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ユーミン、帝劇とのコラボ舞台第3弾で「“永遠の中のうたかた”表現したい」

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左から松任谷正隆、斎藤洋介、寺脇康文、松任谷由実、宮澤佐江、六平直政。

左から松任谷正隆、斎藤洋介、寺脇康文、松任谷由実、宮澤佐江、六平直政。

東京・帝国劇場にて上演される舞台「ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』」の製作発表および予告編上映会が、本日8月17日に東京都内で行われた。

本作はユーミンこと松任谷由実の楽曲と演劇をコラボレーションさせる「ユーミン×帝劇」シリーズの第3弾。彼女が1976年に発表したアルバム「14番目の月」の収録曲「朝陽の中で微笑んで」が公演タイトルに選ばれており、近未来を舞台とした純愛物語が描かれる。

一般のオーディエンス約400人が詰めかけた製作発表では、2012年上演の「ユーミン×帝劇 vol.1『8月31日~夏休み最後の日~』」と2014年上演の「ユーミン×帝劇 vol.2『あなたがいたから私がいた』」のダイジェスト映像が上映されたあと、今作「朝陽の中で微笑んで」の予告編が披露された。会場にはユーミン、寺脇康文宮澤佐江六平直政斎藤洋介松任谷正隆が登場。脚本および演出を務める正隆は本作について「最初はでまかせで『SFにします』と言っていましたが、500年後の未来を描くことになりました。私たちの想像を超えた未来では、別のサイクルが始まるんじゃないかと、そんなイメージを持っています。変わるもの、変わらないものをストーリーにして、由実さんの音楽で包んでみたいと思います」と説明した。

歌とストーリーテリングを担当するユーミンは、夫である正隆について「現在、私はツアーで全国を回っていて、ほとんど家にいないのですが、たまに帰ると正隆がパソコンに向かって一生懸命に脚本を作っている姿が見られました。正隆はかつて、飼っていた猫に“おすわり”“お手”“待て”を教え込んだことがあります。猫にとっても演出家だったんですね。完成形をブラさず、しつこく積み重ねていく。本当に尊敬しています」とコメント。さらに「六平さん、斎藤さんは存在がSFと言いますか、いてくださるだけで60%はストーリーが見えてくるようです。また宮澤さんは若手のホープで共演を楽しみにしていました。主役の寺脇さんは今回、シリアスな面や哀愁をにじみ出してくれると期待しています」とキャストに期待を寄せた。

主人公の鳴沢肇を演じる寺脇は「正隆さんはいつもとは違う私のシリアスな演技面に注目してくれたのかなと。今回は寺脇のダークな新しい一面をお見せできるはずです。我々の芝居とユーミンさんの名曲との相乗効果が生まれる舞台になる思います」と述べ、北岡紗良役の宮澤は「私の母はユーミンさんの曲で育っているので、今回親孝行ができる気がします。寺脇さんとはミュージカルでご一緒させていただいていて、今回とても心強いです。ユーミンさんの楽曲の中でお芝居させていただけるので、一瞬一瞬を噛みしめて素敵な作品を届けられるようにがんばります」と意気込みを語った。

大崎医師役の六平は「今回は500年後の未来ということで、“シリーズ初のハゲ”が出るのかな……」と観客の笑いを誘ってから、「一昨年に正隆さんと蜷川幸雄さんと亀梨和也くんと一緒に、寺山修司さんの『青い種子は太陽のなかにある』という舞台をやらせていただきました。正隆さんに曲も歌も全部作っていただきまして、そのときはバンドに檄を飛ばす正隆さんの厳しい一面も見られました」と正隆に関するエピソードを告白。またユーミンとの共演について「由実さんは、我々世代のエポックメーカーですし大ファンですからね。同じ板の上で芝居できるのが幸せです」と笑顔をこぼした。

桜庭刑事役の斎藤は「一昨日、今やっている舞台が終わったばかりで、明日から大阪、福岡と回らなければならないので、12月という先の舞台についてはさっぱり見当がつきません。近未来の刑事の役ということは理解しております」と冗談を交えながら話し、「由実さんのメロディの中で演じることができるというのは、失われた青春がよみがえってくるのかなという気がします」と心境を語った。

最後にはユーミンが「『朝陽の中で微笑んで』は荒井由実時代に作りましたが、私の曲の中でも歌うのがもっとも難しい楽曲だと思います。“永遠の中のうたかた”を、このメンバーで表現したいと思っています。どうぞご期待ください」と観客に呼びかけた。公演は11月27日から12月20日まで上演される。チケットは9月16日に一般販売開始。

ユーミン×帝劇 vol.3「朝陽の中で微笑んで」

2017年11月27日(月)~12月20日(水)東京都 帝国劇場
<出演者>
松任谷由実 / 寺脇康文 / 宮澤佐江 / 水上京香 / 中別府葵 / 島ゆいか / 山田ジェームス武 / 入絵加奈子 / 六平直政 / 斎藤洋介 / and more

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