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レーベル愛あふれた“新年会”で[Alexandros]、BIGMAMAら狂宴

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BIGMAMAと川上洋平(Vo, G / [Alexandros])によるコラボステージの様子。(Photo by Azusa Takada)

BIGMAMAと川上洋平(Vo, G / [Alexandros])によるコラボステージの様子。(Photo by Azusa Takada)

昨日1月10日に東京・LIQUIDROOMにて、RX-RECORDS主催のライブイベント「RX-NIGHT Vol.6」が開催された。

レーベルに深い縁のあるアーティストが集結する「RX-NIGHT」。これまで年末恒例イベントとして実施されてきたが、6回目となる今回は装い新たに新年のイベントとして行われた。出演アーティストはRX-RECORDSおなじみのBIGMAMA[Alexandros]asobiusと、2月25日にデビュー作「he(a)re」を同レーベルよりリリースするCettia、このイベントで同レーベルよりデビューすることを発表したSPiCYSOLの5組。直前まで出演者がアナウンスされなかったにも関わらず、LIQUIDROOMには大勢の“RX-RECORDSファン”が駆けつけた。

トップバッターを務めたasobiusは、甲斐一斗(Vo)の「asobiusです。RX-NIGHT始めます。遊ぼうか!」という挨拶から新曲「#08(仮)」で華やかにイベントの幕開けを告げる。躍動感あふれるバンドサウンドに乗せた甲斐のエネルギッシュなボーカルがLIQUIDROOMを満たすと、オーディエンスはその圧倒的なパフォーマンスに釘付けに。疾走感のあるスペーシーなナンバー「universurf」や強靭なビートときらびやかなサウンドが印象的な「ignite」など、asobiusは矢継ぎ早に楽曲を届けていく。まだ音源化されていない新曲やライブの定番曲などを織り交ぜた贅沢なセットリストでライブは展開され、あっという間に最後のMCへ。甲斐は充実した表情を浮かべる観客たちを眺めながら「新年早々みんなのキラキラした笑顔が見れました」とうれしそうに語ってから、ラストを彩る「starlight」へとつなぐ。自然と起こった手拍子に甲斐は「これだよこれ!」と興奮しながらタクトを振り、伸びやかに同曲を歌い上げた。

2番手は昨年行われたUK.PROJECT主催のオーディションで特別賞を獲得した17歳のソロアーティストCettia。温かい拍手で迎えられた彼女は、アコースティックギターをそっと手にすると「inori」でライブをスタートさせた。この日唯一のソロアクトとして出演したCettiaは特徴のある歌声を軸にみずみずしい音色を丁寧に紡いでいく。オーディエンスは、彼女が放つ儚いメロディとエモーショナルな歌声を一音足りとも聴き逃がすまいと熱心に耳を傾けていた。Cettiaは堂々としたパフォーマンスとは裏腹に、MCでは17歳らしいあどけないトークで会場を和ませる。1月23日に18歳の誕生日を迎える彼女は「1年前のこの時期は年をとるのがすごくいやで。大人になるって怖いし、子供のほうが都合のいいことっていうか、守られることとかも多いし。でも年齢を重ねるにつれて、できることがいろいろ増えていくっていうことが、1年経って楽しみに思えるようになって」と話す。そんな等身大の気持ちを歌った「さよなら少年」を最後に届けるとCettiaはステージを降りた。

