「AiRK Research Project」とは、2022年に兵庫県神戸市北野に開設された滞在型の芸術家向け作品制作施設・Artist in Residence KOBE(AiRK)が、2023年度より行っている作家滞在型の展覧会プログラム。その第3弾となる今回は、AiRKのメンバーである森山のキュレーションのもと、ドイツを拠点に活動するアーティストのミロン・シュミュッケルと、神戸を拠点とする若手アーティストの谷正輝の2人展が行われる。
開催に向けて森山は「数多ある都市と同様、里山や開発、さまざまな要因で自然に介入しながら共存を試みる街、神戸。気候や地殻の変動、スクラップアンドビルドを繰り返し日々変容する街並み、それらに伴い変化する人々の営み、営みによってうつろう自然と人間世界のグラデーション。2人の作家の作品を通じて、留まらず移りゆく、わたしたちと自然との関係性が生み出す現在地、そしてその行く先を見つめます」とコメントした。
なお関連イベントとして11月8日には谷のナビゲートによるワークショップ、9日にはシュミュッケルが登壇するトーク、18日には森山と作家2人によるクロージングトークが開催される。
森山未來コメント
ルーマニア出身でベルリンを拠点に活動するミロン・シュミュッケルは、主に花や植物に焦点を当てる現代アーティストです。しかし、色鮮やかで緻密に描かれた植物は全て架空のものであり、重力の影響を受けず、茎の行方も方々に散らばり、まるでどこにも根ざしていない突然変異で生まれた人工的な自然物のようです。
神戸を拠点に国内外で精力的に活動する現代アーティスト谷正輝は、「重力」「余白」「間合い」といったコンセプトを元に、立体・平面・映像・パフォーマンスなどさまざまな作品を展開しています。支持体や素材といった確かに存在する物質性に対し、そこに身体や時間、空間が介在することにより生まれるゆらぎをも作品に落とし込み、観る者の知覚体験を揺さぶります。
数多ある都市と同様、里山や開発、さまざまな要因で自然に介入しながら共存を試みる街、神戸。
気候や地殻の変動、スクラップアンドビルドを繰り返し日々変容する街並み、それらに伴い変化する人々の営み、営みによってうつろう自然と人間世界のグラデーション。
2人の作家の作品を通じて、留まらず移りゆく、わたしたちと自然との関係性が生み出す現在地、そしてその行く先を見つめます。
AiRK Research Project Vol.3 ミロン・シュミュッケル+谷正輝 2人展「In Flux / 流転」
2025年11月7日(金)~18日(火)
兵庫県 Rose Garden
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ステージナタリー @stage_natalie
森山未來がキュレーター務めるAiRK Research Project第3弾にミロン・シュミュッケルと谷正輝(コメントあり)
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