第19回文化庁メディア芸術祭の受賞発表が、本日11月27日に東京・国立新美術館にて実施された。
アニメーション部門の大賞に輝いたのはフランスのボリス・ラベによる短編「Rhizome」。これは哲学書「千のプラトー」で展開される“リゾーム”の原則を網羅しながら、生物学的な意義と哲学観の考察を試みる作品だ。審査員の山村浩二は、その贈賞理由を「仮想のスケール空間のなかで、生物とも無機物ともつかない抽象的な形態がつねに変化し、個々の動きが全体の動きへと連なっていく」「マクロからミクロへの逆転の感覚を覚える点もユニークだ」と公表した。
また
さらにアニメーション部門新人賞には、「ぜひこの絵、このアニメーションで観客を新鮮な物語の感動に誘って欲しい」という期待を込めて、
文化庁メディア芸術祭は、メディア芸術の振興を目的とした祭典。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で優れた芸術作品を表彰するとともに、国内外の作品を広く紹介している。昨年行われた第18回のアニメーション部門ではロシアの短編アニメ「The Wound」が大賞に輝き、優秀賞に「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」などが選ばれた。なお今年度の受賞作品は、2016年2月3日より国立新美術館ほかで開催される受賞作品展にて展示・上映される。
第19回文化庁メディア芸術祭受賞作品展
2016年2月3日(水)~14日(日)東京都 国立新美術館、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、スーパー・デラックスほか
料金:無料
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