音楽ナタリー

星野源、満面の笑みで「ツービート」締めくくる

580

星野源(撮影:三浦知也、五十嵐一晴)

星野源(撮影:三浦知也、五十嵐一晴)

星野源が12月17日に神奈川・横浜アリーナで「星野 源 横浜アリーナ2Days『ツービート / バンドDay』」を実施した。

「ツービート」は横浜アリーナを舞台に行われた星野の2DAYSワンマン公演。各日「弾き語りDay」「バンドDay」と銘打たれ、異なるコンセプトのもとで実施された。アコースティックを主体にした前日とは打って変わって、この日の星野は豪華なバックバンドを率いて登場。メンバーは伊賀航(B)、長岡亮介(G, Cho)、伊藤大地(Dr, Cho)、野村卓史(Piano, Key)、石橋英子(Key, Xylophone, Cho, etc)。ここに4人のホーンセクションと9人の弦楽器奏者が曲ごとに加わり、生演奏を披露した。

ステージには、シャンデリアを模したライトや、ビロード調の赤いカーテンなどオペラハウスを思わせるセットが組まれた。ライブは弦楽器奏者たちによる「デイジーお味噌汁」からスタート。チープな宅録サウンドだった同曲が、9つの弦楽器による合奏で荘厳な雰囲気に生まれ変わった。そんな厳かな空気の中、ミニスカサンタを両脇に従えて星野が登場。バンドのタイトな演奏で「ギャグ」「化物」「ステップ」「Night Troop」を一気に届ける。

すると星野が「昨日と違って今日はサプライズの演出はないけど、俺の身体的サプライズがあります」と腹痛を訴え、トイレのために急遽一時的にステージを降りることに。この突然の事態に、会場にいるほとんどの人は驚きを隠せなかったが、バックバンドのメンバーによる緊急セッションで、星野不在の時間を贅沢な演奏でつないだ。程なくして星野がステージに戻ると、長岡が「うんこの時間の長さを舐めてたね」と語って場内から大きな笑いが起こった。

中盤はアリーナの後方に設置されたステージで、「ひらめき」「老夫婦」といったナンバーが弾き語りで披露された。星野は360°を観客に囲まれたこの舞台で「みんながすごい近くにいるから、横浜アリーナじゃないみたい」とぐるりと会場を見渡す。そして「人間は結局1人だと思う。でもそんな1人がこんなにいっぱい、今ここに集まってること、それがすごいんだよ!」と熱っぽく話す一方で、自身が歌い始めるきっかけを作った“クソ女”の続報や下ネタなど、得意のトークで場内を盛り上げた。

ライブが終盤にさしかかると、ミラーボールを使ったライティングで映画のワンシーンのような世界を作り出した「レコードノイズ」、オーディエンスから大きな手拍子が巻き起こった「地獄でなぜ悪い」など、クライマックスに向かって星野、バンド、ホーン、弦が一体となってさまざまな楽曲を畳みかけるように演奏する。そして「この曲は“楽しくなりたい!”って思って作った曲です」と「桜の森」が届けられる。星野とバンドたちの演奏を介して、オーディエンスは同じ感動、楽しさを共有した。

アンコールでは、放送作家・寺坂直毅による口上に導かれ、星野のオルターエゴ・ニセ明がソウルフルな「君は薔薇より美しい」を熱唱。ロングヘアーのカツラにティアドロップのサングラスというスタイルで、おなじみのビブラートはもちろん、小気味のよいダンスも繰り出した。歌唱後「今年は皆さんに恩返ししたいという思いで活動してきました」と語り、「来年はもっとおもしろいこと、くだらないことをやっていきたい」と抱負を口にした。そして、最後の1曲として「Crazy Crazy」を満面の笑みで演奏し、ワンマン公演「ツービート」を万雷の拍手と歓声とともに締めくくった。

なおこの日の模様は1月18日(日)17:30よりWOWOWライブにて放送される。

星野源「星野 源 横浜アリーナ2Days『ツービート / バンドDay』」
2014年12月17日 横浜アリーナ セットリスト

01. デイジーお味噌汁
02. ギャグ
03. 化物
04. 穴を掘る
05. もしも
06. ステップ
07. Night Troop
08. くせのうた
09. 未来
10. くだらないの中に
11. ひらめき
12. スカート
13. 老夫婦
14. 透明少女
15. 愛のせい
16. さようならのうみ
17. レコードノイズ
18. ワークソング
19. 兄妹
20. 地獄でなぜ悪い
21. 夢の外へ
22. 桜の森
<アンコール>
23. 君は薔薇より美しい
24. Crazy Crazy

WOWOWライブ「星野 源 横浜アリーナ2Days『ツービート / バンドDay』」

2015年1月18日(日)17:30~

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

音楽ナタリーをフォロー