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![Genesis Girl「MORE」ジャケ写](https://ogre.natalie.mu/media/pickup/genesisgirl/GSG_MORE_JK.jpg?imwidth=640&imdensity=1)
Genesis Girl MORE
40年の時を超えてEARTHSHAKERの名曲を正しくアップデート
文 / ナカニシキュウ
「アイドルは芸術」「少女は高尚だ」をコンセプトに、オーケストラ×ラウドロックを基調とした楽曲を届ける5人組アイドルグループ・Genesis Girlが、2月5日より6週連続配信リリースを実施。その第3弾にあたる「MORE」は、EARTHSHAKERが1984年に発表した代表曲のカバーだ。ジャケットアートワークにはジェネガのメンバーと並んで西田昌史(Vo / EARTHSHAKER)の勇姿も収められており、約40年の時を経てジャパニーズメタルのバトンが受け継がれるエモーショナルな光景を目にすることができる。
そんなジェネガ版「MORE」は、原曲の構造を丁寧に踏襲しながらも要所要所を現代的にアップデートした、リスペクト精神あふれるアレンジが施されている。1980年代当時に全ギターキッズがコピーしたとも言われる名アルペジオフレーズとヘビーなリフが再現されたイントロに続き、倍テンで畳みかけられるヴァースおよびサビは原曲とは異なるスラッシュメタル / ハードコア的なアプローチ。さらにサビ明けには新たに書き下ろされたラップパートが出現し、前述した名イントロフレーズをバックにジェネガからEARTHSHAKERへのアンサーのようなリリックが紡がれる。そしてギターソロを経てのブリッジおよびサビはいわゆる“落ちサビ”的な展開となっており、原曲の旨味を最大限に生かしながらも現代的なジェットコースター感を加味した、令和版「MORE」の模範解答のようなカバーに仕上がっている。
その一方で、「イントロは短ければ短いほどよい」とされている現代音楽シーンにおいて、本楽曲が約50秒ものイントロを備えているのも注目すべきポイントだ。この点に関してだけは“現代的”とは真逆だが、それだけこのイントロが「MORE」にとって外せない要素であることをジェネガ側が正しく理解していることの証左とも言えるだろう。
- Genesis Girl「MORE」
- 2025年2月19日(水)配信開始 / I.Y.O
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作詞:西田昌史、北野ダリ、油布賢一 a.k.a KENNY
作曲:石原慎一郎
編曲:油布賢一 a.k.a KENNY
Genesis Girl(ジェネシスガール)
![Genesis Girl](https://ogre.natalie.mu/media/pickup_item/71/Genesisgirl_art202412.jpg?imwidth=400&imdensity=1)
オーケストラ×ラウドロックを基調とした楽曲を届ける“サイバーメタルアイドル”。メンバーはMei、Nana、Anji、Yu-hi、Renの5名。アイドルの枠を超えた本格メタルサウンドが注目を浴び、配信シングルは15作連続で「iTunesメタルチャート」1位を獲得している。2024年4月に初のアルバム「BABEL」をリリース。2025年2月5日より6週連続配信を行っており、2月19日にEARTHSHAKERが1984年にリリースした1stシングルの表題曲のカバー「MORE」を発表した。この楽曲は本家・EARTHSHAKERの西田"marcy"昌史(Vo)も太鼓判を押しており、3月20日に東京・SHIBUYA REXにて開催の生バンドによるワンマンライブ「Mephisto」では、「MORE」を披露することが予告されている。ライブのチケットはlivepocketにて販売中。
Genesis Girl OneManLive ~Mephisto - LivePocket-Ticket
Genesis Girl(ジェネシスガール・ジェネガ)- Mei,Nana,Anji,Yu-hi,Cina