欅坂46、緑色に染まった有明コロシアムで感涙の初ワンマンライブ

欅坂46が昨日12月24日、本日25日に東京・有明コロシアムにてグループ初のワンマンライブを開催。2日間3公演で、2万7000人を動員した。この記事では本日の夜公演の模様をレポートする。

オープニングではまず、欅坂46誕生時からこの日までのメンバーの姿を追ったVTRが上映される。そして「行こう 坂の向こうへ」という文字が映し出されたのちメンバーが入場。彼女たちは炎の焚かれたステージで、「大人は信じてくれない」をクールにパフォーマンスし、ライブの幕を開ける。曲の終わりに平手友梨奈が「有明コロシアム、かかってこい」と言い放ち、キレのあるダンスタイムから「語るなら未来を…」を続けた。MCでは菅井友香が「単独ライブの開催は大きな夢の1つだった。こんな景色を見せてもらえるとは」と感激した様子を見せた。

この日のライブで彼女たちはソロ曲やユニット曲も披露。平手のソロ曲「渋谷からPARCOが消えた日」では真っ赤なスーツを着用した平手が客席内の通路を進みながら歌唱し、「渋谷川」「ボブディランは返さない」では、今泉佑唯と小林由依からなる“ゆいちゃんず”がアコースティックギターを演奏しながら絶妙なハーモニーを聴かせる。平手、長濱ねる、今泉、小林からなる“てちねるゆいちゃんず”は「夕陽1/3」をしっとりと歌い上げ、長濱ねるはゆっくりと花道を進みながらソロ曲「また会ってください」を歌った。

前半のMCで佐藤詩織が「クリスマス感を味わえるような仕掛けを用意している」と予告していたように、中盤には白いファーの付いた赤と緑のワンピース姿に着替えたメンバーによるダンスコーナーも。その衣装のまま届けられた「手を繋いで帰ろうか」では、ファンから大きな合いの手の声が上がり、場内は一層ヒートアップした。

また、この公演ではけやき坂46も「ひらがなけやき」「誰よりも高く跳べ！」の2曲を披露。長濱が「結成して1年も経っていない私たちなんですけどこんなに大きなところでパフォーマンスできて本当に幸せです」と喜びを語ったほか、“けやき坂46の催眠術師”こと井口眞緒が観客に“けやき坂46を好きになる催眠術”をかけた。

最後のパートで彼女たちは「二人セゾン」「世界には愛しかない」とシングル曲を連投。花道を駆け抜けたり、力強く拳を突き上げたりと、これまでよりも熱のこもったパフォーマンスを見せる。そして最後に「私たちは支配されない。私たちは坂を登り続ける」とまっすぐ前を見据えて宣言すると、「サイレントマジョリティー」をパフォーマンス。すべてを終えると菅井が「こんなにたくさんの方に応援していただいているんだなと。素晴らしい景色を見せていただきましたた。素敵なクリスマスプレゼントをありがとうございました」と感謝を述べて、メンバーはステージをあとにした。

アンコールでメンバーを代表して改めてマイクを握った菅井は「私たち欅坂46は大先輩の恩恵を受けて、身の丈に合ってないと言われても仕方ないような大きなステージに立たせていただいて……」と思わず涙を流す。続けて「大きなステージに出させていただくたびにステージ裏で『私たちのファンの方っているのかな』って心配してたんですけど、いつもステージに出るとみなさんが（欅坂46のイメージカラーである）緑色のサイリウムを振ってくださって。勇気をいただいてきました」とファンへの感謝の気持ちを述べた。加えて「正直、私たち欅坂46はまだまだ未熟です。いつも笑顔をくださるみなさんに恩返しができるようにがんばります。巡り会えたメンバーとも運命だなって思っているので、一緒にがんばっていきたいです」と力強く述べると、グループは初の欅坂46とけやき坂46合同曲「W-KEYAKIZAKAの歌」を披露。緑色に染まった会場で、1stワンマンライブの幕を下ろした。