「RX-NIGHT」常連のBIGMAMAは「日本一派手な新年会にしましょう!」という金井政人(Vo, G)の言葉通り「Overture」でド派手にライブの口火を切る。サウンドチェックで「荒狂曲“シンセカイ”」を披露した時点で、すでに熱を帯びていたフロアのボルテージはさらに上昇。そのまま彼らは「Neverland」「ワンダーラスト」と疾走感のあるナンバーを畳み掛け、場内を狂騒状態へと導いた。2月25日発売の彼らのニューアルバム「The Vanishing Bride」の収録曲より、東京では初披露となった「神様も言う通りに」やひさしぶりに演奏された「“MISSION 481”」など、スペシャルなセットリストでライブは展開されていく。「RX-NIGHT」のBIGMAMAのセットリストは毎回彼らのマネージャーが考案しており、金井は「クレームは物販にいるBIGMAMAのマネージャーまで」と冗談交じりに話してファンの笑いを誘った。さらにBIGMAMAは[Alexandros]の川上洋平(Vo, G)を呼び込み、金井と川上のツインボーカルでJamiroquai「Virtual Insanity」をパフォーマンス。このイベントならではのビッグサプライズにオーディエンスは狂喜乱舞した。金井は「いい新人もRXに入ってくれました。[Alexandros]もあの調子だったら、今年紅白ぐらいちょろいっしょ。要は、僕らBIGMAMAがしっかりしてたら今年はRXの年になるんじゃないかなと。しいては『RX-NIGHT』に集まってる皆さんのことを家族だと思っています。今年は僕たちの年にしましょう。今年もたくさんライブをします。みんなが胸張って前向いて顔を上げて、生きていけるように音楽で全力で応援したいと思っています」と2015年もRX-RECORDSにとって躍進の年になることを告げる。バンドはラストに「until the blouse is buttoned up」をプレゼントすると、客席には大合唱とともに色とりどりタオルが掲げられ、温かな雰囲気の中出番を終えた。

金井が“総長”ことRX-RECORDSのレーベルヘッドに紹介したことがきっかけで、RX-RECORDSに仲間入りしたSPiCYSOLは、波の音をバックに演奏を開始。PETE(Tp, Cho, Key)が高らかに鳴らすトランペットとAKUN(G, Cho)のワウを効かせたギターがKENNY(Vo, G)の美麗な歌声を引き立てた「Night Cruising」をプレイし、KENNYと観客とのシンガロングの掛け合いから「S.K.A」になだれ込む。極上のスカサウンドにオーディエンスは踊らずにはいられないといった様子で、ステップを踏んだりタオルを回したりと思い思いにSPiCYSOLのサウンドに身を委ねた。ライブ中にKENNYは「初めての方がほとんどだと思うんですけど……」と前置きしてから、春にRX-RECORDSよりCDデビューすることを発表。オーディエンスは新たにRX-RECORDSに仲間入りした彼らに盛大な拍手を送った。そしてSPiCYSOLは自身の掲げる音楽ジャンル“SURF BEAT MUSIC”を象徴するようなナンバー「Around The World」と、エフェクトのかかったボーカルが印象的な「スターメイカー」の2曲を披露し、颯爽とステージを去った

SEの「BUGER QUEEN」が流れ、大歓声が湧き上がる中登場したのは、この日のトリを務める[Alexandros]。RX-RECORDSに所属しながらユニバーサルミュージックとパートナーシップを組み、さらに活動の規模を拡大していくことを昨年発表した彼らは「For Freedom」で貫禄のあるパフォーマンスを見せつける。早々に磯部寛之(B, Cho)は「行くぞ! トーキョー!」と咆哮しながら、マイクスタンドを蹴り倒し、庄村聡泰(Dr)は余裕の表情で怒濤のドラミングを披露。異様なまでの熱気が立ち込める中、バンドは川上の「最高の“Kids”の皆さんにプレゼントします」という発言を合図に「Kids」をドロップし、川上と磯部による美しいコーラスワークと白井眞輝(G)によるメロディアスなギターリフでLIQUIDROOMに高揚感をもたらした。キラーチューンの連続にフロアからはクラウドサーファーが続出。川上は「RX-RECORDSは仲良しこよしでやるようなとこじゃないと思っていて。どんなバンドでも超ライバルだと思っています。絶対に負けねえって。どんな先輩がいようとうちらが絶対一番を目指していくんで」と今年も“川上節”を炸裂させる。そして「うちはユニバーサルにもなったけど、RX-RECORDSです! RX-RECORDSに骨を埋めるつもりなんでよろしく!」と力強く宣言すると、3月18日にリリースする両A面シングル「ワタリドリ / Dracula La」より、ドラマチックな「ワタリドリ」を届け、爽快な余韻を残して本編を終了させた。アンコールで[Alexandros]は白井がリハーサル中に歌っていたというBIGMAMA「春は風のように」の一節を演奏してから、おなじみのキラーチューンを連発。今年初となる川上の「愛してるぜ!」発言が飛び出したところで、サービス精神旺盛なRX-RECORDSの面々による“新年会”は大熱狂のうちに終宴した。

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