これは、東北出身のアーティストである
山田カイル コメント
熊について語るときに、我々が語ること。このパフォーマンスは、一言でいうと、それについての作品である。熊は不可思議な生物である。二足歩行をする。雑食である。冬眠をする。掌の一振りで鮭を川から弾き出し、鹿や人間の頭蓋骨なら粉々にしてしまう。
世界史の比較的最近まで、熊とは、特に狩猟採集を生活の中心に据えた人々にとっては、敵うはずもない競合相手であり、「人間の上位互換」であったはずだ。世界中の文化がそこに脅威と神聖を見出したのは、自然なことであるように思われる。大型の猫科がいない日本列島などでは、まごう事なき野生の王者である。アメリカでは、銃火器が広く流通することで、熊は神から動物になった。ヨーロッパでは現代に至るまで何度も、その神威を調伏した絶対的な王権を演出するために、ファシストたちがその図像を用いてきた。
大統領のあだ名をつけられ、眠る赤子の友となる。中国に住む肉食を嫌う種は、その珍しさから外交の道具となる。時にはペルーの暗い森から来た移民となって、人々の良心を問う。自衛隊に何をしてほしいのか。なぜ、みんな駆除した熊をしきりに食べたがるのか。なぜ誰も実際には食べないのか。熊について語ろう。それは、私たちについて語ることであるはずだから。
抗原劇場「A CALL TO BEAR ARMS」
開催日程・会場
2026年3月13日(金)〜15日(日)
神奈川県 神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI
スタッフ
作・演出:
出演
山田カイル
※U-25チケットあり。
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山田カイルのソロパフォーマンス、“熊問題”を取材した抗原劇場「A CALL TO BEAR ARMS」(コメントあり)
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