DOPING PANDAツアー東京公演で「本物」を見せつける
2009年11月17日 12:15 1
今年6月にフルアルバム「decadence」をリリースし、その直後からバンド史上最長のツアーを開始したDOPING PANDA。11月4日には新作ミニアルバム「anthem」をリリースし、新曲を多数取り入れてツアー終盤戦を迎えた。
ライブ序盤は定番のアップテンポなナンバーに加え、最新作「anthem」の楽曲を早くも披露するなど攻めの選曲。Yutaka Furukawa(Vo,G)は「今日は“本物”ってやつを見せたいと思っています。みんなはとにかく期待だけしててくれ!」と、ロングツアーの終盤でますます進化したバンドの力を見せつけることを力強く約束した。
その後も長年ライブで愛されてきている定番曲はもちろん、「decadence」の楽曲、さらには最近のライブではあまり披露されてこなかった楽曲などをバランスよく取り入れた内容でステージが続く。定番のナンバーは緩急をつけたアレンジで集まったドーパメイニアを惹きつけ、飽きさせることがない。リリース時には「問題作」と言われた新作の楽曲もライブで披露されると意外なほど溶け込み、メイニアたちも楽しそうに盛り上がり続けた。
FurukawaはMCで「今回の長いツアー、いろんなことを考えながら回ってきました。何者かになろうとしてツアーを回って、そしていろんな気持ちを持って『anthem』という作品を作ったんです。……あっ、別にシリアスな話をしたいわけじゃなくて、これは自分自慢ですから(笑)」と語り、ツアーと新作に込めた想いを冗談交じりに伝える。続くパートでは穏やかなミディアムチューンをギター弾き語りも交えて立て続けに披露し、バンドの別の表情をアピールした。
中盤のナンバーではタロティ(B)とHayato(Dr)のソロ対決も展開。すでにライブではおなじみのコーナーだが、今回はFurukawaのギターも加わってセッション的な光景に。3人それぞれのセンスやスキルが反映されたひとつひとつのフレーズに、フロアはその都度大きな反応を見せる。そして後半は「anthem」バージョンの「the mugendai dance time」から始まる、恒例の「無限大ダンスタイム」。レパートリーとして溶け込んでいる曲、新たに加わった曲など、さまざまなナンバーが“ダンスタイム仕様”で次々と繰り出された。
アンコールの声に応えて再びステージに登場した3人。43公演というロングツアーの終わりが近づき、Furukawaは「我々はもうバンドとしての伸びしろを使い果たしました(笑)。でも疲れたというよりは充実しています」と、満足げな表情で語る。そしてツアーファイナルを迎えた後、新代田FEVERで年内最後のワンマンライブを行うことを告知。「“WITHOUT COMPUTER”ってサブタイトルで、もう本当に3人の演奏だけでやります。10年ぐらいやってない曲とか、音源になってない曲もやろうかと思ってます」と話し、Hayatoが「俺が入る前の曲とかね。俺が客としてドーパン観に行ってた頃の」と付け加えると、会場からは大きなどよめきが沸いた。
アンコールではその“WITHOUT COMPUTER”のコンセプトに基づいた初期の楽曲も含めた3曲を披露。最後の曲が終わるとFurukawaは「すごいとこまで行きます! 約束します!」と宣言。2010年もますます楽しみにさせる、ハイクオリティなステージの幕を下ろした。
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音楽ナタリー @natalie_mu
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