海外公演を挟みつつ、約4年ぶりのアリーナツアーの最終日を迎えたVAMPS。低音の効いたオープニングSEが響く中、ステージのうしろにそびえる巨大スクリーンに「6:66」という数字が表示されたところでライブの幕が開けた。スクリーンは映像を映すのみならず、CO2が噴射されたり、レーザーが照射されるといったギミックが仕掛けられ観客を驚かせる。また楽曲の進行にあわせてステージ上ではミラーボールに加え、火柱や火花などを用いた多彩な演出が用意され、ライブを盛り上げた。
「ZERO」から幕を開けたこの日のライブでは、2曲目に疾走感あふれるナンバー「AHEAD」が届けられると、HYDE(Vo, G)は妖艶な表情でシャウトし、K.A.Z(G)は軽快なステップでお立ち台へと飛び乗って力強くギターをかき鳴らす。HYDEは「Come on! BLOODSUCKERS!」とVAMPSファンを煽り、幾度となく投げキッスを飛ばし、「今日はたっぷりかわいがってやるから」と宣言してファンを歓喜させた。
彼らは「DAMNED」「EVIL」を畳み掛けたのちに、叙情的な世界観を紡ぐ「VAMPIRE'S LOVE」でエモーショナルなプレイを見せつけた。MCでHYDEは「ただいま。周遊してきました。鮭みたいなもんで今すごい脂が乗ってるんで……食べ頃?」と笑顔で語る。またアルバムと今回のライブについては「『BLOODSUCKERS』は君たちの名前でもあるんだけど、アルバムはここに来るための招待状みたいなもんで。みんながここにそろってやっとアルバムが完成するっていう」と話し、「最大のピークを迎えたい……一緒に作り上げようぜ!」とファンを扇動した。
ライブの後半に彼らは「HUNTING」「ANGEL TRIP」「LOVE ADDICT」というキラーチューンを間髪入れずにドロップ。スクリーンに表示された女性の口からCO2、目からレーザーが飛び出すというダイナミックな演出も繰り出される中、さらに本編ラストに「BLOODSUCKERS」「MIDNIGHT CELEBRATION」が連投され会場の興奮はピークに達した。
アンコールではけたたましいエンジン音が響く場内にカートに乗った2人が登場し、観客の近くを走行しながら「THE JOLLY ROGER」を披露した。その後K.A.Zは穏やかな口調で「帰ってきましたよ」と語って場の空気を和ませ、HYDEは「僕たちの理解者がたくさんいるのはうれしいね。あったかいお風呂に入ってるみたいで癒されます。君たちがいるから海外でがんばれるんで、たまにこうやって輸血させてください」とメッセージを送った。続く「INSIDE MYSELF」では、観客が携帯電話のライトを点灯させ、幻想的な空間が広がる。そしてラストスパートとばかりに「DEVIL SIDE」「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL」という激しいロックチューンが叩き込まれ、ライブはクライマックスを迎えた。
なおWOWOWでは5月31日のさいたまスーパーアリーナ公演の模様を、7月19日(日)22:00よりオンエアする。
※撮影:岡田貴之 / 今元秀明 / 田中和子
「VAMPS LIVE 2015 "BLOODSUCKERS" -FINAL-」
2015年5月30日 さいたまスーパーアリーナ公演 セットリスト
01. ZERO
02. AHEAD
03. LIPS
04. REDRUM
05. REPLAY
06. GET AWAY
07. DAMNED
08. EVIL
09. VAMPIRE'S LOVE
10. GHOST
11. HUNTING
12. ANGEL TRIP
13. LOVE ADDICT
14. BLOODSUCKERS
15. MIDNIGHT CELEBRATION
<アンコール>
16. THE JOLLY ROGER
17. INSIDE MYSELF
18. DEVIL SIDE
19. SEX BLOOD ROCK N' ROLL
WOWOW「VAMPS LIVE 2015 "BLOODSUCKERS" -FINAL-」
2015年7月19日(日)22:00~
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