音楽ナタリー

上坂すみれ、血の海と化したステラボールで東京音頭を踊る

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上坂すみれがイベント「決起集会 vol.5 in 東京 ~悪夢の革ブロ大三角形~」を昨日8月3日に東京・品川ステラボールで開催した。

鶴田浩二「同期の桜」、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、ザ・ピーナッツ「恋のフーガ」、坂本九「上を向いて歩こう」、さらにはモールス信号などが開場SEとして流れるステラボールに集まった上坂ファン、通称“同志諸君”は1000人。17:00ちょうど、美空ひばり「お祭りマンボ」が流れ出すと、同志諸君は手拍子を打ちながら「わっしょい! わっしょい!」と大合唱する。

そして「ここに集いし同志たちよ! わっしょーいっ!」「無気力な楽観主義から脱却し、傲慢なる脅迫者たちからの圧力を粉々に打ち砕くのだ! わっしょーいっ!」という上坂の声によるアジ演説風ナレーションが流れると、墓石や卒塔婆、地蔵、生首などが設置され、提灯がぶら下がったステージにリメイク浴衣のようなミニのドレスをまとった彼女が登場。挨拶もそこそこに同志諸君と「わっしょーいっ!」のコール&レスポンスを繰り広げる。

フロアに甚平姿、浴衣姿の同志諸君を発見した上坂は「みんな、今日は別に花火とかに行かないくせに、ちょっと和風っぽい格好をしちゃって、最高にお似合いですぞー!」と叫ぶと、オープニングナンバー「我旗の元へと集いたまえ」を披露。フロアが“ゲバルトの赤い棒”ことウルトラレッドのサイリウムの光であふれかえり、それを見た彼女は「真っ赤! 見渡す限り血の海ですよ」と驚きながらも、1000人もの同志が集まってくれたことに感謝した。

テレビアニメ「パパのいうことを聞きなさい!」で自身が演じた小鳥遊空のキャラクターソング「ソライロ」を歌い終えると、7月の大阪公演「決起集会 vol.4 in 大阪 ~ドクター・アカソの逆襲~」でお披露目された「しょーもない模造紙」こと、上坂発案のキャラクター、ドクター・アカソが登場。アカソの天の声(ナレーション)によると7月の名古屋、大阪公演ではご当地クイズを行ってきたが、東京は上坂の地元のため、今回はお祭りに関するクイズを出題するという。

その最終問題は「『東京音頭』を応援歌に持つプロ野球チームは?」。それまで「福岡・博多の代表的なお祭りは?」「釣り用語で“おまつり”の意味は?」などの問題を、同志の力を借りつつ答えていた上坂は、またも1000人に救いを求める。すると最前列付近の同志が東京ヤクルトスワローズの応援グッズであるビニール傘のミニチュアを頭上に掲げ、上坂は「なんで持ってるんですか!?」と目を丸くしながらも、傘に書かれた球団名を回答。それと同時に「東京音頭」が流れ出し、1000人が「♪ハア 踊り踊るなら」と歌い出すと、同志から借りた傘を手に同曲をアドリブで踊り出した。

7月10日発売の2ndシングル「げんし、女子は、たいようだった。」収録の3曲を歌うと上坂は一旦舞台袖に退場。ふくろうの鳴き声や謎の金属音がSEとして流れる中、ろうそくを片手に再び姿を現し「わたくし女子大生オカルトハンターの上坂すみれです」と、「霊感少女と行列」と題された怪談を語り出す。

しかし手にしていた台本が「3ページぐらいごっそりない」ハプニングが発生。さらに物語の展開にあわせてステージ後方のスクリーンに映像が映し出されるも、貧乏大学生のカップルがクルマで旅行に行く場面で真っ赤なスーパーカーの写真が大映しになるなど「背筋が凍ってくれるといいな」という彼女の言葉とは裏腹に笑いの絶えない時間となった。

続けてスクリーンに10月20日に東京・ラフォーレミュージアム原宿で行われるイベント「決起集会 vol.6」の告知映像が流れると、上坂は「アゲアゲ・スミダ」と「我らと我らの道を」を歌い、またも退場。今度は2014年1月8日に1stアルバム「革命的ブロードウェイ主義者同盟」をリリースすることを告げる映像が上映される。

1000人のどよめきと歓声の中、改めて登場した上坂は、自らの口でアルバムをリリースすることを告げると、今回のイベントのために制作されたグッズを紹介。その1つ、ソックスの紹介時には「靴下は靴の下に履くもの。手に付けるのは倒錯した行為です」「変態です」と語り、さらにそのソックスや、ステージ上の縁日を模したスペースに置いてあったシャボン玉セットと水ヨーヨーを「みんなに物を投げるの、夢だったんです」「いっぱい投げちゃうもんね」と同志諸君にプレゼント。同志の1人がキャッチしたソックスを手にはめようとすると、フロアとともに「変態」コールを繰り広げ「名誉毀損で訴えてもいいですよ」と笑いを誘った。そして自ら考案した「生産!」「団結!」「反抑圧!」のスローガンを同志諸君と2回唱和したのち「ハラショー!」とシャウトし「テトリアシトリ」「七つの海よりキミの海」「げんし、女子は、たいようだった。」を再度熱唱。「最高でした! ありがとうございました! 上坂すみれでした!」とステージをあとにした。

その直後、2014年2月11日に東京・中野サンプラザホールでイベント「総決起集会」が開催されることをアナウンスする映像が流れると、舞台袖のカーテンの向こうには上坂の顔が。彼女はそのままステージ中央に歩を進め「泣いてしまうぞ!」とひと言。実際にタオルで目頭を押さえつつ、自ら「我がアイデンティティのよりどころ」とする中野でイベントを行えることへの喜びの言葉を口にする。そして最後にロシア語でバンザイを意味する「ypa」(ウラー)を同志諸君と三唱し「2月11日、空けときなさいよっ!」「解散っ!」とこの日の決起集会を締めくくった。

上坂すみれ「決起集会 vol.5 in 東京 ~悪夢の革ブロ大三角形~」セットリスト

01. 我旗の元へと集いたまえ
02. 七つの海よりキミの海
03. ソライロ
04. げんし、女子は、たいようだった。
05. テトリアシトリ
06. SUMIRE #propaganda
07. アゲアゲ・スミダ
08. 我らと我らの道を
09. テトリアシトリ
10. 七つの海よりキミの海
11. げんし、女子は、たいようだった。

上坂すみれ「決起集会 vol.6」

2013年10月20日(日)東京都 ラフォーレミュージアム原宿

上坂すみれ「革ブロ総決起集会」

2014年2月11日(火・祝)東京都 中野サンプラザホール

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