My Little Lover、20周年記念アルバム再現ライブで名曲続々披露

My Little Loverが昨日4月15日に東京・東京国際フォーラム ホールCにて、デビュー20周年記念ライブ「My Little Lover 20th ANNIVERSARY LIVE ～acoakko & evergreen～」を開催した。

このライブはデビュー20周年を記念して2015年11月にリリースした2枚組アルバム「re:evergreen」をフルバンド形式で完全再現するという企画。現在のマイラバの姿を映し出す6年ぶりの新作「re:evergreen」と、300万枚の売上を記録したデビューアルバムをリプロデュースした「evergreen+」の2枚の世界を、ライブを通じて観客に届けるステージとなった。

ライブの前半では新作「re:evergreen」の楽曲を披露。20周年にちなみ、20個の星が輝くステージ上にakko（Vo）や小林武史（Key）、沖山優司（B）、沼澤尚（Dr）、西川進（G）、岩城直也（Key）、ヤマグチヒロコ（Cho）、安達練（Manipulator）といったバンドメンバーが姿を現し、1曲目「winter songが聴こえる」からライブをスタートさせる。akkoは白いシャツに星柄のスカートという出で立ちで、軽快なリズムに乗せて笑顔で歌声を響かせた。

ミラーボールが回る中で奏でられた「pastel」、akkoとヤマグチのハーモニーがホール中に響き渡る「星空の軌道」と、アルバムを彩る楽曲が次々と演奏される。「バランス」では哀切なメロディと歌詞を、沼澤のダイナミックなドラムと小林の壮大なシンセサウンドがさらに際立たせていた。

直後の「夏からの手紙」では場内の空気が一変し、さわやかなサウンドとオーディエンスの手拍子が心地よく鳴り続ける。「送る想い」は小林の奏でるピアノとシンセ、そしてakkoのボーカルをフィーチャーしたパフォーマンスで、歌詞の持つメッセージを観客にじっくりと伝えられた。前半の最後は「ターミナル」そして「re:evergreen」の壮大なアンサンブルで締めくくられた。

休憩を挟んでの後半では「evergreen+」の全曲が演奏された。akkoは衣装をマルチカラーのワンピースに改め、ステージ後方には曲の世界を演出する映像を映し出すスクリーンも登場。1曲目「Magic Time」から「Free」と華やかな演奏が繰り広げられ、akkoも銀のヒールを履いた足で軽快にステップを踏みつつ歌い続ける。

スクリーンに広がる青空とakkoの伸びやかな声が印象的な「白いカイト」、誰もが知る美しいメロディで会場を震わせた「Hello, Again ～昔からある場所～」と名曲が続々と披露され、オーディエンスは全員感動の表情でステージを見守る。「暮れゆく街で」では、ステージ上のスクリーンだけではなくホールの壁いっぱいに夕暮れの街が映し出されるという演出が。akkoは切なくも力強い声で、別れを描いた歌詞を歌い上げた。

「Delicacy」ではakkoがサポートメンバーを順番に紹介し、それぞれの個性豊かなソロで会場は大いに盛り上がる。最後に小林が「My Little Loverのボーカル、akko！」と紹介するとひときわ大きな歓声と拍手が沸き起こった。「Man & Woman」で場内の一体感がピークに達したあと、最後に披露されたのは「evergreen」。アウトロではサポートメンバーやオーディエンスもakkoとともにコーラスし、大合唱のうちに本編が終了した。

鳴り止まないアンコールに応えてステージに現れたakkoは、観客に「今日は本当にどうもありがとうございました！ 楽しんでいただけましたか？」と笑顔で語りかけ、感謝の気持ちを込めるように「YES ～free flower～」を披露する。曲が終わるとメンバーと手をつないでお辞儀をし、この日のライブの成功と20周年への感謝をファンに伝えていた。

なお、このライブの模様は6月19日（日）にWOWOWライブにて放送される。当日参加できなかった人はお見逃しなく。