本日8月8日、「
本作は、高井有一の同名小説を原作とする人間ドラマ。終戦間近の東京を舞台に、19歳の娘・里子と隣家に住む妻子ある男・市毛の許されぬ愛を描く。
市毛を演じた長谷川は「念願のテアトル新宿さんにこうして登壇できたことが一番嬉しいです。昔ここでバイトをしたいなと真剣に考えたことがあったので。今日は楽しんでいってください」と挨拶。里子の母を演じた工藤は「ここにいらっしゃる男性の方が『長谷川さん、あんなかわいい子と(愛しあう役を演じられて)いいな』と思っていて、女性の方は『いいな、長谷川さんと』と思ってらっしゃる雰囲気が、登壇したときに伝わってきました」と笑った。
荒井は初日を迎えた感想について「戦争を扱っているけども、誰も死なないし兵隊も出てこない。こういう地味な映画を公開することができただけで奇跡だと思ってます。お客さん(の数)が、『進撃の巨人』ほどじゃなくても」と述べ、会場の笑いを誘う。
主人公・里子を演じた二階堂は「今回はフィルムで撮影をしたんですけど、演者は(カメラの)ファインダーを覗くことができないし、自分がどういうふうに写っているのか現場で確認することもできません。ですから、現場での一瞬一瞬を里子として生きました。撮影中に19歳から20歳になったんですけど、その瞬間をこの映画の中で過ごせたことに幸せを感じました」と語る。長谷川が自身の演技について「まだまだ修行が足りないなと思いました」と反省すると、工藤が「長谷川さんはそうおっしゃられてますけど、 十分(市毛役の演技は)いやらしくて悪かったと思いますよ」と続け、会場を笑いで包む場面も。
最後に、荒井は「この映画について『戦争ってもっと悲惨なんじゃないか、この物語に出てくる人たちはちょっと甘いんじゃないか、非国民じゃないか』っていう意見をネットで見ましたけども、国が間違ったときは非国民が正しいと思うんです。今またこの国は間違えそうになっていますから、僕は非国民になろうと思ってます」とコメント。二階堂が「この映画を観て、家族や大事な人と、改めて『生きる』ということがどういうことか少しでも考えていただけたらとてもうれしいです」と締め、イベントは終了した。
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二階堂ふみの映画作品
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