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小泉今日子&二階堂ふみが母娘役で共演、前田司郎の監督第2作「ふきげんな過去」

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左から小泉今日子、二階堂ふみ。

左から小泉今日子、二階堂ふみ。

前田司郎の監督最新作「ふきげんな過去」に、小泉今日子二階堂ふみが母娘役で出演していることが明らかになった。

劇団・五反田団を主宰し、戯曲「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞を、小説「夏の水の半魚人」で三島由紀夫賞を、ドラマ「徒歩7分」の脚本で向田邦子賞を受賞した前田。「ふきげんな過去」は、そんな前田の「ジ、エクストリーム、スキヤキ」に続く完全オリジナル脚本の監督第2作にあたる。

本作の物語は、東京・北品川の食堂で暮らす女子高生・果子のもとへ、18年前に死んだはずの伯母・未来子が戻ってくることから始まる。ある事件を起こして前科持ちになってしまった未来子は、果子の本当の母親だという。自分の部屋に居候する図々しい未来子に苛立つ果子だったが、2人はひと夏をともに過ごすことになる。

「グーグーだって猫である」やドラマ「最後から二番目の恋」の小泉と、「蜜のあわれ」「SCOOP!」といった出演作の公開を控える二階堂。本作は8月に約半月かけて撮影を行っており、初めてとなる共演について小泉は「演じているときのプロフェッショナルなところと、21歳の素のままの女の子が共存していてとても嬉しかったです」と、二階堂は「小泉さんは 素敵 という言葉が何よりも似合う方だと、現場でご一緒させて頂いて感じていました」とコメントを寄せた。

さらに前田は、「別にこの映画は爆弾の映画じゃないけど、過去と未来、正気と狂気、此岸と彼岸、そして生と死や全ての交わらないものを、ぐちゃぐちゃに混ぜるためには爆弾が必要な気がすると、そんなことを考えながら作った映画です」と話す。また2人のキャスティングについて「(爆弾を)爆発させる人と、させたい人の間には大きな隔たりがあり、小泉さんなら爆発させる側の人間を演じることが出来る気がした。二階堂さんは、その大きな隔たりの上に立ち、苛立ちの火花で今にも導火線に火をつけそうな少女の目をしていると思った」と言及している。

「ふきげんな過去」は2016年夏、東京・テアトル新宿ほか全国でロードショー。

小泉今日子 コメント

未来子は心の中にエキセントリックなところがある不思議な役でした。数ミリ宙に浮いているような不思議な世界観のなか、宝島をめざす夏休みの冒険のような物語で、私はファンタジー映画かもしれないと思っています。
(二階堂ふみとの共演については)今回初めてだったのですが、演じているときのプロフェッショナルなところと、21歳の素のままの女の子が共存していてとても嬉しかったです。

二階堂ふみ コメント

遠い耳鳴りのような感覚になるキャラクターと、歪みと心地よさが混合する不思議な現場でした。
母と自分とワニと過ごした夏の映画、よろしくお願いします。
小泉さんは 素敵 という言葉が何よりも似合う方だと、現場でご一緒させて頂いて感じていました。美しくて儚くて強いお母さんと過ごした一時を、カコはこの先も追いかけ続けていくのかな、と思いながら。

前田司郎 コメント

爆弾を作って爆発させることはあまり褒められたことじゃないし、
それで誰かを傷つけたとしたら、許されざる犯罪です。
でも、爆弾を作らざるを得なかった。爆発させざるを得なかった。
そういう人も居るのだと思います。
僕は爆弾を作らないけど、爆発させたい気持ちが無いこともない。
でも、爆発させる人と、させたい人の間には大きな隔たりがあり、
小泉さんなら爆発させる側の人間を演じることが出来る気がした。
二階堂さんは、その大きな隔たりの上に立ち、苛立ちの火花で今にも導火線に火をつけそうな少女の目をしていると思った。
別にこの映画は爆弾の映画じゃないけど、
過去と未来、正気と狂気、此岸と彼岸、そして生と死や全ての交わらないものを、
ぐちゃぐちゃに混ぜるためには爆弾が必要な気がすると、
そんなことを考えながら作った映画です。
この映画が人を傷つけない爆弾であれたらと思います。

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