絢香、休止前ラストライブでファンへ心から「ありがとう」

2009年11月19日 17:58 2 音楽ナタリー編集部

昨日11月18日、絢香が大阪城ホールで「MTV Unplugged ayaka」を開催。活動休止前最後のワンマンライブで全13曲を熱唱した。

絢香とは？

大阪出身のシンガーソングライター。2006年2月にシングル「I believe」でメジャーデビュー。9月リリースの「三日月」はミリオンヒットを記録し、同局で年末の「第57回NHK紅白歌合戦」に出場した。翌2007年には自身初の日本武道館ワンマンを成功に収める。活動休止期間を経て、2011年には自主レーベルを設立。2012年に初のセルフプロデュースアルバム「The beginning」をリリースする。2013年には初のカバーアルバム「遊音倶楽部～1st grade～」を発表し、2014年にはNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」の主題歌として「にじいろ」を提供した。2018年には東京メトロ「Find my Tokyo.」のCMソング「ハートアップ」で三浦大知とのコラボを展開。2020年5月に2枚目となるカバーアルバム「遊音倶楽部～2nd grade～」をリリースした。

序盤の挨拶では「言葉だけじゃ伝えきれない“ありがとう”っていう想いを1曲1曲に込めて、精一杯歌います」と話した絢香（Photo: TSUKASA）。

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絢香はデビュー以来伸ばしてきた腰までのロングヘアを今年7月セミロングにカット。休止前最後のステージではより短くボブヘアに変えた姿を見せた（Photo: TSUKASA）。

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アコースティックライブという「MTV Unplugged」のコンセプトから、シンプルな布カーテンと電飾を飾った手作り感あふれるステージセットが組まれた（Photo: TSUKASA）。

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今年4月に自身の結婚と年内をもって無期限活動休止に入ることを発表した絢香。今回のライブは休止前最後のワンマンライブと宣言され、20万通を超える応募の中から選ばれた1万人のファンが大阪城ホールを埋め尽くした。

定刻の19時30分を過ぎた頃、場内が静かに暗転しステージに絢香が登場。息をのむほどの静けさの中、アカペラで「Jewelry day」とゆっくりと歌い始める。続いて他のバンドメンバーも加えてデビュー曲「I believe」を披露した絢香は、「こんばんは、絢香です！今日という日をどれだけ楽しみにしていたか……来てくれてどうもありがとう！」と挨拶。開催地・大阪は彼女の地元とあって客席から「おかえり！」と声が飛ぶと、「ただいまー！」とうれしそうな笑顔を見せた。

絢香はその後「手をつなごう」「Why」と優しいファルセットを響かせて観客を魅了し、MCタイムに突入した。今回の会場となった大阪城ホールは1999年、絢香が小学5年生の時にジャネット・ジャクソンの来日公演で初めてライブを見に来たという思い出の場所。「その日の実際のチケット、まだ大事にとってあるんです」と手に持った2枚のチケットを見せ、「10年後まさか自分がここでワンマンライブをできるなんて思ってなかった」と感慨深げに語った。

ライブ後半に差しかかると、「音楽に触れるきっかけをくれた親に向けての曲です」と説明し「グンナイベイビー」を披露。さらにはジャネット・ジャクソンと同様、絢香に多大な影響を与えたマイケル・ジャクソンのカバー「Human Nuture」、デビュー初期のアコースティックナンバー「ブルーデイズ」とバラエティあふれるセットリストを展開した。そしてピアノとバイオリンのかけ合いから大ヒット曲「三日月」のイントロが流れ出すと、自然と拍手が巻き起こる。絢香がこれまで数え切れないほど歌ってきた自身の代表曲を、丁寧かつ力強くファンへ届けた。

その後「おかえり」「夢を味方に」とシングル曲を続けざまに披露し、6名のバンドメンバー紹介を挟むとライブは一気に佳境へ。「もう立っちゃっていいよ！」という絢香からの声でオーディエンスはすぐさま立ち上がり、会場は最高の盛り上がりを見せる。ラスト2曲の「ありがとう。」「WINDING ROAD」では観客の大合唱が沸き起こり、ライブ本編が幕を閉じた。

アンコールで絢香は鳴りやまない拍手と彼女を呼ぶ声に応えて再度登場し、改めてこの日の感謝を言葉にした。「今日ステージが始まるまではドキドキワクワク、ちょっと不安もあったりしたんですけど、みんなのパワーでめっちゃいいライブになりました！ほんまにありがとう！」と深く頭を下げると、ファンからも「ありがとう！」と大きな歓声が上がる。続いて「私がこうして歌えるのも、いつも支えてくれるみんながいたからです。今日は休みに入る前の最後のライブですが、歌いながら新たなスタートだと思うことができました。今日は本当にどうもありがとうございました！」と精一杯の感謝の気持ちを述べた。そして最後は休止前のラストシングル「みんな空の下」を熱唱。彼女の心からのメッセージを受け取った観客は割れんばかりの拍手と大きな歓声を送り、会場全体があたたかな感動に包まれた。絢香は何度も「ありがとう」と繰り返し、会場の隅々に手を振り退場。約2時間のステージは、ファンはもちろん、彼女にとっても忘れることのできない特別なライブとなったようだ。

なお、このライブの模様は12月18日（金）、絢香の22歳の誕生日にスカパー！HDにて放送。ライブ本編「MTV Unplugged ayaka」のほか、このライブの舞台裏に密着した「Making the MTV Unplugged ayaka」、これまでの活動の軌跡をたどる「MTV ayaka's History ～夢の変遷～」がオンエアされる。また、MTVでは年明け2010年1月3日（日）に、上記番組に「MTV 絢香ミュージックビデオセレクション」を加えた計4番組を4時間編成で放送。さらには特典映像も含めたライブDVDが1月13日、Blu-ray Discが1月20日に発売されることも決定している。ライブに参加できなかったファンは映像でこのプレミアライブの模様をチェックしよう。

「MTV Unplugged ayaka」2009年11月18日＠大阪城ホールセットリスト

01.Jewelry day
02.I believe
03.手をつなごう
04.Why
05.グンナイベイビー
06.Human Nature（マイケル・ジャクソンのカバー）
07.ブルーデイズ
08.三日月
09.おかえり
10.夢を味方に
11.ありがとう。
12.WINDING ROAD

EN01.みんな空の下

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