「夏の砂の上」は、松田正隆の同名戯曲を原作にした映画。本作は、6月に開催された「第27回上海国際映画祭」のコンペティション部門で審査員特別賞を受賞し、7月4日に全国公開された。
治(オダギリ)は息子を亡くしたことから妻の恵子(松たか子)と別居している。働いていた造船所が潰れても新しい職を探さずフラフラしていた治は、ひょんなことからめいの優子(髙石)と暮らすことになり……。出演者には、オダギリ、髙石のほか、松、森山直太朗、高橋文哉、篠原ゆき子、満島ひかり、斉藤陽一郎、浅井浩介、花瀬琴音、光石研が名を連ねている。
昨日のティーチインイベントでは、映画の公式Xに寄せられた質問や、会場を訪れた観客からの質問に登壇者の3人が回答した。観客から「(治と優子は最終的に離別することになるが)治と優子がその後、どういう人生を歩んでいくのか気になりました。これから2人はどのような人生を歩んでいくと思いますか?」という質問が出ると、髙石は「撮影現場にいたスタッフさんの間でも、治と優子は“再会する”派と“再会しない”派で分かれていました」と明かす。オダギリの提案により、会場で多数決が行われ、6割から7割の観客は“再会する”派、3割から4割の観客は“再会しない”派に挙手。なお、玉田、オダギリ、髙石の3人は“再会しない”派に投票した。
イベントの最後、玉田は「ジワジワと体の中に入ってくるような“何か”がある映画──すぐ『こうだったね』と感想を言えないかもしれないけど、そもそもそういう映画なのかもしれないと思います。自分の手持ちの言葉ですぐに感想を言えなくても、少しずつ断片的でもいいので、感じたことを周りの人に共有してもらえたら」と観客に呼びかけた。
ステージナタリーでは現在、映画「夏の砂の上」の特集を展開中。特集では、本作の監督・脚本を務めた玉田と、玉田の作品を高く評価しているテレビプロデューサー・佐久間宣行が映画「夏の砂の上」の魅力を語っている。関連する特集・インタビュー
関連記事
ステージナタリー @stage_natalie
【イベントレポート】映画「夏の砂の上」治と優子は再会する?玉田真也・オダギリジョー・髙石あかりの答えは
https://t.co/qTBdpdTaaF
#映画夏の砂の上 https://t.co/BhFb6pvz1L