本日4月2日、「
本作は、室生犀星の短編小説を原作とする文学ドラマ。二階堂演じる金魚から人間の姿に変貌する少女・赤子と、大杉扮する老作家の関係をエロティックに描く。
映画と同じように赤いドレスをまとって登場した二階堂は、「17歳の頃に原作を読んだときから、この作品を映画化できたらと思っていました。まさかそれが実現して、こうやってたくさんのお客さまの前でお披露目できるなんて」とコメント。大杉は「今日4月2日は、実はこの映画がクランクインした日でもあるんです。僕が演じている老作家の書斎でのシーンだったんですけど、二階堂さんが『おじさま』というセリフを言ったとき、僕は『赤子がいる。金魚がいる』って思いました。そして、この映画は“味わえる”作品になるという予感がしたんです」と述べる。
そんな二階堂と大杉について、「ずっと一緒にお仕事をしたいと思っていたお2人」と明かす石井。「今回は奇跡的にいろいろなタイミングが合って。奇跡的に悪いタイミングばかり合ってしまった映画もこれまでにありましたけども」と笑いを誘い、「こんなにうまくいったことは僕の映画人生の中でも初めてといってもいいかもしれません。俳優さんたちに教えられることもすごく多かったですね」と感慨深げに話す。
老作家に思いを寄せる幽霊・田村ゆり子を演じた真木は、役どころについて「一番難しかったのは、生きている人間のものとは違う複雑な感情を表現しなければいけなかったことです。これまでにやったことのない役柄だったので、すごくいい経験になりましたね」と説明。芥川龍之介を演じた高良は「芥川さんが映っている映像があったのでそれを観て役作りをしました。僕の役も幽霊なんですけど、生きている人間ではないということについてそれほどは意識しませんでした」と話し、「実は不安なまま撮影に入ったんですけど、すごくドキドキワクワクしました。気持ちいい現場でしたね」と回想する。
金魚売りの辰夫に扮した永瀬は「僕の勉強不足なのかもしれないですけど、金魚が主役という映画は世界初じゃないですか?」と笑わせ、「金魚のビジュアルを映画ではどう表現するのかなと思っていたんですが、二階堂さんがもう……金魚に見えてきちゃうんですよね。撮影しているとき以外でも赤いオールインワンみたいなのを着ていて、そこからすでに彼女は赤子のようでしたよ」と述べた。
最後にメッセージを求められた石井は「皆さまの口コミだけが頼りです。今日は幅広い層のお客さまに来ていただいているので、心強いです。あと、二階堂さん。赤いドレス、まだ1年ぐらい着続けてほしい……。さっき、今日で終わりだと聞いてとても悲しくなったから」と名残惜しそうに話して笑いを誘った。これを受け二階堂は「1人でも多くの方に映画を観ていただきたいと思っていますので、赤をもう少し着続けようと思います」と答えてほほえんだ。
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