鵺的「デラシネ」幕開けに高木登「面白いだけでは終わらない作品になった」

鵺的「デラシネ」が、昨日3月6日に東京・新宿シアタートップスで開幕した。

作劇を高木登、演出を寺十吾が手がける本作では、とあるベテラン脚本家と、彼を巡って10人の女性が巻き起こす悲喜劇が描かれる。出演者には小崎愛美理、堤千穂、とみやまあゆみ、高橋恭子、田中千佳子、中村貴子、米内山陽子、川田希、木下愛華、未浜杏梨、佐瀬弘幸が名を連ねた。

開幕に際し高木は「脚本家として脚本家の物語を書くことにためらいがなかったかといえば嘘になります。それでも書かなければならなかったのは衝動であり、ここまでの経験を総括したかったからです。やめていった人、消えていった人、志半ばで亡くなった人のことを思いながら書きました。自分の労苦は書きませんでしたが、一抹の真実は込めました。面白いだけでは終わらない作品になったと思います。ご高覧を願います」と思いをつづった。

上演時間は約1時間50分を予定。公演は3月12日まで行われる。