Riddim Saunter、EASTワンマンでバンドの歴史を総括

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Riddim Saunterが12月2日、Shibuya O-EASTにてワンマンライブ「COLLAGEALL」を開催した。

年代順に名曲を並べたセットリストで、バンドヒストリーを振り返ったRiddim Saunter。

年代順に名曲を並べたセットリストで、バンドヒストリーを振り返ったRiddim Saunter。

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「Guest of a Christmas」では多数のオーディエンスがステージに上がり、メンバーとの合唱を楽しんだ。

「Guest of a Christmas」では多数のオーディエンスがステージに上がり、メンバーとの合唱を楽しんだ。

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このライブはもともと、12月3日リリース予定だったDVDの発売記念として計画されたもの。DVDのリリースは残念ながら延期となったが、ライブは予定どおりに開催された。

満員のオーディエンスの前に現れたメンバー5人は1stアルバム「CURRENT」から「INTRO」が流れる中、ゆっくりと準備を整える。KCことKEISHI TANAKA(Vo)が曲にあわせてカウントを取り、そこから「MUSIC BY.」が始まると、フロアのテンションは一気に急上昇した。

メンバーはそれぞれステージ狭しとアグレッシブなプレイを繰り返す。さらにMASAMICHI HAMADA(B)のベースラインが会場を揺らす「SUPER MOOD」、HIROSHI SATO(G)の柔らかなギターの音色とHIROTO HOMMA(Tr, Fl)の高らかなトランペットが響きあう「SISTER LARA」と、「CURRENT」収録曲ばかりを披露していった。

「気合入ってますかみなさん! えー、DVD延期の件ごめんなさい(笑)。必ず出ますんで待っててください」とKCが挨拶。そして「2003年5月発表コンピレーションアルバム『Niw! STOCKS』に、僕たちはこの曲で参加しました」と紹介し、「FLAPPING IN THE LOVE」を演奏。KCの叩くカウベルの音と穏やかな歌声、HOMMAの美しいフルートの音がEASTに響きわたった。「そんなNiw!との深い付き合いがあって、2005年12月9日、1stアルバム『CURRENT』を発売しました」との言葉の後は、再び「CURRENT」から「CLUE IN PEOPLE」「FRESH」といったナンバーを披露する。すでにオーディエンスの身体に染み込んでいる名曲の数々に、全員心地良さそうに身体を揺らしていた。

「OUTRO」の後はメンバー全員が一旦ステージから退場。ざわめきが会場中を包み込む中、「Think, Lad & Lass」の1曲目「Prologue」が流れ始め、衣装を改めたメンバーが再び登場。「1、2、1、2、3、4!」のカウントに続いては「Face Face Face」の豪快なイントロが叩きつけられた。フロアに再び火がつき、激しいモッシュが起こる。そして独特の浮遊感を感じさせる「Dear Joyce」、TAICHI "TA-1" FURUKAWA(Dr)の華やかなドラムから始まる「I'm dabbling」、パートチェンジしてのパンキッシュなサウンドで会場を沸かせた「Turin」と、「Think, Lad & Lass」収録曲を次々と演奏する。

ここでKCは「今日の企みがなんとなくわかってきましたか?(笑)そんなセットリストを作ってきました」と、これまでの音源の収録曲をリリース順に追うセットリストについて語り、「このころベーシストが変わりましてね」とHAMADAに話を振る。「1stのベースとかめっちゃ難しくてさー、2ndになったら超やりやすいもん」とこの日のセットリストを振り返るHAMADAに、「そりゃそうだよ、自分でベース考えてるんだから(笑)」と、KCも笑って答えていた。

フロアの照明が点灯され、全員の笑顔が満開となった「Hey, Please Tip Me Off」で「Think, Lad & Lass」パートは終了。「1.2.3.4.5」「BIG YELLOW TAXI」に続き、アコースティックアルバム「DOUSE YOURS FROM ACOUSTIC RECOLLECTION」からHIROSHIのアコギソロで「Outro」を披露すると、メンバーは再度ステージから去っていった。

ライブはいよいよ終盤戦に。ラストに披露されるのはもちろんあのアルバムの曲とばかりにフロアの期待が高まり、「Dedicated To You -Prologue-」が流れる中、メンバー5人はジャケットやシャツ、ネクタイといった若干フォーマルな服装で登場。「Sweet & Still」のイントロが鳴り響くと、この日一番の大歓声が沸き起こった。

「The Moon At Dawn」「Ain't A Pose」とアルバム「Days Lead」の曲が続いた後、KCは「ここらへんまで来ると最近ですね。このアルバムがリリースされた後、赤坂BLITZでワンマンライブをしたんですけど、そのときと同じ格好にしてみました」とラストパートでの衣装の秘密を明かした。さらにKCに促され、HOMMAもオーディエンスに挨拶。彼はバンド加入時のエピソードを語り、「こいつらに人間というものを、優しさというものを教えてもらいました! こんなにやるつもりなかったんだけど(笑)、このバンドに入ってよかった!」との熱弁で場内を沸かせた。

ラスト近く、「Waltz Of The Twins」のイントロではTA-1がフロアに降り立ち、オーディエンスと一体となってフットストンプを響かせる。続く「What Comes After The Parade」では会場中が大合唱となり、KCは「過去の話ばっかりしましたが、また次へ進みます!」と力強く宣言した。

ステージ上で最後に披露された曲は、12月8日リリースのNiw!Recordsコンピレーションアルバムに収録の新曲「Guest of a Christmas」。TA-1が柔らかなピアニカの音色を響かせ、まるで家でゆっくり過ごすクリスマスのような温かい空気を作り出す。曲中、2階からフロアに向けて雪が降り注ぎ、メンバーに導かれてフロアのオーディエンスが次々とステージへ上げられていく。「上がりたいやつは全員来い!」というKCの声に応え、いつの間にかステージ上は多数のオーディエンスで埋め尽くされていた。

ステージ上とフロア、全員の合唱で曲が締めくくられると、KCは「みんなそのまま降りるなよ! 俺たちを見送ってくれ」と叫び、メンバー5人で楽器を手にしたままステージを降りていく。フロアを横切りながら、5人は生音のアコースティックスタイルで「Epilogue」を演奏。フロアの一番後ろでしっとりと最後の音が鳴らされると、一瞬の間を置いて大きな拍手が響き渡った。

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