高木登が描く“家族会議という名の地獄めぐり”、鵺的「おまえの血は汚れているか」

「演劇ユニット鵺的 第18回公演『おまえの血は汚れているか』」が、10月18日から27日まで東京のザ・スズナリで上演される。

作劇を高木登、演出を寺十吾が手がける本作では、バラバラになった家族が繰り広げる“家族会議という名の地獄めぐり”が描かれる。出演者には今井勝法、杉木隆幸、杉本有美、堤千穂、中村栄美子、西原誠吾、浜谷康幸、谷仲恵輔が名を連ねた。

高木は、2012年に発表した「荒野1/7」を焼き直すという発想から本作が生まれたことを明かしつつ、「設定を踏襲しているところは大ですし、おなじセリフも多々登場します。にもかかわらず、まったくの別作品が生まれようとしています。作者としてもとまどっていますが、これはもうちがうものとしておたのしみいただくしかないと思います」と、観客にメッセージを送った。

高木登コメント

「荒野1/7」という旧作を良い意味で焼きなおすという発想からはじまった企画でした。設定を踏襲しているところは大ですし、おなじセリフも多々登場します。にもかかわらず、まったくの別作品が生まれようとしています。作者としてもとまどっていますが、これはもうちがうものとしておたのしみいただくしかないと思います。旧作をご覧いただいた皆様、愛してくださった皆様には恐縮ながら、「おまえの血は汚れているか」は 2024年における高木登の完全なる新作です。どうかご期待くださいませ。