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二階堂ふみが室生犀星への愛語る「蜜のあわれ」舞台挨拶、大杉漣はうさぎの魅力熱弁

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「蜜のあわれ」舞台挨拶の様子。

「蜜のあわれ」舞台挨拶の様子。

蜜のあわれ」の試写イベントが本日1月27日に東京・アキバシアターにて開催され、舞台挨拶にキャストの二階堂ふみ大杉漣、監督の石井岳龍が登壇した。

本作は、室生犀星の短編小説「蜜のあはれ」を「生きてるものはいないのか」の石井が映画化した文学ドラマ。真っ赤な金魚に姿を変えられる少女・赤子と老作家の恋を、エロティックに描き出す。二階堂が赤子を、大杉が老作家の“おじさま”を演じ、真木よう子、高良健吾、永瀬正敏らも出演している。

室生の原作について「とっても不思議というか、ファンタジックな話なんですけど、この金魚は何を意味しているのか?といったようにいろいろな興味が湧く作品でした」と話す石井。もともと原作を知っていたという主演の二階堂の演技に関しては「赤子になりきっていました。本番前のテストから赤子が憑依したみたいで(笑)。『もったいないから(本番まで)待ってくれ』と止めるくらいでした」と振り返る。

そんな二階堂は、石川・金沢の室生犀星記念館も訪れたことがあるほど室生の大ファンだという。「高校生のときに読んでからずっと“自分が演りたい”と思って、いろんな方に話していたんです。だから、言い続けていたらちゃんと出会うことがあるんだなって実感しました」と今作へ懸ける思いを熱く語り、原作の魅力については「ずっと会話文なんですけど、そのやりとりがすごくかわいくて。あの時代の文学作品の深みみたいなものに惹かれたんです。まだそれを整理して言語化することは難しいんですけど、直感的にワクワクさせてくれる作品だと思った」と話した。

一方、昨年63歳でこの原作に出会ったという大杉。室生本人を投影した老作家という役を演じた際のエピソードとして、「(室生の)写真を見たら、メガネがすごく僕の好みだったんです。僕はメガネが大好きなので、室生さんとそっくりのものを東京中で探しました。1週間くらいかかって見つけて、ちょっと加工もしたんですけど」と明かした。

撮影中の話題になると、二階堂が「大杉さんが空いている時間を使ってドライブに連れて行ってくれたりしたので、すごく楽しかったです」と発言。それを受け大杉は「うさぎランド(月うさぎの里)という場所がありまして。うさぎと遊べる楽しいところなんですよ。犬とか猫さんと違ってうさぎには馴染みがなかったんですが、これが意外とすごいんですよ」「僕ら、夕方近くまでうさぎランドにいましたから。もし機会があったら皆さんうさぎランドへ行ってください」と異様に熱を込めてまくしたて、観客を圧倒した。

最後に二階堂は「私が長年思い続けて実現した作品を、こうしてお届けすることができてとてもうれしく思います。素敵な作品になっていると思うので、最後までこの文学作品にゆっくり浸って、楽しんでいただければ」と観客へ挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。

「蜜のあわれ」は4月1日より東京・新宿バルト9ほかにてロードショー。

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