「ミドフェス」初の大阪公演、関西ファンも爆笑&失笑の嵐

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ミドリカワ書房が主催する梅雨フェス「ミドフェス 2011」の大阪公演が、昨日6月26日に大阪・umeda AKASOにて行われた。

ミドリカワ書房(写真は東京公演の模様)

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伸として梅雨(写真は東京公演の模様)

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浜田伸吾(写真は東京公演の模様)

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YO-SING(写真は東京公演の模様)

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Mid Children(写真は東京公演の模様)

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谷村伸一(写真は東京公演の模様)

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緑原敬之(写真は大阪公演の模様)

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ミ・ドリフターズ(写真は東京公演の模様)

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大阪のファンと記念撮影するミドリカワ書房(写真中央)、茂木淳一(写真右)、ガリガリガリクソン(写真左)。ファンが撮影した写真はブログなどで「ロングヘア書房(茶番)」と題して公開されるので、気になる人は検索してみよう。

大阪のファンと記念撮影するミドリカワ書房(写真中央)、茂木淳一(写真右)、ガリガリガリクソン(写真左)。ファンが撮影した写真はブログなどで「ロングヘア書房(茶番)」と題して公開されるので、気になる人は検索してみよう。

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2009年にスタートし、過去2回はいずれも全出演者をミドリカワ本人が自作自演で務めるという衝撃の展開を見せた「ミドフェス」。今年は初の東阪2公演を敢行し、各地のミドシンキッズを大いに楽しませた。

6月11日にSHIBUYA-AXで行われた東京公演には、オーガナイザーのミドリカワやこの日のみの出演となる谷村伸一など、8組が出演した。さらに前説としてサプライズゲストのお笑い芸人・諸見里大介も登場し、会場を盛り上げた。

最終日となる大阪公演では、前説をミドリカワと親交の深いお笑い芸人のガリガリガリクソンが務めた。「よくみなさん来ましたね、楽しみにしてた人どのくらいいますか? あーけっこういますね、よほどつまらない人生を送ってるんでしょうね(笑)」とおなじみの毒舌を交えつつ、参加者に対してフェスの注意事項を述べる。数々の持ちネタも披露し、ミドシンキッズを爆笑に導いていた。

そんなガリガリガリクソンに紹介されて登場したトップバッターは伸として梅雨。「nakano kill you」を思わせる迫力あるドラムが印象的な「恋に生きる人」、「DISCO FRIGHT」に似たヘヴィなイントロで始まる「続・それぞれに真実がある」を披露した。場内には彼らのライブではおなじみのレーザービームが飛び交う。3ピースバンドとして知られる彼らだが、ステージ上手側には黒子の衣装を身にまとったギタリストらしき人影が見える。その人影はだんだん存在感を増し、ラストではギターボーカルを押しのける勢いでステージ中央へ。華麗なソロを聴かせ、オーディエンスを笑わせた。

続いては3年連続の出演となる浜田伸吾。今年もバンダナにサングラス、白いTシャツとデニムのベストというファッションで登場し、まずは「MONEY」を熱唱する。続く「I am a mother」のイントロでは「今夜みんなにひとつ聞きたいことがあるんだけど、答えてくれるかい? ロックンロールは好きかい?」とオーディエンスに熱く問いかけ、会場からはリズムに合わせて拳が上がる。フェスらしい一体感に包まれたまま、浜田伸吾のステージが終了した。

ステージ転換時には「ミドフェス」ではおなじみの、レジデントDJ茂木淳一によるラジオコーナー「ウィークエンドは生乾き」が始まる。大阪ミドシンキッズの大歓声に迎えられて登場した茂木は、彼らしい語り口で会場にいるファンからのメールを紹介する。「茂木さんはどうしてミドリカワさんと仲がいいんですか?」という質問には「そんなによくありません(笑)」と即答していた。

3番手、緑心ブラザーズからソロで出演したYO-SINGは、「拝啓、ジョン・レノン」を思わせるファンキーなアレンジの「自信があるんです」を歌う。飄々とした雰囲気と力強い歌声のギャップが不思議な空気を醸し出し、ホーン隊の華やかな音色が楽曲を彩る。続く2曲目は「ENDLESS SUMMER NUDE」と聴き間違えそうな「私の恋愛」。切ない歌詞とアレンジの相乗効果で、オーディエンスの心を惹きつけるひとときとなった。

再び始まった「ウィークエンドは生乾き」のコーナーでは、凛として時雨のドラマー、ピエール中野から伸として梅雨に対して送られた「全力で支持します。いつか腹を割って話そう」というメールが紹介され、会場は騒然となった。茂木は「俗に言う“本物”ですね」と語り、「主催のミドリカワ書房にこのことを伝えたところ、小さい声で『困ったな……』って言ってました(笑)」と舞台裏を明かしていた。

続くMid Childrenのステージは「シーソーゲーム」にしか聴こえない「雄と雌の日々」で幕開け。アー写でもおなじみのピンクの衣装で登場したボーカリストは、アコースティックギターをかき鳴らしながらさわやかな歌声を響かせる。しかし途中で彼の頭からカツラが落ちるというハプニングが起こり、フロアからはどよめきが起こった。その後「Tomorrow never knows」を思わせる感動的なピアノのイントロが鳴り、そのまま「私には星が見える」へ。素晴らしい流れに、オーディエンスからは感嘆の声が上がった。間奏では「果てしない闇の向こうに」「私には星が見える」というそれぞれの歌詞の掛け合いも披露され、再びオーディエンスを驚かせた。

