衝撃告白！電気書房の正体はミドリカワ書房だった

昨日1月23日、ミドリカワ書房の全国ツアーファイナル公演「ミドリカワ書房TOUR 2009『誰よりもおめえだよ』FINAL 続・リキッドdeドッキリ」が、LIQUIDROOM ebisuにて行われた。

この日のライブは彼の盟友・茂木淳一がナレーションを務める「悪循環体操第4」で幕開け。「携帯電話の電源を切る運動！」「トイレの位置を確かめる運動！」など、ライブ前の注意事項が彼ならではの人を食った語り口調で次々とアナウンスされた。そして恒例の浜田省吾「J.BOY」をBGMにバンドメンバーとミドリカワがステージに登場。武藤敬司ばりの「プロレスLOVEポーズ」をミドリカワがキメて、ツアーファイナルのステージが始まった。

「君と今夜こそ」「顔」「頑張るな」とライブで人気のナンバーが続々と繰り出され、続くパートでは茂木淳一も登場。恵比寿リキッドサテライトブースからの公開生放送ラジオ「茂木淳一のフラ・フラ・フライデー」という設定で、曲紹介やミドリカワとのトークを展開していく。

途中のコーナーでは、茂木が北海道に住むミドリカワの実母からの手紙を「16小節のLOVE SONG」でおなじみの曲「過ぎ去りし永遠の日々」に乗せて朗読。実はこのコーナーはミドリカワのカバンの中身を公開してファンに私物をプレゼントするという台本でリハーサルが進められていた、ミドリカワに対するドッキリ企画。うろたえるミドリカワを前に、母親からの心のこもったメッセージと「欲を言えば、テレビでちょくちょく顔を見られるくらい有名になってください」という追伸が読み上げられ、フロアは大爆笑に包まれた。

「おめえだよ」で会場がどんよりした空気に包まれる中、ミドリカワとメンバーはいったん退場。ここで謎のテクノポップアーティスト・電気書房の来日公演が行われた。ライトセイバーを手にステージに登場した電気書房は、ダンサーチーム・L.u.v Ya 5tyleを従えて「SAVA」「父帰る」を熱唱。「ドウモアリガトウ、デンキショボウデシタ」と挨拶し、最後の来日公演とは思えないほどクールな雰囲気を漂わせたままステージを後にした。

その後は再びミドリカワ書房のステージがスタート。「恍惚の人」「ごめんな」、そして「ごめんな」に登場するいじめられっ子のその後を子どもの視点で追った新曲「転校生」を披露。「3曲とも『腹が減った』って歌詞が出てくるんですよ。なのでこの3曲を『腹減った3部作』と呼びます（笑）」と語り、ファンを笑わせた。

そしていよいよライブは終盤に。ラテンアレンジに変化した「保健室の先生（白衣のセニョリータver.）」や「心」など、アッパーチューンを次々と演奏。万引きや整形手術の歌で拳が上がるというミドリカワらしい盛り上がりのまま、本編は終了した。

アンコールの声に応えてステージに再び戻ってきたミドリカワは、「みなさんに発表することがあります」とファンに語りかける。「電気書房っていたでしょ？あれね、実は僕なんです」。場内には一瞬なぜか失笑が充満するが、直後にわざとらしいほどの「ええーっ！？」という驚きの声がこだました。「ずっと黙ってるの辛かったです、ごめんなさい」と驚愕の発表を行い、ミドリカワからのファンに向けたドッキリ企画も大成功となった。

そして6月11日には「ミドフェス」と銘打ったイベントを代官山UNITで行うことも発表。彼と縁の深いアーティストが多数登場する、スペシャルなイベントとなる模様だ。

アンコールで披露されたのは「撮り放題企画」として用意された新曲「愛なるは」。性同一性障害の男性を歌ったこの曲の最中は、カメラ・携帯・ビデオカメラ・レコーダーでの撮影・録音が自由。ファンはカメラをミドリカワに向けながら、「言うよね～」で締めくくられる独特の歌詞の世界を堪能した。

ラストを飾ったナンバーは「笑って俺について来い」。「またCDを出して、早く次のツアーをやりたいです」と語っていた彼の気合いにふさわしいナンバーで、ツアーファイナルのステージはなごやかに締めくくられた。

ミドリカワ書房TOUR 2009「誰よりもおめえだよ」FINAL
続・リキッドdeドッキリ

2009年1月23日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

01.君と今夜こそ
02.顔
03.頑張るな
04.雄と雌の日々
05.リンゴガール
06.私の恋愛
07.誰よりもあなたを
08.おめえだよ
09.SAVA
10.父帰る
11.恍惚の人
12.ごめんな
13.転校生
14.保健室の先生（白衣のセニョリータver.）
15.OH！Gメン
16.心
17.I am a mother
18.チューをしよう

EN-01.愛なるは
EN-02.笑って俺について来い