SALU in リキッドは1人きりで魅せた“喜劇”

SALUの全国ツアー「TOUR OF COMEDY～喜劇の旅～」の最終公演が、7月25日に東京・LIQUIDROOM ebisuにて開催された。

今回のツアーでは、バンド、バックDJ、ゲストアーティストを設けず、ごく簡素なセットのステージでSALUがひとりパフォーマンスを展開。序盤は「100th Monkey」「New Balance」「BMS」「東京ゾンビ」「Comedy」とニューアルバム「COMEDY」の収録曲を立て続けに送り、最新のモードをアピールする。5曲目の「Balance」からは旧作「In My Life」「IN MY SHOES」の人気曲をメドレー形式で披露し、フロアの盛り上がりを煽った。

SALUは沸き立つフロアを眺めながら「人の目を見てしゃべれなかったのに、まさかこんなライブができるなんて思ってなかったよ。サンキュー」とつぶやく。独特なテンポで親近感の湧くMCと、ときにコミカル、ときにシリアスなライブパフォーマンスで観客はどんどん“SALUワールド”に引き込まれていき、「みんなの楽しい時間は何？」という問いかけから最新アルバムのリード曲「Goodtime」へ。続く「Spaceboy」ではコール＆レスポンスがこだまし、本編ラストは「僕が生きてる間にこういう日が来てよかったよ」と万感の思いで「堕天使パジャマ」をラップした。

アンコールでは、チルアウトを誘う「ホームウェイ24号」とポジティブな「I Gotta Go」の2曲をパフォーマンス。観客も彼の身1つから繰り出されるシンプルなライブを存分に堪能している様子だった。そしてSALUは自分のスタンスについて「アリかナシならナシをとっていきたい」と話し、オーディエンスから大きな拍手を浴びた。