ミドリカワ書房リキッド公演にあのストーカーが乱入

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ミドリカワ書房の全国ツアー「みんなのうた4"ever"発売記念TOUR2010『ミドシンを聴きやがれ』」の東京公演「リキッド de ドッキリ 3」が、1月17日にLIQUIDROOM ebisuで行われた。

ステージに登場した“ストーカー”山口尚美。彼女のブログでは当日の舞台裏やリハーサルの様子が詳細に紹介されている(PHOTO BY:鈴木恵)。

ステージに登場した“ストーカー”山口尚美。彼女のブログでは当日の舞台裏やリハーサルの様子が詳細に紹介されている(PHOTO BY:鈴木恵)。

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「ミドシンを聴きながら」を披露する前には「私がもし死んじゃったら、命日にはファンのみんなで集まってこの曲を歌ってしのんでちょうだいね」とファンに懇願。

「ミドシンを聴きながら」を披露する前には「私がもし死んじゃったら、命日にはファンのみんなで集まってこの曲を歌ってしのんでちょうだいね」とファンに懇願。

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「茂木さんと喋ってもろくなことはない」とローテンションのミドリカワに対し、茂木は「人のライブに出るのは楽しいねー!」と上機嫌。

「茂木さんと喋ってもろくなことはない」とローテンションのミドリカワに対し、茂木は「人のライブに出るのは楽しいねー!」と上機嫌。

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ファンによる記念撮影の様子。このときの模様は茂木の命により、それぞれのブログで「リキッドdeくりきんとん」というタイトルでUPされることに。

ファンによる記念撮影の様子。このときの模様は茂木の命により、それぞれのブログで「リキッドdeくりきんとん」というタイトルでUPされることに。

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もはや彼にとってのホームグラウンドともなりつつある、リキッドルームでのライブ。この日も多数の“ミドシンキッズ”がフロアを埋め尽くし、開演を待ち焦がれた。

いつもどおり浜田省吾の「J.BOY」に乗ってステージに登場したミドリカワに、会場からは大きな拍手が沸く。そんな中で場内には彼のモノローグが流れ始めた。「1月17日、今日はLIQUIDROOM ebisuでライブがあった。『リキッド de ドッキリ 3』と銘打ったこのライブは、アルバム『みんなのうた4"ever"』のレコ発ライブだが、このアルバムが全くと言っていいほど売れていない。こっちのほうがドッキリだ……」悲しげなセリフに爆笑が巻き起こった。

その後、スクリーンにはミドリカワのモノローグに合わせて昔の彼のライブ映像が映し出される。BGMはアルバムでも使用された「夢が叶った男」のデビュー当時の音源。そこへステージ上のメンバーの演奏が重なり、ライブがいよいよスタートした。

序盤のMCでミドリカワは「今日はセミファイナルなわけですけども、ツアーは最後のひとつ前が一番いいと先輩方から聞いてますから。今日はみなさん得ですよ。なんつったってチケット代が他の公演より500円高いんですし、500円分の得はありますから(笑)」と笑わせる。4曲目からは「愛なるは」「私の恋愛」「誰よりもあなたを」と、ある意味ラブソングに分類される曲を立て続けに披露した。

「誰よりもあなたを」の後半では、ビデオクリップにも出演したモデルの山口尚美が乱入し、ビデオクリップでのストーカー役さながらの勢いでミドリカワの写真を撮りまくる。そしてミドリカワのマイクを奪い取り、あっけにとられるミドリカワを尻目に曲の後半を熱唱。可愛くもパワフルな彼女のパフォーマンスに場内からは大歓声が沸き起こり、ミドリカワが「何これ!一番盛り上がったじゃん!」と嫉妬するシーンもあった。

その後、シークレットゲストとして案内されていた茂木淳一がステージに登場。いつものようにミドリカワが歌う曲にひっかけた架空のニュースを読み上げ始める。「ニュースです。モデルの山口尚美がストーカーの容疑で逮捕されました。山口は歌手のミドリカワ書房の入浴シーンなどを撮影し、自身のアメーバブログに掲載していた疑いがもたれています。調べに対し山口は『さびしかった。誰でもよかった』と供述しているとのことです」。先ほどのパフォーマンスを受けてのニュースに会場は大笑い。その後も彼らしいわざとらしさ全開のニュースで、フロアを大いに盛り上げた。

ミドリカワの楽曲でも屈指の問題作「母さん」の後はアコースティックコーナーに突入。「このツアーに向けてリクエストを募ったんですけど、全然来なかったんですよ!なんて冷たいファンなんだって話でねぇ、まったく」と愚痴りながらも、ファンから寄せられたリクエストメッセージを読み上げる。この日はリクエスト曲として「頑張るな」を熱唱し、「この曲に励まされたので、ぜひ歌ってほしい」というファンの声に応えた。

バイオリンを加えて披露された「暗いからみんなが嫌いな曲なんですけどね(笑)、これを聴いて『ああ、生きなきゃいけないな』って思ってほしいんですよ」という「妹の日記」をはさみ、「みなさん明日も会社でしょ?かわいそうにねえ、私休みなんですけど(笑)。そんなみなさんのうっぷんを晴らすブロックに入ります」と宣言し、ライブはいよいよ終盤戦に。ソウルガンボのホーンセクションを迎えて披露した「ガンボ鯖」は、昨年開催された「ミドフェス2009」に出演した謎のホーンズバンド、東京ミドパラダイスオーケストラによる「SAVA」とほぼ同一のアレンジ。華やかなパフォーマンスでフロアを沸かせる。さらに「いくぜ恵比寿のブサイクども!」というミドリカワの掛け声で始まった「顔」「馬鹿姉妹」「さらばグッバイ」と、アッパーなナンバーを立て続けに演奏し、「今年もなるべく苦労をせずにやっていきたいと思います」と彼らしい挨拶で本編を締めくくった。

アンコールではオリジナリティあふれるグッズの数々を紹介し、1曲目にかかろうとしたところでリキッドルームに「ダースベイダーのテーマ」が流れる。とまどいの表情を浮かべるミドリカワにかまわず、場内のスクリーンでは6月27日に彼の主催フェスティバル「ミドフェス2010」が、SHIBUYA-AXで行われることが告知された。驚きの声がフロアから上がる中、ミドリカワ本人も「え、AX?(バンドメンバーに)みんな知ってたの?ディスクガレージが押さえたんですかねー、余計なことしちゃって。人間不信だわ」と激しく狼狽。主催者らしからぬ態度で、訪れるであろうミドシンキッズたちを不安に陥れた。

気を取り直したミドリカワは、アンコールで「泊まっていけよ」「春よ来るな」の2曲を披露。「あんたたちはどうだか知りませんけど、私は名残惜しいんですよ」と憎まれ口を叩きながら、ファンに別れを告げた。が、無事にライブが終了したミドリカワが安心した表情を見せたのもつかのま、ステージ袖で茂木につかまり再びステージ上に戻される。「さあ、恒例のお楽しみ撮影会ですよー!」という茂木の楽しそうな声を合図に、ファンが一斉に携帯やカメラでミドリカワを撮影。山口も再びステージに登場し、貴重なスリーショットをカメラに収めるファンのフラッシュやシャッター音はいつまでも止まらなかった。

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