林遣都らが幻想的な雰囲気を作り出す、倉持裕新作「帰れない男」幕開け

林遣都が主演を務める「M&Oplaysプロデュース『帰れない男～慰留と斡旋の攻防～』」が、本日4月13日に東京・本多劇場で開幕した。

「帰れない男～慰留と斡旋の攻防～」は、倉持裕が作・演出を手がける新作公演。ある出来事をきっかけに、不思議な屋敷に誘い込まれた主人公がその屋敷の主人と若妻に翻弄され、もてなしを受けるうちに、本来の自分を見失っていく心理サスペンスだ。出演者には、林のほか、藤間爽子、柄本時生、新名基浩、佐藤直子、山崎一が名を連ねた。

開幕に際し、倉持は「目論見通り、男女間の嫉妬心、猜疑心、復讐心が漂う幻想的な芝居になったと思う。稽古中、俳優たちには素直な感情表現をなるべく抑え、理性的に努めることを求め、それでも漏れ出てしまう欲や本音を大事にしたいと説明し、皆、それに見事に応えてくれた。あえて選んだ古風な演劇的表現に関し、スタッフも素晴らしい仕事をしてくれた。皆様、劇場でお待ちしています」とコメント。

林は「充実感でいっぱいの稽古でした。倉持さんには毎日のように新しい気づきや学びを与えてもらいました。観に来てくださる皆様にも、この本の面白さを存分に感じていただけるよう、精一杯の力で挑みたいと思います。頼もしい共演者の方々と共に、本多劇場でお待ちしています」と観客にメッセージを送った。

東京公演は5月6日まで。その後、愛知・島根・富山・大阪・宮城で上演される。