「夏の砂の上」は、松田正隆の同名戯曲を原作にした映画。本作は、6月に開催された「第27回上海国際映画祭」のコンペティション部門で審査員特別賞を受賞し、4日に全国公開を迎えた。
治(オダギリ)は息子を亡くしたことから妻の恵子(松たか子)と別居している。働いていた造船所が潰れても新しい職を探さずフラフラしていた治は、ひょんなことからめいの優子(髙石)と暮らすことになり……。出演者には、オダギリ、髙石のほか、松、森山直太朗、高橋文哉、篠原ゆき子、満島ひかり、斉藤陽一郎、浅井浩介、花瀬琴音、光石研が名を連ねている。
オダギリは公開記念舞台挨拶の冒頭で、現在インターネット上でうわさになっている“7月5日の大災害”の予言に触れ、「何も起きなかったですね(笑)。今日の舞台挨拶、なくなるのかな?と思っていたんですけど、実施することができて良かったです」とおどけて会場の笑いを誘う。一方、映画「夏の砂の上」という作品について、「こういう作家性の高い、芸術的な作品を海外に届けられるように、これからも作っていける土壌の豊かさを持てればと思っています」と真摯に語った。
玉田は「この作品は、長年ずっとやりたい原作を温め続けて、オダギリさんをはじめ、いろいろな方のご協力のもとで撮ることができた映画です。こうやって多くの皆さんに観ていただけるのが本当にうれしいです。きっと100人いれば100人とも違う感想を抱くような奥行きのある映画になったと思うので、1人ひとりに感想をお聞きしたいくらいの気持ちです」と感慨深げに語る。
髙石も「この作品で『私の俳優人生は大きく変わっていくだろうな』と思いながら撮影をしていました。先日、お二人(玉田、オダギリ)と一緒に『上海国際映画祭』に登壇させていただいて、賞までいただいて、『本当に変わっていくんだろうな』と今、実感しています。その素晴らしい作品がやっと公開ということで、すごくうれしく思っております」と喜びを明かした。
ステージナタリーでは現在、映画「夏の砂の上」の特集を展開中。特集では、本作の監督・脚本を務めた玉田と、玉田の作品を高く評価しているテレビプロデューサー・佐久間宣行が映画「夏の砂の上」の魅力を語っている。関連する特集・インタビュー
関連記事
ステージナタリー @stage_natalie
【イベントレポート】映画「夏の砂の上」ついに公開!玉田真也・オダギリジョー・髙石あかりが作品への思い語る
https://t.co/hTGAPebvB0
#映画夏の砂の上 https://t.co/0lxrD7PQ9y