大阪のみの出演者、緑原敬之はキーボードを弾きながら「どんなときも」を彷彿とさせる「頑張るな」を笑顔で歌う。彼の前にはキーボードが置いてあったが、ときどき手を離しても音色が鳴るという不思議な現象が起きていた。続いては「もう恋なんてしない」に似た、ゆったりとした温かみのあるアレンジの「愛なるは」。恋の終わりを歌った2曲を絶妙にミックスした演奏に、場内も大盛り上がりとなった。

その後の「ウィークエンドは生乾き」では、ミドチルのパフォーマンスに対する質問が殺到。「桜井さんってヅラだったんですね」という質問に茂木は「桜井さんじゃないですよ、緑井さんですよ!」とフォローする。また、「日本を代表する大御所バンド、ミドチルから見てミドリカワ書房はどんなアーティストですか?」という質問にはボーカリストが「将来性は感じないな。彼は負のオーラがある」と身も蓋もない回答を返していた。

最後のゲストアーティストとして登場したミ・ドリフターズは、ある程度の年代のファンにはなじみ深いハッピ姿。「今夜はumeda AKASOから公開生放送でお送りします。7時だよ、全員集合!」と挨拶しライブをスタートさせた。おなじみのテーマ曲をはさみつつ「泊まってゆけよ」「真っ赤な太陽」「君と今夜こそ」「チューをしよう」をメドレーで披露していく。ラストの「いい湯だな」では「歯磨けよ!」「風呂入れよ!」「アルバム買えよ!」と連呼し、観客を楽しませた。

そしてオーラスを務めるのはもちろんオーガナイザー、ミドリカワ書房。「J.BOY」に乗って今日も白シャツで登場し、まずは「危険な二人」を熱唱する。いきなり会場をヘヴィでダークな雰囲気に染め上げた後は、「OH! Gメン」「リンゴガール」と、フェスには欠かせない人気の曲を次々と披露した。

MCでミドリカワは「わたしはトリですからずっと待ってるだけなんですけどね、なんかすごい汗かきますね。息も切れてるしね、おかしいな」とこぼし、会場からは失笑が漏れる。そして「『愛にのぼせろ』ってアルバムが7月13日に出るんです。その中からやりましょうか」と話し、新曲「君は僕のものだった」を歌った。この曲は去っていった恋人の姿をビデオテープの中に追い求める男を、リアリティたっぷりに表現したバラードナンバー。オーディエンスもじっくりと耳を傾けていた。歌い終えたミドリカワは「この曲もそうですけど、次のアルバムは女子がひく内容の歌が多いんですよ。これで女性ファンが離れていくんだろうなと(笑)。でもジャケットはカッコいいですから。ジャケットだけが売りですね」と話した。

ライブ後半では「ミドシンを聴きながら」「顔」「さらばグッバイ」を披露。熱狂のうちに本編が終了した後もミドシンキッズからはアンコールを求める拍手が続き、ミドリカワが再びステージへ戻ってきた。そして「あのね、今日たくさんの出演者が登場しましたけどね……」とミドリカワが語り始めた段階で、すでにフロアからは失笑が起こる。その後「いやー豪華でしたね。でもあれね、全部僕がやってました」と恒例のネタばらしが行われると、会場からは半笑い気味の「えーっ!」という驚きの声が上がった。「みなさんの目は節穴ですね(笑)。なんでわかんないの、バカだなあ」と話すミドリカワも薄笑いを浮かべていた。

アンコール1曲目で演奏されたのは、こちらもニューアルバムに収録される新曲「また明日」。松本素生(GOING UNDER GROUND)が作曲と編曲を手がけたこの曲で、会場に新作の世界をアピールした後は、いよいよラストナンバーとなる「笑って俺についてこい」が始まった。オーディエンスの手拍子の中、ミドリカワは力強く歌声を響かせる。7組の出演アーティストを1人で演じ切った充実感が、その表情から若干感じられないこともないエンディングとなった。

フェス終了後は、ミドリカワ書房のライブでは恒例となった「お楽しみ撮影会」へ。ステージに押し戻されたミドリカワは、「東京じゃやらなかったじゃないですか」と渋い表情を浮かべつつ、フロアから向けられるカメラに収まっていた。

MIDOFES 2011 WEST
2011年6月26日 umeda AKASO セットリスト

伸として梅雨
01. 恋に生きる人
02. 続・それぞれに真実がある

浜田伸吾
03. MONEY
04. I am a mother

YO-SING(緑心ブラザーズ)
05. 自信があるんです
06. 私の恋愛

Mid Children
07. 雄と雌の日々
08. 私には星が見える

緑原敬之
09. 頑張るな
10. 愛なるは

ミ・ドリフターズ
11. メドレー(泊まってゆけよ~真っ赤な太陽~君と今夜こそ~チューをしよう)

ミドリカワ書房
12. 危険な二人
13. OH! Gメン
14. リンゴガール
15. 君は僕のものだった
16. ミドシンを聴きながら
17. 顔
18. さらばグッバイ

EN-01. また明日
EN-02. 笑って俺についてこい

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うらけん💙💛 @uraken0710

えっ??全部ミドリカワ書房なのー?知らなかったー!!!(棒) "「ミドフェス」初の大阪公演、関西ファンも爆笑&失笑の嵐 - 音楽ナタリー" http://t.co/JQ5ylNaIMl

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