「また帰ってくるから！」VAMPS驚異の13DAYS終幕

昨日7月22日、VAMPSがZepp Tokyoを舞台に計13公演を繰り広げる「VAMPS TOKYO @ Zepp Tokyo」がフィナーレを迎えた。

7月4日に開幕した「VAMPS TOKYO」は、VAMPSにとって約2年ぶりとなる全国ツアー「VAMPS LIVE 2012」の一環で行われたもの。ロビーエリアのカーペットやフロア内の電飾など、随所がVAMPSロゴをあしらったさまざまな装飾で彩られ、期間中はZepp TokyoがVAMPSカラーに染め上げられた。さらにライブはセットリストの内容が毎日変わるだけでなく、MCも当番制で行われたり、演出もアップデートされたりと、オーディエンスを楽しませる構成で展開された。

そして迎えた最終日。オーディエンスのカウントダウンを経て定刻の6:66（19:06）を迎えると、会場の熱気は一瞬で沸点へと達する。大歓声に迎えられたHYDE（Vo, G）はフードを被ったまま「VAMPSピース」を高らかに掲げ、ライブの始まりを告げた。グロウルを響かせるタイプのナンバーを連続で繰り出し、「天国に連れてってくれよ」と喘いでみせるHYDEに観客は狂乱。K.A.Z（G）もステージの前方で激しくギターをかき鳴らし、テクニカルなプレイでオーディエンスを圧倒していく。最初のMCでHYDEは、「13回目の『VAMPS TOKYO』にようこそ。ちゃんと首洗ってきた？ 今日は全部吸いつくすから。覚悟してきた？」と熱気が充満する会場をさらに挑発。その言葉にオーディエンスの興奮はさらに高まった。

鬼気迫るような歌声やアグレッシブな一面にフォーカスを当てた楽曲の一方で、美しいメロディが紡ぐバラードナンバーも披露したVAMPS。「SWEET DREAMS」ではHYDEがマイクを両手で包み込み柔らかな歌声を響かせ、Ju-ken（B）がアップライトベースで落ち着いた低音でそれを彩る場面も。2時間のライブの中で、個々のプレイヤーとしての幅広さと表現力を証明するブロックとなった。

またこの日のMC当番のK.A.Zは、リハーサルから開演前のメンバーの様子を暴露。ひとしきり笑いを誘うと、「なんかお腹すいてこない？」と次の曲へと誘導していく。そして始まったのは、観客の「HI HO! LET'S HUNT」のコールが必須の「HUNTING」。この曲ではHYDEが2階にサプライズで現れ、階下を見下ろしギターを奏で、観客と触れ合い、場内の狂騒に拍車をかけた。

ライブ終盤のMCでHYDEは「こんなところでライブをしている間に梅雨も明けちゃって」と、「VAMPS TOKYO」での日々をユーモアも交えながら回顧。「僕、夏嫌いなんですよ。でも最近、夏にときめく気分がわかってきて……」と日本の四季を絶賛しつつ、メンバーに好きな季節を問いかける。さらに「今年は一緒に思い出を作ろうぜ。今年は夏を楽しむから、俺たちについてこい！」と、8月中旬の「VAMPS LIVE 2012 BEAST ON THE BEACH」や夏フェスへの期待を寄せた。そしてステージ上の5人は13日公演の最後にふさわしい圧倒的なパフォーマンスを繰り広げ、HYDEの「また帰ってくるから！ 愛してるよ。首洗ってまってろ！」という再会の言葉で「VAMPS TOKYO」を大団円へと導いた。

なおZepp TOKYOでは明日7月24日から31日まで、秘蔵映像の上映会や各種展示が楽しめるアミューズメント企画「VAMPARK 2012」が開催される。チケットは各プレイガイドにて販売中。

※記事初出時、一部写真のキャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。