本作は、小説「あしながおじさん」をベースに、脚本・演出を
井上は「大好きな作品なのでまたやれるのがうれしいです。今回はジルーシャが2人いますので、豪華というかぜいたくというか、申し訳ない気持ちです(笑)」とあいさつし、「役や作品は自分のものではないと思っているんですが、この作品だけは許される限りやりたい。それくらい大好きなんですね」と、作品への深い愛を言葉にした。
坂本は「私にとっては5年ぶりなので、初演のときのように刺激がいっぱいの楽しい稽古期間を過ごしてきました」と振り返りつつ、「初演から年齢を重ねましたので、18歳(のジルーシャ)に見えるかなという不安があります」と率直な心境を吐露。すると井上が「変わらないですよ。不思議な薬でも飲んでいるんじゃないかな(笑)」とユーモアを交えてフォローし、周囲の共感を誘った。
以前から本作と坂本の大ファンだという上白石は、「(この作品に)戻ってきてくださってありがとうございます!という気持ち」とファン目線で喜びを表現。 一緒に稽古をする中での発見もあったようで、「坂本さんが生み出すものが本当に魅力的で、なんでもすぐに真似したくなってしまうんです。だから、それをこらえるのが大変でした」と、尊敬の念をちゃめっ気たっぷりに語った。
囲み取材では、物語の鍵となる“手紙”にちなみ、印象的な手紙の思い出が語られる場面も。井上は「小学生のときにもらったラブレター」を挙げつつ、「『大好き』と書かれていてすごくうれしかったのですが、今思い返すと手書きではなく、初めから印字されているタイプのものでした」というオチで2人を笑わせた。
一方、坂本は「芳雄さんにはお伝えしていなかったのですが」と前置きしたうえで、上白石と交換日記を始めたことを告白。坂本が「同じ役を演じる仲間ですが、本番が始まると会えなくなってしまうので、一言思いを伝え合ったりしています」と明かすと、井上はすかさず「僕は蚊帳の外!?」と嘆いてみせ、場を和ませる。上白石も「(坂本の日記を)読むのが日々の楽しみです」と幸せそうな表情を浮かべた。
上演時間は休憩込みの約2時間40分。公演は1月2日まで。
ミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」
開催日程・会場
2025年12月12日(金)〜2026年1月2日(金)
東京都 シアタークリエ
スタッフ
音楽・作詞・編曲:ポール・ゴードン
編曲:ブラッド・ハーク
翻訳・訳詞:今井麻緒子
脚本・演出:
出演
ジャーヴィス・ペンドルトン:
ジルーシャ・アボット:
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【会見レポート】「ダディ・ロング・レッグズ」井上芳雄、坂本真綾&上白石萌音の交換日記に「僕は蚊帳の外!?」
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