大友良英が盆踊りの未来を語る「ニッポン大音頭時代」刊行

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ライターの大石始による著書「ニッポン大音頭時代 『東京音頭』から始まる流行音楽のかたち」が7月27日に刊行される。

「ニッポン大音頭時代 『東京音頭』から始まる流行音楽のかたち」表紙

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ニッポン大音頭時代 「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち

大石始「ニッポン大音頭時代 『東京音頭』から始まる流行音楽のかたち」
Amazon.co.jp

この本は、日本人にとって馴染み深い“音頭”について考察したもの。音頭が誕生した背景を探るとともに、昭和8年に発売された「東京音頭」がポピュラーミュージックの中でどのように転用されてきたのか、アニソン音頭やアイドル音頭などを例に分析している。また大友良英が盆踊りの未来像を語るインタビューや、DJフクタケが音頭の可能性や音楽的な魅力を紹介するインタビューも掲載される。

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大石始「ニッポン大音頭時代 『東京音頭』から始まる流行音楽のかたち」掲載内容

第一章 音頭はどこからやってきた?

音頭のルーツはどこにある? / 「東京音頭」の大ヒットを用意したもの / <ドドンガドン>を生み出したのは江戸時代の芸妓たちだった?

第二章 音頭のスタイルを確立した「東京音頭」

ご当地ソングの元祖、地方小唄に「東京音頭」の源流を見る / 丸の内の旦那衆が発案した「丸の内音頭」 / 故郷なき都会人のための<郷土の歌>ができあがるまで

第三章 炭坑労働者たちが愛した「炭坑節」

「炭坑節」を育んだ筑豊の炭坑(ヤマ)は歌と芸能の宝庫だった / 「炭坑節」誕生秘話 / 各地のヤマから生まれた、さまざまな「炭坑節」

第四章 国民音楽として収奪された音頭

思想善導のツールとして利用された、戦時歌謡としての音頭 / 「東京五輪音頭」と三波春夫によって強調された音頭の<民族色> / 「東京五輪音頭」以降にリリースされた<国民音頭>の数々

第五章 冗談音楽として新展開をむかえる音頭

冗談音楽の系譜ーースパイク・ジョーンズからフランキー堺とシティ・スリッカーズへ / クレージーキャッツと大瀧詠一が切り拓いた新作音頭の新たな境地 / 音頭の<ネタ化>を強力に押し進めたザ・ドリフターズ / わるふざけ、無礼講としての音頭ーー先祖帰りしたコミック音頭

第六章 変わりゆく地域共同体とアニソン音頭

地域共同体の再編とアニソン音頭 / 「オバQ音頭」とテレビ・アニメ黎明期のメディア・ミックス / アニソン音頭からご当地音頭までを横断するシンガー・ソングライター、山本正之 / 全国津々浦々に新作音頭を広めたレコード会社各社の施策

第七章 アイドル音頭によって多様化する音頭

企画モノ/ノヴェルティー・ソングとして制作された数々のアイドル音頭 / つんく♂が切り拓いたアイドル音頭の新たな可能性 / ご当地音頭をアップデートする各地のご当地アイドル

第八章 音頭は海を越え、世界を踊らせる

海の向こうで生まれ、育まれてきたさまざまな音頭 / パラグアイの「ピラポ音頭」とインドネシアの「ジャカルタ音頭」 / ジャマイカの若者たちを踊らせた河内音頭のファンクネスーー永田充康に聞く

第九章 未来の音頭のかたち

音頭の音楽的魅力をDJプレイで表現するDJフクタケ / 恐るべき知識量を誇る高校生盆踊り曲マニアから見た音頭の魅力 / 大友良英が描き出す音頭と盆踊りの未来像

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河出書房新社 @Kawade_shobo

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