「GG10」でエレカシ、ACIDMAN、黒猫が男汁全開ライブ

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MUSIC ON! TVが主催するライブイベント「GG10」の3日目の公演が、7月23日にSHIBUYA-AXにて開催。黒猫チェルシーACIDMANエレファントカシマシという世代の異なる3組のロックバンドが登場し、激しいライブパフォーマンスを繰り広げた。

終盤のMCでは宮本が「黒猫チェルシー初めて観たけどかっこよかった」と後輩バンドを褒める場面も。

終盤のMCでは宮本が「黒猫チェルシー初めて観たけどかっこよかった」と後輩バンドを褒める場面も。

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オオキはMCで友人でもあるジョージへの感謝を述べ、「(これからも)自分達の音楽を信じて、スタッフを信じて、皆さんを信じてこれからもやっていきたい」と語った。

オオキはMCで友人でもあるジョージへの感謝を述べ、「(これからも)自分達の音楽を信じて、スタッフを信じて、皆さんを信じてこれからもやっていきたい」と語った。

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エレファントカシマシ、ACIDMANにも負けない圧巻のパフォーマンスで、会場を魅了した黒猫チェルシー。

エレファントカシマシ、ACIDMANにも負けない圧巻のパフォーマンスで、会場を魅了した黒猫チェルシー。

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司会のジョージ・ウィリアムス曰く「GG10」中で“一番男臭い日”となったこの日。「(今夜は)俺の中では脂と汗の一夜! このバンド大好きです」というアナウンスに続いて登場したのは、トップバッターの黒猫チェルシー。ステージに現れた4人のテンションは早くもマックス状態で、澤竜次(G)がノイジーなギターをギャンギャンと鳴らしながら「嘘とドイツ兵」を奏で始めると、場内にドープな空気が漂った。

「ユメミルクソブクロ」「女にロック」など爆音で繰り出される衝動的なロックナンバーの数々に、オーディエンスは興奮。フロアを睨みつけながら絶唱する渡辺大知(Vo)、変幻自在なギターを鳴らす澤、飄々とした雰囲気でバンドのグルーヴを作り出す宮田岳(B)、体を打ち抜くような重厚なドラミングを聴かせる岡本啓佑(Dr)。泥臭い音が渾然一体となりフロアを支配する様子は、地下にあるライブハウスにいるような感覚を覚えさせた。

最後の曲を終え大知が「ありがとうございました」と挨拶すると、30分におよんだステージはあっという間に終了。4人が去った後も、彼らの衝撃的なパフォーマンスにフロアのざわめきがしばらく続いた。

2番手は、最終日に出演するDragon Ashに次いで出演回数が多い「GG」の常連ACIDMAN。SEの「A beautiful greed (introduction)」にあわせて怒号のような歓声が沸き起こり、フロア前方に人がぐっと押し寄せる。1曲目はウラヤマイチゴ(Dr)の「ワン、ツー、スリー、フォー!」のカウントで始まった「CARVE WITH THE SENSE」。激しい音の応酬にフロアは急速に熱気を帯びていく。

盛大なoiコールが起きた「アイソトープ」で自分達のペースを作りあげたところで、イチゴがMCを始める。「梅雨も終わり、恋もおしゃれも忙しい時期がやってきましたね。髭のおっさんが恋とかおしゃれとか言うと気持ち悪いですね!」とストイックなパフォーマンスとは相反する自虐的なトークで場を和ませた。

中盤を盛り上げたのは「オールドサンセット」「FREE STAR」などのミディアムチューン。「オールドサンセット」が終わり軽快な四つ打ちドラムが鳴ると、瞬時に「FREE STAR」が始まることを察した観客がハンドクラップを始める場面も。間奏ではオオキノブオ(Vo,G)とサトウマサトシ(B)がステージの両脇に散り、拳を何度も突き上げオーディエンスを煽り一体感を作り出していった。

その後は、3人が奏でるシリアスな音像に会場の空気が張り詰めた「HUM」、オオキの泣き叫ぶようなボーカルが響いた「DEAR FREEDOM」とバンドのディープな側面を押し出した楽曲が続く。そしてラストナンバーの「飛光」を渾身の力でプレイすると、トリのエレファントカシマシにバトンを渡した。

「6年ぶりの登場になります。僕が初めて好きになった日本のバンド!」というジョージの熱い紹介で、最後のパフォーマーであるエレファントカシマシが登場。宮本浩次(Vo,G)が「イェーイ! エブリバデ」と叫ぶと、オーディエンスは興奮気味の歓声で彼らを迎えた。

ライブの幕開けを飾った「ファイティングマン」から、バンドもオーディエンスもテンションは最高潮。「いろいろあるけど、最終的には素晴らしい日々をという歌です」という言葉から始まった「悲しみの果て」、合いの手のようなファンのコールが印象的な「珍奇男」、分厚いアンサンブルが響く「太陽の季節」と名曲が惜しみなく披露される。ライブの折り返し地点ではデビュー曲の「デーデ」もパフォーマンス。エレカシ節全開の豪快なナンバーにオーディエンスは熱狂。宮本は最後に「いつか稼ごうぜ、エブリバデ」とシャウトし、喝采を浴びた。

本編のラストナンバーとして演奏されたのは「ガストロンジャー」。宮本は強烈なメッセージを込めた歌詞を絶唱し、バンドメンバーも感情をむき出しにしたプレイで会場を圧倒。貫禄たっぷりのステージを終えると、宮本は投げキッスをプレゼントして舞台を去っていった。

アンコールで宮本は、「ジョージもみんなもありがとう。素敵な日になったよ」と改めて挨拶。そして石森敏行(G)にちょっかいを出したり、着ていたシャツを破いたり、悩ましげに頭をかきむしりながら「待つ男」を絶唱。最後は「明日からがんばろう、エブリバデ!」と叫び、3日目の「GG10」を締めくくった。

なお4日間にわたる「GG10」の模様は、MUSIC ON! TVにて8月28日(土)と29日(日)にオンエア。リピート放送のスケジュールは後日告知される。

MUSIC ON! TV presents GG10 7月23日 セットリスト

黒猫チェルシー
01. 嘘とドイツ兵
02. ユメミルクソブクロ
03. オーガニック大陸
04. 地下室のテレビジョン中継
05. 女にロック
06. スピーカー
07. オンボロな紙のはさみ
08. ベリーゲリーギャング
09. 黒い奴ら

ACIDMAN
01. CARVE WITH THE SENSE
02. アイソトープ
03. オールドサンセット
04. FREE STAR
05. 銀河の街
06. HUM
07. DEAR FREEDOM
08. ある証明
09. 飛光

エレファントカシマシ
01. ファイティングマン
02. 悲しみの果て
03. 珍奇男
04. 太陽の季節
05. so many people
06. Sky is blue
07. デーデ
08. 笑顔の未来へ
09. FLYER
10. ガストロンジャー
<アンコール>
11. 待つ男

※記事初出時、セットリストの一部に誤字がありました。訂正してお詫びいたします。

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音楽ナタリー @natalie_mu

「GG10」でエレカシ、ACIDMAN、黒猫が男汁全開ライブ http://natalie.mu/music/news/35171

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