「FOLKER」は、1999年に遊気舎が初演した群像劇で、同作が再演されるのは約25年ぶり。女囚刑務所を舞台にした本作では、更生プログラムとして取り入れられたフォークダンスのコンテストに受刑者が出場する様が描かれる。なお本作は、「大阪・関西万博」に向けて、来阪者に大阪の文化芸術を楽しんでもらうことを目的とした「大阪国際文化芸術プロジェクト」の演目にラインナップされている。
本日公開されたのは、女囚たちがフォークダンスを練習するシーンの稽古。周囲になじむことなく、ほかの受刑者たちと衝突する“問題児”の空那を、主演の
囲み取材には、紅、後藤らが出席。紅は自身が演じる役どころと役作りに関して、「空那は、妹を殺害した犯人に復讐したことによって、収監されているキャラクター。美しさを求められるような、カッコいいダークな役を演じた経験はあるのですが、空那の場合はそうではなくて。空那の役作りにおいて必要なのは、心を荒ませることだと思うんです。私は本来すごく綺麗好きなんですけど、今はあえて部屋の掃除をせずに、心に負荷をかけるようにしています」とこだわりを明かす。また、「フォークダンスや仲間との出会いを通じて、空那の心境が変わっていく様を細やかに表現できれば」と意気込みを語った。
後藤は、約25年ぶりの再演について、「ほんの少し前まで、閉ざされた空間で手をつないで踊ることすら許されない時期が続いていましたが、コロナ禍が落ち着いた今、上演すべき作品は『FOLKER』しかないと思いました。今回、実力のある俳優さんたちが集まってくれたので、手加減せずに台本をリライトしましたね。ダンスの面で言っても、初演より何倍も、何十倍も進化したパフォーマンスになるんじゃないかと思います」と手応えを明かす。
続いて、キャスト陣が自身が演じる役について語った。女囚・千歌役の
女囚・辻川役の
フォークダンス講師の松岡役を演じる
「FOLKER」の公演は2月14日から23日まで大阪・堂島リバーフォーラムで行われる。
ステージナタリーでは、「FOLKER」の特集を展開中。本特集には、後藤と紅のインタビューに加え、メインキャストの遠藤、小島、内場、男性ブランコの平井まさあきと浦井のりひろのコメントを掲載している。大阪国際文化芸術プロジェクト「FOLKER」
2025年2月14日(金)~2025年2月23日(日・祝) ※公演終了
大阪府 堂島リバーフォーラム
スタッフ
作・演出:
出演
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福冨タカラ @tommy_takara
お稽古真っ最中の #FOLKER !
稽古場の様子がこちらで見れます👀
こちらでレポートされているシーンも含めて、グッと心を掴まれるシーンがたくさんあるので、お稽古から笑って泣いて気持ちが大忙しです笑
本当に色んな方に観てほしい作品です。
完売回も出てきてるので気になった方はぜひお早めに…! https://t.co/qqquRVZl6W