関西や大阪を舞台とした演目が並ぶ、「立春歌舞伎特別公演」2024年2月に大阪で開催

大阪国際文化芸術プロジェクト「立春歌舞伎特別公演」が来年2月2日から18日まで大阪・大阪松竹座で開催される。それに向けて、昨日11月27日に大阪・大阪市役所にて会見が行われた。

本公演は、2025年に開催予定の大阪・関西万博で、“来阪者に大阪の文化・芸術を楽しんでもらうこと”を目的として推進中の「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環として行われるもの。会見には中村鴈治郎、中村扇雀、片岡愛之助、中村壱太郎、尾上右近と、吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長が登壇した。

吉村知事は今回の公演について「関西や大阪を舞台とした演目で、上方歌舞伎の役者さんが共演する豪華な公演になる」と言い、横山市長も「今回の公演は大阪の文化・芸術・芸能が詰まった魅力的なもの。私自身も大変楽しみにしています」と期待を述べる。

今回は、昼の部が「源平布引滝（げんぺいぬのびきのたき）」、夜の部が「新版色讀販（しんぱんうきなのよみうり） ちょいのせ」「連獅子（れんじし）」「曽根崎心中（そねざきしんじゅう）」というラインナップ。

鴈治郎は出演するすべての演目が初役だと言い「50年、60年役者をさせていただいているが、三つとも初役というのは初めて。なかでも『曽根崎心中』については、父（四代目坂田藤十郎）と祖父（二代目鴈治郎）が代々やってきたものを私もこれまで何度もやらせていただき、今回はある意味の世代交代。壱太郎と右近くんで（お初と徳兵衛を）やるということで、2人の新しい“心中”ができるのではないか」と意気込みを語る。扇雀は「心中ものから喜劇まで、歌舞伎の幅の広さを楽しんでいただける演目」と期待をあおり、愛之助は「『竹生島遊覧』は、実は昔からやりたかった演目です」と笑顔を見せた。

「立春歌舞伎特別公演」は来年1月7日10:00に一般前売りをスタートする。