9mm、息もつかせぬライブにSHIBUYA-AX熱狂

2008年6月9日 13:52 1 音楽ナタリー編集部

9mm Parabellum Bulletが、ニューシングル「Supernova / Wanderland」を引っさげ、6月6日に初のSHIBUYA-AXワンマンライブ「無重力のキューブ」を敢行。現在の彼らの勢いを反映するようにソールドアウトとなったライブに、数多くのファンが詰め掛けた。

アンコールラストでは、滝善充（G）がペットボトルの水を浴びながらギターをかき鳴らすハラハラさせられる光景も（カメラマン：岸田哲平）

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定刻から数分、突然客電が落ちSEが轟音で響きわたるとメンバーが登場。開演前から熱気が充満していたフロアからは、彼らを歓迎する声があがった。鮮明な赤い照明がステージを覆う中、1曲目を飾ったのは「Wildpitch」。タイトルどおりの激しくスピーディなナンバーで、会場のボルテージを一気に高める。中村和彦（B）のデス声が耳をつんざく「sector」の後、菅原卓郎（Vo / G）が「9mm Parabellum Bulletです。今日はケガをしないように楽しんで帰ってください」「ここからは息もつかせぬ感じでいくから」と観客を気遣いながらも笑顔で煽る。

続いて「Psychopolis」「Sleepwalk」「Vortex」とドライブ感ある曲が披露されると、会場の雰囲気はヒートアップ。そして最新シングル「Wanderland」を経て、演奏されたのは夏の海をイメージして作ったというインストゥルメンタル。GSを思わせる渋いギターアレンジに、ダイナミックなリズムを絡めた9mm流のビーチナンバーで観客を酔わせた。

途中のMCで、菅原は両手には足りないほどの新曲が生まれてきていると明かし、年内のリリースを宣言した。「その中から1曲やります」という言葉に続いて披露された曲は、かつてないスピードと壮絶さを感じさせるチューン。続いて彼らをスターダムに押し上げた「Discommunication」のイントロが鳴り響くと、大きな歓声とともに会場は大きく揺れた。

菅原の「SHIBUYA-AXが小さく見えてきた」という言葉の後に演奏されたのは、最新シングルから「Supernova」。破壊衝動に満ちた曲を絶妙なバランスで紡いでいく4人。そして「marvelous」「Talking Machine」と続けた後、アルバム「Termination」の最後に収録されている「Punishment」で本編は締めくくられた。

アンコールを求める大きな拍手に応え、ステージに戻ってきたメンバーは「懐かしい曲をやります」という言葉とともに「Caucasus」を演奏。聴き手を覚醒させる轟音で、再びフロアを沸かせた。途中で爆笑MCと菅原のTシャツ生着替えという一幕を挟み、「Termination」「Beautiful Target」が演奏され、約2時間のライブは宣言どおり息もつかせぬままに終了。何度もお辞儀を繰り返し、名残惜しそうにステージを去るメンバーの顔には満面の笑みが浮かび、このライブが彼らにとって満足のいくものであったことをうかがわせた。

また、MCで9月9日（キューミリの日）に自主企画イベント「カオスの百年 vol.5」を渋谷La・mamaで開催することを明かした彼ら。さらに、10月18日に日比谷野外音楽堂でワンマンライブを開催することも発表され、9mm Parabellum Bulletのライブ三昧の日々はまだ続くことになる予定だ。

なお、この2公演のチケット発売情報および詳細は、下記もしくはオフィシャルサイトで確認を。

2008年6月6日 SHIBUYA-AX　9mm Parabellum Bullet「無重力のキューブ」

01. Wildpitch
02. sector
--MC--
03. Psychopolis
04. Sleepwalk
05. Vortex
--MC--
06. Wanderland
07. Sundome
08. atmosphre
--MC--
09. 新曲1
10. 砂の惑星
11. Butterfly Effect
--MC--
12. 新曲2
13. Mr.Suicide
14. Battle March
15. Discommunication
--MC--
16. Supernova
17. marvelous
18. Talking Machine
19. Punishment

EN01. Caucasus
EN02. The World
--MC--
EN03. Termination
EN04. Beautiful Target