氣志團×クロマニヨンズ、AXでロックンロール教室開校

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氣志團の結成15周年およびメジャーデビュー10周年を記念した対バンライブシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」の第19弾「~魁!!クロマニヨン高校~ 氣志團 vs ザ・クロマニヨンズ」が、昨日10月25日に東京・SHIBUYA-AXで行われた。

「俺達には土曜日しかない」では「ダメジャンプ」が定番化。

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1時間の持ち時間で計16曲を矢継ぎ早に披露したザ・クロマニヨンズ。

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ライブの終盤で組体操の「サボテン」を披露してみせる綾小路翔と早乙女光。

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情熱的な歌声でKISSIESも圧倒した甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)。

情熱的な歌声でKISSIESも圧倒した甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)。

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かつてTHE BLUE HEARTSのトリビュートアルバムで「風船爆弾(バンバンバン)」をカバーするなど、甲本ヒロトと真島昌利の影響を多大に受けている氣志團のメンバーたち。先輩後輩の対決は熱い注目を集め、フロアは超満員の観客で埋め尽くされた。

「ヒロト!」「早く!」「マーシー!」といった声が飛び交う中、先攻のザ・クロマニヨンズのライブがスタート。oiコールに迎えられた4人は、いきなり「クロマニヨン・ストンプ」を叩きつけエンジン全開のパフォーマンスで、会場の熱を引き上げていく。ヒロトが「ようこそ!」と挨拶をしたのに続き、バンドは「ひらきっぱなし」「オートバイと皮ジャンパーとカレー」などを鉄壁のアンサンブルで演奏。さらにそのサウンドに反応したダイバーたちがステージ前方に押し寄せ、熱狂的な空間が作られた。

7曲をほぼ休みなしで演奏したあと、ヒロトは「みんな元気か? みんなに会えてよかったよ」とオーディエンスに挨拶。「もうちょっとハーモニカを吹こうかな」と口にすると「草原の輝き」を歌い始める。真島の軽妙なギターリフと、小林勝(B)と桐田勝治(Dr)による太いグルーヴがヒロトの歌声と絡み、前半の畳み掛けるような展開を一旦落ち着かせた。

「渋谷! ってここ渋谷だよな?」というヒロトの言葉から2度目のMCに突入。ライブタイトルにちなんでか「みんな何年生?」という質問が飛び出すと、観客が「ヒロト先生!」と呼びかける一幕も。するとヒロトは「はーい!」と返答して会場を和ませた。さらに上半身裸になった彼は「どこまでやったかな?」と足下のセットリストを確認し「いいのがいっぱい残っとるよ」と明かしつつ「ギリギリガガンガン」から後半戦の口火を切った。

エネルギッシュな4人のプレイは、後半に入ってからますます加速。「鉄カブト」「歩くチブ」といったアッパーチューンが連発され、フロアが大きく揺れ続ける。ラストナンバー「ナンバーワン野郎!」の演奏を終えるとヒロトは「このあとは氣志團が登場するよ!」と後輩にバトンを渡し、自らのお尻を叩いてチャーミングな一面をアピール。真島も「またね」と笑顔で1時間にわたるステージを終えた。

後攻の氣志團のステージは、先日のももいろクローバーZとの対バンでも流された、戦隊ヒーロー番組風のナレーションから幕開け。ザ・クロマニヨンズの影響を受けてか、綾小路翔(Vo)は序盤からキレのある動きと掛け声でフロアを煽りまくり、「ゴッド・スピード・ユー!」では鬼気迫るようなアジテーションを展開した。

自分たちのペースを作り上げると、そのままメンバーがステージ前方に並び自己紹介を始める。ももクロとの対バンで味を占めたのか6人は「月末貧乏氣志團ちゃんだZ!」とポーズを決めると自己アピールを開始。星グランマニエ(G)があいうえお作文を盛り込んだ自己紹介をすれば、白鳥松竹梅(B)は「松々体操」なる体操を披露し会場を沸かせる。綾小路はおなじみのオーライのコール&レスポンスを繰り広げると、観客同士の肩を組ませ「隣の人に挨拶!」とファン同士の交流促進に勤しんだ。

白鳥雪之丞(Dr)の軽やかなリズムにフロアが揺れた「鉄のハート」、「今日のために作ったようなもんだぜ」と綾小路が語った「Baby Baby Baby」を経て再びMCがスタート。ここで綾小路は「夢みたいです。みんなのおかげでザ・クロマニヨンズと一緒のステージに立つことができました」「ヒロトとマーシーが俺たちに夢をくれました。だいぶ違う方向にきちゃったけど、彼らがいなかったら僕らはバンドをやってなかったと思います」と憧れのアーティストと競演できた感動を熱く語った。そして始まった「愛 羅 武 勇」では、フロアがセンチメンタルな雰囲気に包まれた。

ついにライブも終盤というところで、綾小路が白い特攻服に、早乙女光(Dance & Scream)と微熱DANJIが紫の特攻服に着替えてステージに。「俺達には土曜日しかない」などバンドの代表曲を惜しみなく披露し、クライマックスを盛り上げていく。

「One Night Carnival」で綾小路はKISSESとクロマニヨンズファンの合唱に耳を傾け、「この曲をリリースしたのは10年前です。こんなにもたくさんの人に歌ってもらえる曲になってうれしいです」と口にしながら「でもあそこの人とあそこの人がもうちょっと歌ってくれたらな」とこぼし始める。そして「みんなが歌ってくれなかったら、マーシーの家のポストに弱った鳩を2羽入れるぞ。そうしたら心優しいマーシーは曲が書けなくなるかも。ギターも弾けなくなるかも。そしたらヒロトが歌えなくなる!」と脅し、歌詞をレクチャーしながら観客を巻き込んで大合唱を響かせていた。

音楽的な路線は違えど、ロックシーンで活躍する2組の対決が実現したこの日。氣志團とザ・クロマニヨンズは、それぞれのスタイルを貫いたパフォーマンスを届け、満員のオーディエンスを満足させていた。

氣志團 Presents 極東ロックンロール・ハイスクール

~夢一夜(ワンナイト・ドリーム・カーニバル)~ 氣志團 vs 森重樹一
2011年11月6日(日)東京都 LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:00 / START 19:00

~枕連(マクラーレン)~ 氣志團 vs the pillows
2011年11月8日(火)東京都 Shibuya O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00

~3年B組金爆先生~ 氣志團 vs ゴールデンボンバー
2011年11月10日(木)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00

~サーチアンドデスとロイとグローリアとアレとソレとコレと恋しさとせつなさと心強さと部屋とYシャツと私~ 氣志團 vs The Mirraz
2011年11月16日(水)東京都 SHIBUYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00

~10 PUNKS~ 氣志團 vs THE MODS
2011年11月21日(月)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年10月29日(土)

~呼ばれて 飛び出て ジェジェジェジェイ!!~ 氣志團 vs J
2011年11月24日(木)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月5日(土)

~さよならは11月のララバイ~ 氣志團 vs 吉川晃司
2011年11月29日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月12日(土)

~星と屑達のステージ~ 氣志團 vs 藤井フミヤ
2011年12月7日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月19日(土)

~三人の若者と六人のおじさんのすべて~ 氣志團 vs フジファブリック
2011年12月13日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~大きなフィートの木の下で~ 氣志團 vs 10-FEET
2011年12月14日(水)東京都 LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~おれがあいつであいつがおれで~ 氣志團 vs DJ OZMA
2011年12月21日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年12月3日(土)

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音楽ナタリー @natalie_mu

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