地元である石川・金沢市を中心にロケが行われた。

二階堂が演じるのは、自分のことを「あたい」と呼ぶ愛くるしい少女、赤子。真っ赤な金魚に姿を変えられる変幻自在の体を持つ彼女は、大杉漣扮する老作家を「おじさま」と呼び、エロチックな会話を交わしながら共に暮らしていた。そんな2人のもとに、突然作家の“過去の女”が現れる。

このたび、キャストと監督からコメントが到着。二階堂は、その中で「原作『蜜のあはれ』を初めて読んだ高校生の時から、映画化するなら絶対に自分がこの赤子という役をやりたいなと思っていました」と原作への思い入れを明かしている。

石井岳龍監督 コメント

原作はプロデューサーから薦められて初めて知りました。室生犀星は好きな詩人でしたが、最晩年にこんな小説を書いていたとは、まったく知りませんでした。くらくらしてとっても楽しいと思いました。金魚や幽霊と小説家がこんなに活き活きと会話をし続けるお話が面白くない筈がないです。
今回は以前からお仕事をしたかったけど叶わなかった初めての方々とたくさんご一緒でき、緊張もしましたが同時に大きな喜びでもありました。
脚本家港岳彦君はじめ初対面スタッフとの仕事は大いに刺激になりましたが、15年ぶりになった撮影の笠松君との久しぶりのタッグもとても嬉しく充実しました。製作陣とも多くの再会があり記念碑的な作品になっています。現場は時間との闘いで日々乗り切るのに必死でした。原作の持つ面白さ、不思議さをいろんな側面からより映画的に豊かにしたいと欲張りました。本格文芸ドラマにファンタジー、エロス、ミュージカル要素なども盛り込まれ、それが目を見張る映像と美術世界の中に描かれます。見どころ満載の、おかしくて切なくて愛しい至福の作品になると思います。

二階堂ふみ コメント

原作「蜜のあはれ」を初めて読んだ高校生の時から、映画化するなら絶対に自分がこの赤子という役をやりたいなと思ってました。私はあの頃の時代の小説のフェチズムがすごく強調されているところがとても好きなんです。ロリータコンプレックス的な要素や女性に対しての憧れであったりとか、色んなものが入り混じっていて。今回の私が演じた赤子はすこし自分自身が子供にかえっているような気がしています。すごく無防備で、愛おしいキャラクターです。高野文子さんの漫画の動きをイメージしたり、知り合いの子供がやっていたことを真似してみたりとか、金魚ってこういう動きするかな…と手探りでやる作業がとても楽しかったです。人間以外の役をやるのは猫、狸に続いて、実は3回目なんですが、意外と人間以外もいけるな、と思いました(笑)。石井監督はとても丁寧な紳士的な方で、俳優部の気持ちを優先させて下さって、やっぱり映画って素敵だな、と改めて感じた現場でした。

大杉漣 コメント

老いゆく作家の儚さ 切なさ 可笑しみ そして あわれ !
そんな人物像に愛おしさを強く感じました。撮影は全編北陸、作品の時代性もありますが、この映画のためにこの場所があったのではないかと感じるほどの素晴らしいロケーションでした。石井岳龍監督は言うまでもなく《映画の人》です。繊細と大胆を行き来する演出は、役者冥利の時間でもありました。室生犀星のリアルな言葉に老いてなお枯れることのない “残酷な蜜“ を味わっていただければ嬉しい限りです。

※記事初出時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。

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